目玉焼きは名前にこだわると、特別感が出る
お店の料理の魅力は、
メニュー名でずいぶん変わります!
本日はそんなお話です。
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
言語学的には、
良く使われるモノ
つまり身近なものほど短い名前なんだそうです。
なるほどそりゃそうですよね。
たとえば『お茶』は
世界中の言語で「チャ」と「テイ」の
語音2種類のどちらかに分かれるそうです。
たとえば日本は「チャ」インドは「チャイ」
英国は「ティー」スペインは「テ」です。
どちらも短く世界に定着しているのは、
それだけお茶が身近だからでしょうね。
そして、たまごも同様でして、
世界の呼び名を見てみると・・・
英国 - エッグ
ドイツ - アイ
フランス - ウッフ
ケニア(スワヒリ語) - ヤイ
中国 - タン
ポーランド - ヤヤ
インド(タミル語) - ムッタ
エスペラント語 - オヴォ
なるほど、どれも短い音素ですね~。
たまごもそれだけ身近な存在として
どの文化でも親しまれてきた
その証左じゃないでしょうか。
◆シンプルな卵料理の呼び名を変えてみましょう。
さて、たとえば目玉焼き。
ご家庭で作れる料理は、
飲食店さんでは
単価がとりにくい面がありますが、
料理の名前も含め
ちょっとアレンジすると
お店でも魅力的な料理に代わります。
たとえばスペインには
『フラメンカエッグ(Huevos a la flamenca)』
という目玉焼き料理があります。
トマトソースの赤
目玉焼きの黄色と白は
情熱的なフラメンコ
を表す色なんです。
めっちゃ美味しいんですよ。
味も好きですが、個人的に
ネーミングがとっても素敵で大好きな料理です。
そして、イタリアにも同じ
トマトと卵の赤白が映える目玉焼き
『煉獄のたまご(Uovo in purgatorio)』
があります。
近年ではサイゼリヤの人気メニューになり
鬼滅の刃で「煉獄」の名からも
話題になりました。
煉獄とは、天国と地獄の間にあって
魂を炎で浄化する場所を目玉焼きで
表しているんです。
これも、ステキネーミングですよね~。
味も名前も大っ好きな目玉焼き料理です。
ほかにも、上記の世界のたまごの呼び名を
メニュー名に活用しても面白いですよ~。
ぜひ、ちょっとしたネーミングアレンジを
考えてみてくださいませ~。
ちなみに世界で最も長い名前の単語は
『Lopadotemachoselachogaleokranioleipsanodrimhypotr immatosilphioparaomelitokatakechymenokichlepikoss yphophattoperisteralektryonoptekephalliokklopeleio lagoiosiraiobaphetraganopterygon』
という「料理」。
英語でなんと182文字!
脳髄、ハチミツ酢、魚、ピクルス、鶏肉など
17種類の甘酸っぱい材料を使った
フリカッセ(煮込み料理)で、
アテネの劇作家アリストファネス(紀元前443年〜388年)の
風刺喜劇『エックレーシア会に出る女たち』の中に登場したのが初出。
うーん、ここまでいくと
レストランで注文に苦労しそうです。
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。