小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

料理別・たまごのこだわり 記事一覧

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

先月の父の日に、

息子が「デビルエッグ」を作ってくれました。

いや~、うれしいですね~。

カタチは不ぞろいですが、

味はとっても美味しかったです。

 

このデビルエッグって、

米国のパーティ料理では定番の

すごく人気なたまご料理なんです。

 

なにせ、バリエーションが作りやすくて

見栄えがするんですね。

さて、

米国で人気のテレビ司会者であり、

料理研究家のレイチェル・レイさん。

プロデュースした調理器具が日本でも売っている

すごい有名な方。

少し前に彼女が自身の番組で

紹介し話題となった

デビルエッグのレシピが

とても面白かったです。

 

〇デビルエッグ定番の作り方

・固ゆでたまごを半割りする

・卵の黄身を取り出す

・マヨネーズ+塩コショウなどスパイスで黄身をあえる

・白身に盛り付ける

 

というものです。

スパイスをカレースパイスや中華風など

変えることでバラエティを出せますし

 

更に、黄身のアレンジに

いろんな具材を入れることで

見た目や食感風味もいろいろ楽しめます。

 

そして何より

めっちゃカンタン!

な点も利点です。

 

〇レイチェルさんのレシピ

上記の作り方で

黄身のアレンジにマヨネーズ+・・

・アンチョビペースト小さじ2

・パルミジャーノ・レッジャーノ(パルメザンチーズ)

・にんにくすりおろし1かけら分

・レモン汁 小さじ1/2

を入れたもの。(卵12個分)

 

パルミジャーノ・レッジャーノは、

「イタリアチーズの王様」なんて言われるコク豊かなチーズで、

これを真似て外国でつくったものがパルメザンチーズになります。

 

パルメザンチーズアンチョビニンニク

これって実は、

イタリアの伝統料理

シーザーサラダの調味料組み合わせなんです。

シーザーサラダも

たまごを活用したドレッシングサラダですし、

なるほどデビルエッグとも

超相性良いわけです!

 

私も、以前雑誌の特集で

アンチョビとゆでたまごの

組み合わせをご提案した

ことがありますが、

コレすんごく合うんですね。

 

パルメザンチーズを合わせるのも

すごく良さそうです。

 

こんな風に、

「意外性はあるけども既存のセオリーを踏襲している」

こんな考え方が、

新メニュー開発にはすごく良いですよね。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

もう梅雨が明けた、みたいな報道がでてますね。

えっ!?いきなり?びっくりです。

 

となるともう夏いり。

暑さに負けず頑張るしかないですね。

 

暑いと水分過多もあって胃が弱り

食欲が無くなってきますが

そんなときはぜひともたまごメニューです。

 

「たまごは完全栄養食」なんて言われるくらい

栄養はすんごくバランスよくあるのですが、

唯一無いのがビタミンC

そこを補うことで、

夏バテを吹っ飛ばす超元気メニュー!

になるんです。

 

◆世界には野菜たまごオムレツがたくさん!

栄養面だけじゃなくって、美味しさでも

ソテーした玉ねぎ、鮮やかな緑のハーブ、

新鮮な野菜と一緒に食べる卵ほど

おいしいものはないんです。

 

これ、世界共通の考え方でして、

いろんな国に

「野菜たっぷりオムレツ」が存在します。

 

たとえば

スペインの野菜オムレツ「トルティーヤ」

(トルティージャとも呼びます)

日本ではスパニッシュオムレツ、

なんて呼び方もありますよね。

 

ジャガイモとタマネギ、

ホウレンソウやアスパラ・ベーコンなど

具だくさんなのが特徴で、

いわゆるフランス風のオムレツと違って

ひっくり返したりのさほど難しい技術が少なく

ご家庭でも作りやすいんです。

 

