卵を踏むな!?お店でできない有名イースターたまご祭り【エッグダンス】
今日はお休みの日なので、
ご繁盛とは関係ないたまご話を。
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
お店さんではとてもできない
有名なたまご祭りをご紹介します。
◆お店で活用できない有名イースターたまご祭り
『ドイツのエッグダンス』
たまごを地面に置いて
その上でダンスする。
たまごが割れなければオッケー。
しかもできるだけ狭いところで
ステップが踏めるほどスゴイ
そんなルールです。
うーん、もったいない精神の
日本では、ちょっとムリかなぁ…。
動画ではこんなカンジです。
これ、中世にまでさかのぼる
すごい伝統のお祭りでして、
有名な絵画も残ってます。
Pieter Aertsen, The Egg Dance (1557)
450年前に描かれた
「エッグダンス」という
タイトルの絵ですが、
右の男の足元にに
ボウルとたまごがあります。
これ、チョークで書いた円の中に立ち
ボウルに卵を入れて足元に置いて
ダンスをスタート。
踊りながらそれを足でひっくり返して
割らずに卵の上にボウルをかぶせる
という超難易度高いお祭り遊び。
ええ…こんなのできるのかな。
もっとスゴイバージョンもありまして、
上の絵の頃より少し前にあった、
サヴォワ公爵さんという方と
オーストリアのマリア妃さん結婚式の
記録では、
超エッグダンスとでも言いましょうか
砂を敷いた平らな場所に
100個の卵を置いて、
そこで
若いカップルが手を取り合って踊る。
卵を割らずに踊り終えれば
婚約成立!となって、
ガンコな親も結婚に反対しちゃダメ。
そんな風習もあったとか。
なかなかスゴイ光景ですね・・・
かなり流行っていた風習だったためか、
ドイツからイギリスにも持ち込まれ
そちらでも「ホップ・エッグ」の名で
おなじくお祭りとして定着しています。
そして、そのイギリスには他にも
ちょっとムチャな卵祭りがあります。
『イギリスの卵遠投げ祭り』
河向こうから卵を投げて
割らずにキャッチできるかどうか
転じてカタパルトで卵を発射し
どれだけ遠くまで割らずにキャッチできるか
という「卵投げ」大会です。
参加者が増え、世界大会までやってます。
卵についてはほかにも
バチあたりな(?)お祭りがあります。
『イタリアのたまごぶつけ』
ナポリでは古く、
カーニバル(謝肉祭)祭りのあいだ
誰にでもたまごをぶつけまくる
「卵ぶつけ」の風習があるんです。
いまでもこの風習がまだ残っていて、
「カーニバル」の時期になると
古い生卵を子ども達が投げ合うため、
出歩くのに注意が必要なんだとか。
◆春の訪れを卵で全力で祝う
ようするに、欧州の冬ってホント厳しいんですよね。
それだけ春の訪れの喜びもひとしおで、
たまごは生命の復活の象徴
春の象徴でもありますので、
「割れたら神にささげる」
「割れなかったら楽しんだ後に美味しく食べる」
みたいなお供えものと一体になったような
全力の楽しみが、たまごであるんですね。
お祝いと一体、という意味では
日本の建前とかのモチ投げとかに
近いのかもしれません。
あれも海外の方からすると、
「なんで投げるの!?」
みたいにビックリしますよね。
日本人としては、
そしてあなたのお店で
イースターの催しとしてご活用する際は
先日ご紹介したような
平和なあそび、
素敵なたまごメニューが
無難ですね~。
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。