パキラハウス(著)『新装版おしゃべり用心理ゲーム』という本に「目玉焼きに何をつけるか?という議論をすると、必ず場が盛り上る」というお話が出ています。目玉焼きシリーズ第三段、今回は目玉焼きにつける調味料についてです。
(参照)目玉焼きのおいしさ_その1:おいしい目玉焼きを作るコツ
(参照)目玉焼きのおいしさ_その2:目玉焼きに向く卵ってどんなの?
さて、上記の本によると、よく知らない人同士の集まりの際に、その固い雰囲気をほぐしたり、より親密になる為の会話のことを、「ブレイク_ジ_アイス」と呼びます。つまり「氷を溶かす」訳ですね。白熱するといっても、政治や宗教、他人の悪口なんて話題はもってのほか、無難で意見が程よく分かれて、なおかつ興味を引く話題となると、結構限られてきます。確かに慣れていないとちょっと難しそうですね。
そんな話題の一つが、「目玉焼き」。これは私もトークに自信をもってます(笑)。
「ねえねえ、目玉焼きってあるでしょ?みんな、普段何をかけて食べてる?」と聞いてみると、予想外に意見が分かれることに驚かされます。
「そりゃ、当然塩コショウだろ?」
「えー!?、みんな醤油じゃないの?」
「ソースに決まってるじゃん。何言ってんの。」
「マヨネーズだよね、やっぱり。」
「いやいや、それよりも普通ケチャップでしょ?クレーマークレーマー見てないの?」
・・・、などなど、他にもトンカツソースや七味唐辛子、柚子コショウなど色んな意見がでてきます。とりわけ面白いのが、みなさん「普通・・」とか「ぜったい」とかをつけて断言することなんですよね。お雑煮の様に地域文化となってるわけでもなく、また給食やレストランに頻繁に出るメニューでもないですから、自然と家庭ごとの強固なルールができあがってくるという訳ですね。
ちなみに「asahi.com」の関西トピックス2008年7月9日版掲載、滋賀県栗東市の大宝西小学校の5、6年生のみなさん89人調べによると、塩・こしょう38人、しょうゆ30人、マヨネーズ5人、ソース4人 となっています。
また、しょうゆ最大手のキッコーマンが01年にホームページで自由投票を募ったデータによると、全国約3千人が回答し、しょうゆ(54%)、塩(16%)、ソース(13%)の順だったとの事。地域別で見ると、関西はしょうゆ(41%)、塩(25%)、ソース(13%)で、しょうゆが減り塩が増えているそうです。
キッコーマンHPでの募集分ですから、ちょっとお客さんの贔屓分も差し引く必要がありそうですが、それを考慮しても塩コショウ派と醤油派が大派閥の様です。ちなみにウチは、小さい頃から醤油でしたが、結婚後妻の好みに合わせて塩コショウ派にくらがえしました。最初は随分と抵抗がありましたね。
更に、福井県にはなんと、「目玉焼き専用ドレッシング」を販売する会社もあり、まだまだ新しい「派閥」が生まれて来そうです。(ぜひここの会社の方には会ってお話を聞いてみたいです!!)
さて、いかがでしたでしょうか?
あなたのご家庭の味はどうですか?一度お友達、まわりの皆さんと「目玉焼きに何をつけているか?」について聞いてみてください。面白いですよ。
そして、香りや旨味そして黄身の曲率にまでこだわった「究極の目玉焼き専用たまご」もぜひ一度、体験していただけましたら幸いです。とろとろあつあつ、ホントに美味しいですよ。
次回は「面白目玉焼きの世界」についてお話します。