小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

増えすぎた地中海の『目玉焼きクラゲ』、スキンケア素材に!?

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

『目玉焼きクラゲ』
という生き物がいます。

その名の通り、
すご~く目玉焼きに似てます。

おお・・・!

すごいでしょう!?
めっちゃ目玉焼きです。

海のブルーが
フライパンに見えるレベルです。

 

このかわいらしいクラゲ
地中海に生息しているんですが、

実は近年、
漁師さんの悩みの種
だったりします。

気候変動で
夏-秋にかけて毎年
すんごく増殖しまして、
漁の網に大漁にひっかかって
困っているんだそう。

 

こんな一匹2匹じゃなくて
数千匹がまとまって海に浮かんでるんですよ。

 

◆目玉焼きクラゲ利用プロジェクトが発足

そこで、
バレンシア・カトリック大学の
環境海洋科学研究所(IMEDMAR-UCV)と
海洋科学研究所(ICM-CSIC)が主導して
対策プロジェクト「COLMED」が
発足しまして、

漁師さんと協力して
ひっかかった目玉焼きクラゲの
再利用を研究したところ・・・

良質なコラーゲンが
めっちゃ採れる!

ということが分かったのです。

コラーゲンって、
すごく大事でして、

ぼくたちのカラダでいうと
骨、筋肉、関節を強化するために
不可欠な素材。

 

いまは薬物送達素材や、
皮ふ修復医療用スキンケア、
化粧品などバイオマテリアルとして
活用されまくっている
高機能素材でもあります。

 

プロジェクト研究者の
アイナラ・バレステロスさんは、

「循環経済と廃棄物ゼロの枠組みで、
こんな貴重な資源を無駄にする余裕なんて
ありません!」

なんて語っています。

うまくやれば漁師さんの副収入にもなって
資源としても環境負荷を減らす方向で
期待されているのだそう。

 

◆コラーゲンはニワトリにもたっぷり

余談ですが、不要になっている
たっぷりコラーゲン素材でいうと、

ニワトリの足

があります。

東南アジアや中国では
けっこう食べられてますが、

日本ではまだまだ
浸透していません。

とはいえ本格中華料理の流行で
以前よりはずいぶん町でも
食べやすくはなってきています。

とても美味しいんですよ!

 

あと、

たまごの薄皮、
卵殻膜にも
コラーゲンがたっぷり。

卵殻膜は
かなり面白いバイオ素材でして、
大きく活用例が増えてます。

でも、まだまだ全体量に対して
活用量はわずか。

 

目玉焼きクラゲのように
さらなるプラス素材として活用
が増えてくれば良いなあ、
と思います。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

(参照:The surprising skincare potential of Mediterranean “fried egg” jellyfish – AS USA)

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話2024年11月18日