また、イラン近辺の名物料理

ペルシャ料理の野菜たっぷりオムレツ「クークー(kuku)」

があります。

これは卵とコショウ・ハーブ

ターメリックで味付けし

たっぷりのパセリとほうれん草

コリアンダやレタスなんかの

緑野菜をいっぱ混ぜて焼き上げるんです。

 

見た目にも「エッ!?これたまご料理なの?」

と驚かれるかもしれませんが、

香り良くって美味しいヘルシー卵料理なんです。

 

味もさることながら、

インパクトあると思うんですよね。

 

北アフリカの「スフレ ド パタータ」

フランス語やイタリア語っぽい名前で

ちょっと不思議ですが、

地中海沿岸北アフリカ発祥の野菜オムレツです。

つぶしたジャガイモと玉ねぎ、

パセリ、エンドウ豆や刻みニンジンなんかも入ります。

口当たりが良くってふわっと美味しい野菜オムレツです。

 

以上、世界の野菜たっぷりオムレツを

ご紹介しました。

 

考えてみると、世界的にはお米=野菜のイメージもあるそうですから、

日本「親子丼」もある意味野菜オムレツだと思われているかもしれません。

 

ぜひ、ビタミンとアミノ酸をたっぷりとれる

野菜オムレツで

夏を元気に!乗り切りましょう!

 

ぜひ、あなたのお店の夏限定メニューとして

ご検討くださいませ~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 料理別・たまごのこだわり , オムレツ 2022年06月27日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

スコットランド出身の3つ星シェフ

ゴードン・ラムゼイさん

 

@gordonramsayofficial The best thing to enhance a dish…put an #egg on it ! Heres some tips to fry the perfect egg ! #ramsayin10 @hexclad #tiktokcooks #learnontiktok ♬ original sound – Gordon Ramsay

 

この方、SNSでめっちゃいろんな料理の

コツを紹介してくださっているんですが

「目玉焼きの作り方」のコツが

なかなかおもしろいんですね。

 

作ってみると、めっちゃ美味しいんですよ。


<ラムゼイ流目玉焼き>

・たまご

・バター

・塩コショウ

・唐辛子

 

作り方

・フライパンにオリーブオイルをひきます

ほんの少量で大丈夫!

・たまごをそっと割り入れる(平らな面で割る)

・ふたをせずに弱火でゆっくり加熱

・塩コショウ唐辛子をパラパラ

・白身がやや固まってきたら薄切りバターを3かけ卵の脇に入れる

・溶けたバターが下側にゆきわたるように少しゆすりながら焼く

・一分後火を止めて、少し落ち着かせる

・お皿に乗せて完成!

という流れです。

個人的に、

バターを後から乗せる

というのはかなり目からウロコでした。

 

オムレツや目玉焼きを

バターでつくると

めっちゃ香りが良くて美味しいんですが、

 

バターって焦げちゃうと

ちょっと苦みが出るんですよね。

 

目玉焼きって弱火で時間をかけて

じっくり焼いたほうが美味しいんですが

そうするとバターが

やや焦げてしまうんです。

 

なので、ゴードンさん流は

頃合いを見て後入れ。

 

知ってみるとなるほど単純ですが、

「油を二種類使う」

「入れるタイミングを分ける」

は、なかなか思いつかないですよね。

 

ラムゼイさん曰く

「バターを入れることでまんべんなく熱を通し

黄身を美しく仕上げる効果があるんだ。」

とのこと。

 

動画中では

ガーリックライス?

バターライス?の上に

乗せて完成なんですが、

 

日本的に「目玉焼き丼」

にして食べてみたら

香りも香ばしく

コクもあって食感も最高!

