こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
『目玉焼きクラゲ』
という生き物がいます。
その名の通り、
すご~く目玉焼きに似てます。
おお・・・!
すごいでしょう!?
めっちゃ目玉焼きです。
海のブルーが
フライパンに見えるレベルです。
このかわいらしいクラゲ
地中海に生息しているんですが、
実は近年、
漁師さんの悩みの種
だったりします。
気候変動で
夏-秋にかけて毎年
すんごく増殖しまして、
漁の網に大漁にひっかかって
困っているんだそう。
Ejemplares de medusa tipo “huevo frito” están plagando la costa de Almería. La mayor es de no menos de 25cm diámetro. pic.twitter.com/3IntgWe9Pt
— Todo lo imposible (@josestormchaser) August 25, 2022
こんな一匹2匹じゃなくて
数千匹がまとまって海に浮かんでるんですよ。
◆目玉焼きクラゲ利用プロジェクトが発足
そこで、
バレンシア・カトリック大学の
環境海洋科学研究所(IMEDMAR-UCV)と
海洋科学研究所(ICM-CSIC)が主導して
対策プロジェクト「COLMED」が
発足しまして、
漁師さんと協力して
ひっかかった目玉焼きクラゲの
再利用を研究したところ・・・
良質なコラーゲンが
めっちゃ採れる!
ということが分かったのです。
コラーゲンって、
すごく大事でして、
ぼくたちのカラダでいうと
骨、筋肉、関節を強化するために
不可欠な素材。
いまは薬物送達素材や、
皮ふ修復医療用スキンケア、
化粧品などバイオマテリアルとして
活用されまくっている
高機能素材でもあります。
プロジェクト研究者の
アイナラ・バレステロスさんは、
「循環経済と廃棄物ゼロの枠組みで、
こんな貴重な資源を無駄にする余裕なんて
ありません!」
なんて語っています。
うまくやれば漁師さんの副収入にもなって
資源としても環境負荷を減らす方向で
期待されているのだそう。
◆コラーゲンはニワトリにもたっぷり
余談ですが、不要になっている
たっぷりコラーゲン素材でいうと、
ニワトリの足
があります。
東南アジアや中国では
けっこう食べられてますが、
日本ではまだまだ
浸透していません。
とはいえ本格中華料理の流行で
以前よりはずいぶん町でも
食べやすくはなってきています。
とても美味しいんですよ!
あと、
たまごの薄皮、
卵殻膜にも
コラーゲンがたっぷり。
卵殻膜は
かなり面白いバイオ素材でして、
大きく活用例が増えてます。
でも、まだまだ全体量に対して
活用量はわずか。
目玉焼きクラゲのように
さらなるプラス素材として活用
が増えてくれば良いなあ、
と思います。
ここまでお読みくださって
ありがとうございます。
(参照:The surprising skincare potential of Mediterranean “fried egg” jellyfish – AS USA)