小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

料理別・たまごのこだわり 記事一覧

deviledegg1.jpgこんにちは。こばやしです。

気がつけば、もうすぐハロウィンですね。 日本でも徐々に浸透してきているように感じます。

さて、そんなハロウィンのパーティにオススメの、たまご料理があります。

それは、「悪魔のたまご(Deviled egg)」

といっても、そんな邪悪な料理じゃありません(笑)

欧米では、割りとポピュラーなたまご料理なんです。

飾り付けが美しく、簡単な割に見栄えがするのでパーティ料理に最適なんですね。deviledegg2.jpg

ちょっとレシピをご紹介。

<準備するもの>
固ゆでたまご 6個
マヨネーズ又はプレーンヨーグルト 1 / 4カップ 
ガーリックパウダー、またはオニオンパウダー 小さじ1杯
乾燥パセリ 少々
レモン汁 小さじ1杯
マスタード 小さじに3/4杯
塩 小さじ1 / 4
ウースターソース 小さじ1 / 4(※お好みで)
コショウ 少々
パプリカ(赤)(※お好みで)

<調理>
固ゆでたまごをタテ半分に切って、黄身をスプーンでくり抜く
上記の材料(パプリカ以外)を、味を見ながら混ぜ混ぜする。
白身の器に、再び盛り付ける
パプリカをその上に乗せます。
完成!

カンタンですね。
要は、「黄身と混ぜて盛り付け直す」だけです。
絞りチューブなんかを使うと、すごくキレイに見えます。
洋風和風カレー味、ブレンドもお好みで変えちゃって問題ないかと思います。
名前が「デビル」なので、オリーブやミニトマトなんかで目と口を作って「オバケ」っぽく演出するもの面白いです。

ぜひお試しあれ。

こんにちは!こばやしです。

さて、たまごかけご飯好きの有名人シリーズ、第4段。

今回は、作家 阿刀田高さんです。

ショートショート作品に加え「ギリシャ神話を知っていますか」(新潮文庫)などのように軽快エッセイでも知られる阿刀田さんですが、非常に食にこだわりが強い方で、エッセイでもたびたび「おいしさ」というものについて語っていらっしゃいます。

 

『食卓はいつもミステリー』(阿刀田高・新潮文庫)  より抜粋
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【卵料理のなかでは、私は卵かけ御飯がいちばん好きである。
「それが一番なの?」
あきれ顔で美女に尋ねられたりすると、「いや、もちろん、その・・・・・・オムレツも好きだけど・・・・・・。おいしいオムレツって、作るのがわりとむずかしいらしいですね。」
あわててごま化す。
 おいしいオムレツも実在するが、卵かけ御飯は簡にして美味。 卵そのものの選択さえまちがわなければ、これはあまり料理人の腕に影響されない民主的なメニュー。 丁寧に割って攪拌し、醤油少々、化学調味料少々。 たくさんかけ過ぎてはいけない。少なすぎてもいけない。
卵の選び方は、まず新鮮なこと。これは割ったとたんに、ルノアールの乳房みたいに黄身がまるく盛り上がるのが良い。卵のお母さんなる鶏は、農家の庭先で「トットットット」などと鳴きながら駈けているのがよろしい。 (中略) 卵はやはり庭先で飼っているような鶏から生まれたものが永遠に、断然うまい。】

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たまごかけごはんに対する愛情を余すところなく語ってくれています。

さすが文章のプロですね。 おいしそうなたまごの様子が目に浮かんでくるようです。

目玉焼きもそうなのですが、家庭で手軽にできるメニューは各家庭でオリジナル化しやすく、大人になってからも強い印象として心に刻まれるようです。

ぜひ、私達の提供する木屋平高原の放し飼いたまごも召し上がってみてほしいものです!(^^)
(関連)たまごかけごはん好きの有名人・・・その3 夏木マリ さん- たまごのソムリエ日記
(関連)たまごかけご飯好きの有名人・・・その2 長嶋一茂 氏- たまごのソムリエ日記

nouhu_no_omuretu.jpgこんにちは。こばやしです。

以前にTV番組で、板東英二さんに「ほくほくとろり ゆでたまご専用たまご」を御試食・絶賛してもらったのですが、その収録場所が徳島県鳴門市にある「阿波大正浪漫 バルトの庭」というテーマパークでした。