超感動のおいしさでした。

 

三ツ星流の目玉焼き

ぜひ、試してみてくださいませ。

ホント絶品です。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 料理別・たまごのこだわり , 目玉焼き 2022年06月12日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

小さいころ

亡き祖母のいた母方の実家に

泊まりにいくと朝ごはんに必ず、

トロトロのオムレツを作ってくれるのが、

めちゃくちゃ楽しみでした。

 

甘くてやわらかなオムレツ。

初めて食べて、幼心に感動したのですね。

「やわらかめ」「ちょっとやわらかめ」「ふわふわしっかり」

みたいな微妙な好みを、

兄弟ごとに作り分けてくれたんです。

 

思い返してみてちょっと珍しいな、

と感じるのは、

「たまご一個のオムレツ」

だったこと。

 

オムレツって、

たまご2個~3個でつくる事が

多いんですよね。海外も国内のレシピ本も、

たいていそうなっています。

 

ですが、

オムレツのおいしさって

実は「できたて」にあるんです。

焼きあがってすぐが、いっちばん美味しい。

ですから、

卵一個のオムレツを、

次々と焼いてもらって

常にできたてをたべる。

このわんこオムレツが、

本当の贅沢料理なのかもなぁ、

といまになって思いますね。

 

◆ちょっと冷めてもおいしいオムレツ

さて、ご飲食店様では、

テイクアウトメニューや

パーティ形式など場合によっては、

オムライスやオムレツを

すぐに食べていただけないことも

あります。

 

ちょっと冷めてしまう、

でも美味しく食べてほしい。

 

それには、コツがあります。

それは、

「植物性油」の使い方。

 

オムレツやオムライスは

フツーだと、たっぷりバターで

コクもあって香りも良くおいしい!

・・・のですが、

冷めてしまうとバターの

流動性が無くなり、食感が

イマイチになってしまいます。

 

ですので、バターの代わりに

オリーブオイルで風味を出し、

そして卵液にしっかりと

「マヨネーズ」を使うんです。

 

キューピーさんの研究では、

乳化した植物性油脂とお酢でできている

マヨネーズが、たまごの

たんぱく質構造をやわらかくし、

ふるふるの食感のオムレツにしてくれます。

 

しかも、この場合

冷めても食感は素敵なままの美味しさです。

 

◆じつは人肌の玉子料理が旨味最高

じつは人肌程度のあたたかさの

たまご料理って、いちばん「うまみ」を

強く感じるんです。

 

たまごかけごはんもそうですし、

親子丼だって熱々よりも

人肌のやわらかいぬくもりになった頃が

最もおいしく感じられます。

ただ…オムレツやオムライスの場合は

ちょっと冷めちゃうと、

「旨味」は良くても「食感」の問題が出てしまう。

 

ところが上記のように植物性油脂の力、

マヨネーズの作用で、

 

最もうまみを感じる人肌の温度帯を

オムレツでも楽しんでいただけるんですね。

 

ぜひ、お試しくださいませ~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

というわけで、

本日のテーマはオムレツです。

 

歴史的にみるとオムレツって

残っている卵料理のレシピ上

もっとも古いんです。

 

「たまごを調味料と混ぜて焼く」

これが「料理」として一番

歴史があるんですね。

そして、その最古のレシピな

オムレツは、あまーいオムレツでした。

 

そもそもの『オムレツ』の語源が

オウェメーレ(はちみつ入りたまご)

から来ている、という説もあるんですね。

 

甘いオムレツ、

つまりスイーツ要素のあるオムレツは、

実は、時々流行しています。

 

たとえば1930年代には米国で

『オレンジオムレツ』が流行しました。

これは砂糖入りオムレツに

レモンやオレンジ果汁を活用した

甘くさわやかな酸味を

楽しめるオムレツ。

エッ!?オムレツにオレンジ!?

