小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

料理別・たまごのこだわり 記事一覧

目玉焼きは、実は世界中で食べられている超人気メニューなんです。シンプルですしね。それだけに毎日の食卓で、工夫されている方も多いようです。有名blogの「らばQ」さんで、こんな面白目玉焼きが紹介されていました。

ここまでこだわると、もう本当にご馳走に見えてきますね!

さて、「美味しんぼ」では世界75カ国が集まる国際会議(IFEC)まで登場するなど、目玉焼きは世界的な超人気メニューなんですが、日本ではほとんどの方が片面焼きのサニーサイドアップ。じゃあ、この目玉焼きというものにトコトンこだわったら、どんな卵が良く合うんでしょうか?
当社のとろあつこだわり目玉焼き専用卵は、実はこのサニーサイドアップで焼いたときに、最高の美味しさになる様な条件で選び抜いています。これは話すと長くなりますので、また後日。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 料理別・たまごのこだわり , 目玉焼き 2009年02月28日

 

シンプルな、子供の離乳食メニューですが、結構イケます。カツオダシと醤油ベース葛でとろみをつけてあります。卵はもちろん「究極のゆでたまご専用たまご」。地元徳島の素材、すだち皮となると金時芋、そして鳴門わかめ粉末を飼料に加えた、黄身にコクがあって香りのクセの少ない一品です。我が息子も大満足でした。Smile

先日に引き続き、ゆでたまご考です。
以前、弊社で「ゆでたまごをとことん茹でてみる」という試験をしたことがあります。思った以上のスゴイ事になったので、ここでご紹介いたします。

ボイル5分後、それぞれの時間で加熱してみたものです。

まずは80℃5分後・・

観てのとおり、キレイで美味しそうな黄身のゆでたまごです。剥き方が汚いのは産みたての卵しか無かったから(^^;)
さて、これがお湯の中で15分経つと、様子が変わってきます。
(続きは閲覧注意!?)

・・・さて、実験結果です。

こちらが80℃ 15分後・・・

10分の差でも、結構変わってきます。
卵黄の表面が黒ずんできて、わずかにイオウ臭(温泉の香りですね)が強くなってきます。
が、うん、まあこれぐらいなら何とか食べられる・・かな?

さて、間を飛ばして、80℃一時間放置後・・

うわー!!
これはスゴイ・・。黄身の表面が真っ黒です。(ーー;) 白身も黄ばんで、腐敗にも似た強いイオウ臭がします。

勇気あるスタッフ カワノさんと共に食べて見ましたが、味も変で、なんだか苦味がします。

昨日もお伝えしたように、黒ずみは鉄分によるもの。イオウ臭は卵黄にある窒素分のS-S結合が切れる事によって遊離する成分。が原因です。なので、人体への害、影響はありません。

とはいえ、まるで腐敗しているかの様な風味、うれしいことではありません。 ここまで極端な加温は無くても、ご家庭で
「茹でて火を止めたまましばらく放置」
「お湯を切ってザルにあげたまま放置」
「冷水につけたが、不十分」

他の料理も作りながらだと、これらによる余熱(沢山作った場合は特に)が少なからず影響してしまいます。ちょっと面倒でも、キチンと冷水で冷やす、又は剥いた後食酢入り水で漬け置きが「おいしさ」の秘訣の様です。(^^)
もっとも「このニオイが大好きだ!」という方は止めませんが・・。

我が社の「たまご研究所」チームの実験結果報告でした。
小林

『究極のゆでたまご専用卵』はコチラ

たまご料理、といえばまず思いつくのが「ゆでたまご」。

タダお湯に入れるだけと思うなかれ、「おいしいゆでたまご」には、沢山のノウハウが詰まっているんです。

1. むきやすいツルツルたまご

ゆでたまごの殻を剥く際、キレイにつるん、と剥ける場合とそうでない場合とを体験された方は多いのではないでしょうか?

実は「むきやすさ」に関しては沢山の研究がなされており、『改訂増補 タマゴの知識』によると、

A:新しいタマゴは剥きにくく、古いタマゴは剥きやすい

B:卵白pHが低いと剥きにくく、高いと剥きやすい

この二つが報告されています。

上記AとBは関連しています。

生まれたばかりの鶏卵には炭酸ガスが含まれており、これが卵白のpHを下げ、卵殻と白身の剥離を妨げているんだそうです。

上記の書には産卵直後~30日までの卵を用いた試験結果が載っていますが、一週間のものより2週間のものがむきやすく、常温では産まれてから最短およそ3日で炭酸ガスも抜けキレイに卵が剥けるとあります。

つまり、ツルンとした美味しそうな外観だけで言うと、古いものほど良い様です。

また、加熱中に割れて噴き出さない為の凝固促進として「お湯に食酢を入れる方法」がありますが、沢山作る(加熱に時間がかかる)場合は特に、食酢でなく食塩(同様の効果)の方が良さそうですね。

2. ホッコリあざやかな美味しい黄身の色

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固ゆでたまごを作った時に、卵黄の表面が黒緑っぽくなっているのを体験されたこともありますよね? 上記の『改訂増補 タマゴの知識』によると、次の様に言われています。

C:卵白pHが高いほど黒変が起こりやすい

D:古い卵ほど黒変が起こりやすい

E:加熱時間が長いほど黒変が起こりやすい

これは、卵黄中のイオウ成分が卵白のアルカリpHに反応して黒く変色する為と言われています(だから卵の表面だけ黒くなるんです)。

そして「剥きやすさ」と逆に、古いほど黒くなっちゃうと言う結果になっています。

対策としては、下記の様な手段が。

・ゆでた後急冷する・・→ 硫化水素(黒変の原因)が卵白へ移行し黒変が軽くなる

・ゆでた後pHを下げてやる・・→ 同じく硫化水素の反応を抑える

3. おもわずヨダレが出る、ゆでたまごのおいしい香り
卵は、表面にある約一万個の微細な穴により呼吸(ガス交換)をしています。

そこから炭酸ガスを排出し、外気を取り込みます。

したがって、冷蔵庫のニオイなんかも実は吸い込んでしまいます。

ゆでたまごを作ったときに、ほのかに甘い美味しい香りを楽しむには、次の注意点が必要になります。

・冷蔵庫で、近くに臭いの強いものを置かない(魚・キムチetc)

・冷暗所保管の方が望ましい(周囲の香りが吸着しにくい環境)

上記1、2、3をまとめ、あえて極論を言うなら、

『卵は産まれてから常温3日目が最高』

『ゆでるお湯には塩をひとつまみ』

『茹であがった卵は急冷or剥いたら食酢水に漬けてひと置き』

ですね。

4. 更に極上のゆで卵を食べるには?
弊社では『究極のゆでたまご専用たまご』をお届けしています。

黄身の香り、コク、そして食感を追求するために、様々なこだわりの飼料成分と飼育環境で産まれた卵です。 地場特産品を活かした最高クラスの餌(わかめ海藻粉末(鳴門産)・さつまいも(鳴門金時)・すだち粉末配合)で、最高のうまさにこだわっています。

ちょっと半熟、とろ~りあつあつで食べると、これが本当に至福の味わい、

身の回りの大切な人に食べてもらいたい極上たまご、いかがでしょうか?