日本人看守住民とドイツ人捕虜との「心の交流」を描いた映画「バルトの楽園(2006年)」の舞台、「坂東俘虜収容所」のロケセットが移設され、収容施設が体験できます。

そこでは戦時中にもかかわらず収容所内には製パン所や売店もあり、なんとビールも飲めたんだとか。

地域の住民は、交流を通じていろんなドイツ文化を学んだそうです。

そういえば徳島県には、「焼きたてパンのお店」が非常に多いのですが、もしかしたらこの収容所のドイツ人からのパン食文化の影響もあるのかもしれませんね。

 

◆ドイツ料理の絶品オムレツ
さて、ここからは卵のお話。

ドイツには、ある有名なオムレツがあります。nouhu_no_omuretu.jpg

それは、「農夫のオムレツ」。

「農夫の朝食」とも言います。

ドイツではとってもポピュラーな、ジャガイモをたっぷり使ったオムレツなんです。

野菜たっぷりですし、どちらかと言うとスペイン風オムレツに近いかもしれません。

これがまたおいしいんです!

さすがドイツ!と声が出てしまうくらい、ビールと併せたときの旨さはまさに絶品!!(><)

 

◆ジャガイモと卵の好相性
 卵は完全栄養食として人の体に必要なほぼすべてのアミノ酸・ミネラルを含みます。

また、ジャガイモは、卵に唯一入っていない栄養素ビタミンCを多量に含みますので、たまごとの食材相性はピッタリ。

加えてサティエリーインデックス、いわゆる「腹もち指数」はパンの3倍以上。

この二つの組み合わせは、朝食には理想的なんです。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 料理別・たまごのこだわり , オムレツ 2011年06月16日

こんにちは。たまごのソムリエ・こばやしです。

上記の新聞広告は20年前に掲載されたものです。

この女の子、誰だか分かりますか?

ジブリ映画で有名になった「おもひでぽろぽろ」(岡本螢 著)のタエ子ちゃんです。

もう20年も経つんですね。

さて上記の広告は、

カゴメがタイアップしたレシピ、

その名も「コロンブスの卵ライス」の紹介マンガ。

洋食たまご料理の代表選手といえば、オムライスですよね。

だけど、上手に作るのはなかなか大変です。

そこで上記のメニュー提案。

ライスを包むのが難しいなら、混ぜちゃえばいいじゃない!

まさしく「コロンブスの卵」的発想でできたレシピ・・・・・・。

・・・・・・のようです。

どんな味かな、と作ってみました。

準備するもの:
  お茶碗一杯のご飯(残りものでOK)、たまご一個、ミックスベジタブル、ケチャップ、塩こしょう(他にハムやソーセージを入れても美味しい!)

作り方:
 (1)まずボールに卵を割りよく溶いて、上記の具材 + ごはんを入れて良く混ぜる
  (2)塩、コショウをお好みで
  (3)油をうすく引いたフライパンに流し込み、広げます
  (4)中火で焼きます。軽くコゲがついたらひっくり返して同じように
  (5)お皿にポン。仕上げにケチャップ(もちろんカゴメ?)をかけて、できあがり!

焼き上がりはこんな感じになります。息子にも好評でした。(^^)

omuretu_20nenmae_pic.jpg味はオムライスというよりは、固めたチャーハンといった感じでしょうか。

素朴にタマゴの風味が楽しめて、想像していたよりずっと美味しかったです。

なにより、調理がすっごく簡単!