なんてびっくりするかもしれませんが、

これすんごく美味しいんですよ。

 

白身と黄身を分けて

白身を泡立ててから焼くのが特徴の

スフレオムレツです。

 

このころはちょうど果物の

オレンジが普及し始めたころで、

ローマから続く伝統のおいしさと

最新の流行を取り入れたレシピだったのです。

 

カンタンにできるスイーツとして

大いに好まれました。

 

これらの甘いオムレツは、

スイーツとしてみると、

「小麦粉など炭水化物を使わないスイーツ」

という特徴があります。

つまり、今風に考えると

低糖質スイーツです。

 

シャトレーゼさんが

低糖質お菓子のラインナップを

多数出して話題になったり、

コロナ禍の健康管理で

低糖質の食事・お菓子はニーズが伸びています。

 

フルーツと焼きたてのおいしさ、

というとパンケーキがありますが、

これをさらに「低糖質で美味しく」

という点で進化させると

 

この最古のたまごレシピから続く

「オムレツスイーツ」に回帰するということ

面白いですね~。

 

パンケーキブームの次には

ふわふわで甘い

低糖質スイーツオムレツが

 

ブームになってくるかもしれません。

ぜひ、あなたのお店で

取り入れてみませんか?

 

ここまでお読みくださって

ありがとうございます。

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

 

英国の定番たまご料理に

「エッグ&ソルジャーズ」

というものがあります。

めちゃめちゃゆる~く作った
ゆでたまごの殻上部を割って

細切りにしてカリッと焼いた
バタートースト
トロトロのたまごにつけて食べるんです。

めっちゃ美味しいんですよ。

 

なぜか英国では
細切りパンのことを
「ソルジャー(兵士)」と言うんですが
ちょっと面白いですよね。

 

イギリスの童謡にでてくる、
『ハンプティ・ダンプティを
助けようとした兵士』が元になってる、

という説もありますが、
由来は良く分かって無いのだとか。

 

このエッグ&ソルジャーズ
半世紀超える歴史がある料理ですが、

これって日本人にも、すんごく
相性が良いと思うんですよね。

 

◆生に近い食感が日本人向き

日本人の食生活では、
「ゆでたまご」としての
消費量はさほど多くないですが、
それはやっぱり『生卵』で
食べる食生活にも関係しています。

 

このエッグ&ソルジャーズの食べ方は
殻をむくのもムリなくらいの

「ほぼ生」な茹で方で、

食感も風味も日本人好みなんですよ。

 

実際ウチのスタッフで試食試験してみても、

「海外ドラマなんかで見たことあるけど
こんなに美味しいとは思わなかった。」

という反応も多いです。

 

ふるふるの食感ややわらかな風味は、
温泉玉子と通じるものがあります。

 

◆ヘルシーバリエーションが多くできる

英国では朝食で食べることが多い
エッグ&ソルジャーズですが、
これ例えば

野菜スティック
細切りの鶏フライなんかと組み合わせても
非常に美味しいんですよね。

朝食イメージだけじゃなくって
お酒を出す飲食店さんのツマミにも、
充分面白いです。

 

バーニャカウダなんかと
また違った、
ちょっとヘルシーな玉子料理として
利用できる面白さがあります。

 

また、ちょっとアンチョビや
和風の調味料など垂らしたり、
柚子胡椒を足してみたり・・・
味のアレンジもしやすいのがイイですね。

 

◆器具が100均でも手軽にそろう

一点だけネックがあるとすると、
ほぼ生で殻がむけないですから

「エッグスタンド」

と呼ばれる専用器具と、

あと、

「エッグカッター」

がいります。

どちらもあまり
ご家庭にはなじみのない器具ですよね。

 

実は
どちらも百均で売ってるんですよ。
ダイソーすごい。

 

エッグカッターも、おしゃれなものから
性能の高いドイツ製まで、
いろいろ日本でも手に入りますが
飲食店さんのメニューでも
100円のエッグカッターで充分楽しめます。

 

とはいえ、お店で
ちょっとこだわるなら

「エッグカッター」

「エッグノッカー」

「エッグハンマ―」

あたりの単語で調べると、
通販で入手しやすいです。

 

ぜひ、あなたのお店の
格を上げるたまごメニューとして、
エッグ&ソルジャーズをためしてみて下さいませ~。

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。