こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
目玉焼き、って実は
かなり面白い料理なんです。
香ばしさと滑らかさが
混然一体となった、
パリパリからトロトロまで
重層的にいくつもの食感と
たまごの味が楽しめる
追求するともんのすご~く
奥深い料理なんです。
最近、
「すぐウッカリ焦がしちゃうのよね。」
「油使うからカロリーがちょっと気になるかなぁ。」
なんて声をいただきました。
なるほど・・・
火の加減もちょっと面倒ですし、
油もあまり少なめだと下面が焦げて
上部の熱が不十分、なんてことにも
なっちゃいます。
じつは!
その両方を解決する
面白い調理方法があるのです。
それは、
「ウォーターベイスティング」
直訳すると「水かけ」でしょうか。
『水とスプーン』をつかうだけで、
トロっとろの食感の極上目玉焼きができるのです。
<作り方>
①フライパンに最小限の油をひいて弱火で加熱
いつもの目玉焼きの半分で大丈夫です。
ちょっと大きめのフライパンの方が
やりやすいかも。
②たまごをそーっと割り込む
これは、黄身の中にたくさんある
卵黄球(脂肪球)が衝撃で崩れると、
ぼそぼそ食感になっちゃうから。
③白身にうっすらと火が通るのを待つ
④少量の水をフライパンに入れる
⑤スプーンで水をすくって
黄身にかけ続ける
⑥ちょうどいいカンジに
熱が通ってきたら完成。
という具合です。
フタを閉めての蒸し焼きと
感覚的には近いですが、
こっちの方がより
調整がしやすく、
よりとろ~りふんわりに
仕上げやすくなります。
火を通しすぎることなく
卵の表面を整えることができ、
さらに熱を加えると水分が飛んで
固くなりやすい部分に水をプラス
することができる、
理にかなった手法ですね。
もともとフレンチには
バターベイスティングという
手法がありまして、
バターをすくってかけ続けて
肉料理なんかにコク味を増す
手法なんですね。
ちなみに目玉焼きでこの
バターベイスティングをしても
めちゃめちゃ濃厚で美味しいんです。
カロリーがちょっと気になりますが
こちらもおススメですね~。
『水かけ』の手法、
ヘルシーでかつ極上の食感が
カンタンに楽しめますし、
ちょっとポーチドエッグっぽく
仕上げられますので、
エッグベネディクトなんかに
使うこともできます。
ぜひお試しあれ~。
ここまでお読みくださって
ありがとうございます。