まな板すら要らない

失敗も少ない

小さい子の料理にはピッタリです。

小学生のタエ子ちゃんが紹介するわけですよ。

更にこだわって作るなら、ちょっと固めに焼いて上から野菜たっぷりの「とろみ中華あん」なんかをかけたらすっごく合いそうです。

ソースや具材で、いろいろバリエーションが楽しめそうですね。

来月6月19日は「父の日」です。

全国のちっちゃな娘さん、

ぜひ「初めての料理」でお父さんを感涙にむせばせてみませんか!(^^)

(参考)ゆうきまさみのはてしない物語(ゆうきまさみ・角川書店)

カテゴリー | ソムリエ日記 , 料理別・たまごのこだわり , オムレツ 2011年05月31日

medamayaki_furaipan.jpgこんにちは。こばやしです。

本日はちょっと短めの更新で。

ほとんどの方は朝、目玉焼きを食べられることと思います。

忙しい朝の時間、できるだけ手早く作ってしまいたいのが人情。

でも、ちょっと待ってください。

本当にウマい目玉焼きを食べたいなら、じっくり時間をかけてください。

・ フライパンに引く油は薄く 

・ フライパンすれすれで卵を割る。(もしくは小皿に割ってからそっと入れる)

・ フタをして、火力は「ごく弱火」でじっくり10分

・ 水は入れません。

これだけで、極上の黄身トロふんわりな目玉焼きを食べることができます。

食感がぜんぜん変わってきます。

ぜひおためしあれ。

理屈については、こんど詳しく書きます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 料理別・たまごのこだわり , 目玉焼き 2011年01月25日

tamagokake_rosannjinn.jpg

こんにちは!  こばやしです。

今週17日のNHK「あさイチ」さんにて、私がお伝えした「究極のたまごかけご飯の食べ方」が紹介されます。

残念ながらNHKさんなので、私たちの屋号は出ないのですが、収録で食べていただくたまごは、私たちのたまごです。(^^)

さて、そこで紹介されるたまごかけご飯、究極の食べ方

以前も当日記でご紹介した、醤油のかけ方、たまごの下ごしらえ、その他いろいろお伝えしたのですが、それともう一つ。

究極の食べ方に欠かせない“調理”をお教えします。

それは・・、かの食通、北大路魯山人さんの食べ方(と、その簡易バージョン)です。

魯山人さんは、漫画「美味しんぼ」海原雄山のモデルになったひとですね。

あらゆる食に精通した魯山人さん、

その方が、

「この世で最もうまい食べ物」

とまで評したのが、この究極の卵かけご飯なんです。

といって、作り方はそう難しいものではありません。

それは、

自らの掌(たなごころ)で30分温めたたまごで作った、たまごかけご飯なんです!

食べてみると、確かに絶品!

ほんのりと甘みが増し、

アツアツの御飯の香りを邪魔しない、程よい風味で絶品の味となります。

ええ。

もちろん、やってみましたとも。

なかなか大変です。

てのひらで温めているあいだ、なーんにもできないワケですから。

でも、その手間を惜しまないことで、いろんなことが見えてきます。

掌で温めることだけが大事なのではありません。

「たまごでそこまでするんだったら・・」と考えるならば、やはりいろんな視点での気遣いが出てきます。

ご飯をよそうタイミング、そっと割らなきゃな、という気遣い、食卓のセッティング、もし誰かに食べてもらうなら相手のこと、そして食への感謝・・。

いろんな想いが、掌で温めるあいだに浮かんでくるんです。

けっしてお金をかける贅沢ではなく、

時間や心の贅沢というものを、はっきり感じられる料理、

これこそが、魯山人さんに「最高の料理」と言わしめるゆえんなのかもしれません。

 

◆魯山人究極のたまごかけご飯、簡易バージョン
今から上の記事とはまったく逆のことを書きます(汗)

さて、

毎回そんな時間のかかる食べ方できねーよ!という方。

以前にご紹介した、たまごをホンの少し茹でる!をお試しください。

おタマに乗せて、そっと熱湯に入れるわけですね。

冷蔵庫から出したばかりなら、一分。

 

常温なら、50秒弱。

ほんのりと白身に火が通り、黄身の滑らかさが増し、濃厚さ(コク)がアップします。

上記のような内観的要素はありませんが、

「おいしさ」観点で言うと、こちらもオススメですよ!

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。