エッ!世界一高いオムレツに!?「今だけ」の強みをたまごメニューに活かす方法
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
5月のこの時期になると
「ああ、いよいよだな!」と思う事があります。
それは、海外で
「海鳥のたまご」が最盛期なんですね。
カモメやウミガラスは
5月に入ると営巣して産卵を始める
そんな時期なんです。
いや、海鳥は飼育してませんし、
ウチもお届けするわけじゃないですから
僕たちの食生活には影響のないハナシなんですが、
この「海鳥のたまご」って
たっぷりと魚を食べた鳥さんから生まれるため
超濃厚で美味しい卵なんですよ。
歴史的には、それをめぐって紛争まで
おこったくらい。
(極上の卵をめぐって銃撃戦!?西部劇で起こった「卵戦争」 | たまごのソムリエ日記)
たとえばイギリスでは来週から
わずか4万個しか年間に採れない
「黒頭カモメの卵」の卵で作った
オムレツが食べられます。
別名「世界一高価なオムレツ」
一食90ポンド(1万4千円)
提供するレストラン
「Boisdale(ボイスデール)」のオーナーいわく
『この味は「儚い命の宝石」です。』
だそうで、
食べると極上の味ですから
誰でも名グルメリポーター
彦摩呂さん状態になれそうです。
・5月のたった数週間のみ
・英国ロンドンでだけ
・契約した料理店でしか食べられない…!
という超限定ですので
日本から食べに行ける方は
多くないかもですが、
在英の方や渡英機会のある方は、
ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
◆鶏卵でも、時期を区切ることでメニューの付加価値に!?
さて、カモメのたまご食は
日本では鳥獣保護管理法で禁止されています。
食べられるのは銘菓だけですね。
食べられませんが、ただこの
『「儚い命の宝石」を食べる』
という考え方って、
飲食店さんや洋菓子店さん、
あなたのお店のたまごメニューで、
活かすことができるんです。
例えば、ニワトリさんは、
農場で年に数度入れ替えがあります。
年を経た鶏さんから、
ルーキーの親鶏さんに変わるのですが、
その最初の時期のたまごを
「初産みたまご」と言いまして
これは大変な縁起モノなんですね。
「今の時期だけ」
「たった数週間だけ」
「ハリがあって非常に濃厚」
こんな特徴を伝えた玉子料理は
お客様にとってもワクワクしてもらえます。
また、その時期を少しすぎた
「若鶏のたまご」も
同様に品質が良く、魅力的です。
ちょうど、
今頃の時期から夏場にかけて
鶏の入れ替えを行う事が多く、
ウチにかぎらずですが、
時期的に手に入りやすくなる卵です。
僕たちはほかにも、
一年のうちで数週間しか生産しない
特別たまごを何種類もお出ししていますが、
メニューご採用でも非常に人気です。
一年中食べられる「鶏卵」ですが、
ぜひ「季節」「一時期」に注目して
メニュー訴求するのは
ワクワク価値として面白いですよ!
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。