こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
先日の大阪高島屋さまにての「たまごバー」、
ご来場くださったお客様、本当にありがとうございました!
「美味しかったよ!」
の一言がとってもうれしかったです。
さて、
そこでも大人気だったメニュー、「忠臣蔵討ち入り 日本最古のたまごかけごはん」
ですが、そのネーミングに「なんだこりゃ?」と思った方もいらっしゃったかと思います。
それは、こんなエピソードなんですね。
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大石内蔵助が率いる赤穂浪士が吉良廷への討ち入りを果たした夜のことです。
討ち入りに向かう直前、大石内蔵助は皆で「たまごかけごはん」を食べて、出陣しているんですね。
記録では、
「鴨の肉を焙って小さく切ったのへ漬け汁をかけまわしておき、生卵をたっぷりと割り込んで味をつけたものの中へ鴨とネギを散らし入れ、ご飯にかけ皆で食べたのちに出陣した」
となっているようです。
歌舞伎『仮名手本忠臣蔵』では、討ち入り前の食事シーンといえば“蕎麦”となっていますが、これ実は別動隊のハナシ。
堀部弥兵衛宅に集まった、内蔵助サン率いる本隊(47士の約3分の一)は、堀部奥さまが作ったたまごかけごはんを食べて激を入れて出ていったのが史実なんです。
実は忠臣蔵は、「ネギ一本いくらで仕入れたか?」に至るまで、かなり詳細な記録が残っています。記録とともに、討ち入りそのものにどれくらいの費用が掛かったのかもかなり正確にわかっているんですね。 大変面白いです。
内蔵助サン、油断させるために祇園で遊蕩しまくっていたのは有名ですが、遊んでいると見せかけてやはりとっても几帳面だったんですねー。 ちなみに遊び歩いていた代金も仔細な記録が残っているようです。
さて、この鴨肉とネギ入り「たまごかけごはん」、記録としてはもっとも古いたまごかけごはんとなります。
一説には「たまごかけごはんは明治時代から始まった」とも言われますが、江戸時代にも食べられていた様子ですね。
鴨肉はビタミンB群や鉄分が豊富で、消化も良い食材です。
アミノ酸たっぷりのたまごと合わせるのも、体を動かす前には最適な食事ともいえます。 栄養面からも理にかなった「討ち入りメニュー」だったわけですね。
この、たまごかけごはんと忠臣蔵のエピソードは、池波正太郎さんが「おれの足音-大石内蔵助」という小説、そしてエッセイ「食卓のつぶやき」で書かれています。よければぜひチェックしてみてくださいませ^^
以前から、ぜひ沢山の方にこの美味しさをお伝えしたかったんです。 その場と機会をくださった高島屋難波店さんに感謝です!
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。