今日はバレンタインですね!
甘味にかかわる卵のお話を少し。
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
小椋佳さんの
「甘いオムレツ」という歌があります。
けんかっ早くて身勝手で
子供に作るオムレツとカレーには
喜ぶだろうと砂糖をたっぷり入れてしまう
不器用な母を偲んで思い出す…
そんな歌詞です。
しみじみする歌ですが、
この「不器用」の代名詞となっている
甘いオムレツ、
繁盛メニューとして
非常に可能性があると思っています。
『甘いオムレツ』は
なにせ、歴史がめっちゃ古い。
というか、
オムレツの起源はそもそも
「甘いスイーツなオムレツ」
とも言えます。
ローマ時代全盛期(紀元前一世紀~)に
美食家アピキウスさんが書いた
世界最古の料理研究書
『料理大全(De re coquinaria)』に載っている
「オムレツ」のレシピは
ハチミツのたっぷり入った
コショウ入りのもの。
ちなみにアピキウスさんの
大好物だったとか。
コレ、当時の言葉で
「オウェメーレ(ハチミツ入りたまご)」
と呼ばれてまして、
これが転じたのが
「オムレツ」の語源だろう、
とも言われています。
ローマ人からしたら、
今のオムレツの方が
「甘くなくてビックリ!」
なんでしょうね。
◆海外ではフツーに甘いオムレツがある
ちなみに海外では
甘く焼いたオムレツに
ベリーのジャムをたっぷりかけたり
ちょっとパンケーキ的にして
中にバナナやキウィなどフルーツを
生クリームといっしょに
たっぷり入れた
『スイーツオムレツ』が一ジャンルとして
人気になっていたりします。
甘いのも食事も両方いける。
ちょうどパンケーキが甘味とベーコン等塩味
どちらも合うのに似ているかもしれません。
そういえば、日本でも
甘い玉子焼きがありますもんね。
オムレツだって甘くても良いんです。
◆低糖質スイーツとしての可能性
パンケーキとくらべて
『スイーツオムレツ』のメリットは、
「低糖質」が挙げられます。
いや、もちろん糖質は使いますが、
小麦分が少な目だったりして、
パンケーキや
ショートケーキよりも
「ヘルシーで美味しい」
そんなイメージの
人気カフェメニューにもなり得るんです。
これから流行ってくるかもしれません。
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。