小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

99%がまちがう卵クイズ

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

去年の夏ごろに、
ちょっと面白いたまごクイズがツイッターでバズってました。

 

『6個の卵がある。

2つ割っちゃった

2つは焼いた

2つは食べた

いまいくつ残っている?

99%がまちがえる問題』

“I have 6 eggs
I broke 2. I fried 2.
I ate 2.
How many are left?
99% get it wrong.”

 

これが、
4800万回も閲覧されて
大盛り上がりの議論に。

「残り4つだろう。
2個を割って→それを焼いて、
→それを食べたんだ。」

「2個は(不幸にも)割れてしまって
次の2個を焼いて食べたんだから
のこり2つだろ?」

6つだ。
なぜなら最初のhaveだけ現在形だ。
それ以降は“過去の話”。つまり
もともと8つあって6個になった、
その経緯を“過去形で”説明しているだけだ。」

なるほど・・!
面白いですね。

 

「過去-現在」のトリックと、
もうひとつ、

たまごにまつわる
「用語」のトリックでもありますね。

『(卵を)割る』は英語で
“break(ブレイク)”エッグと言いますが、

この単語、
一般的なニュアンスでは「壊す」の意味。

機械をバキバキに壊すとか
『使えなくする』みたいなイメージですね。

 

ですので、なぞなぞで

「2つ割った」→とは

①(調理のため割った)
➁(使えなくしちゃった)

両方のとらえ方
ができるわけです。

(失敗して)2つ使えなくなり
別の2つを焼いて
その2つとも食べた

なら、

6-2-2=2

ですし、

2個(ボウルに)割って
その2個を焼いて
2個とも食べた

なら

6-2=4

という事です。

 

◆定義が無いとこうなる

こういう、

「解釈でどっちともとれる」

って、「仕事」の中でもありますよね~。

たとえば
飲食店さんで「どんぶり」と言った場合、

「容器としてのドンブリ」と
「料理としての丼」の両方が
考えられます。

「ドンブリお出しして。」
と言った場合に
アルバイトさんがまちがえることも
あるかもしれません。

ウチでも打ち合わせで
「お客さま」と言った場合に、

「最終の食べるお客様」なのか
「その料理をつくる取引先さま」なのかを
ハッキリ意識して分けないと、

『お客さまによろこんでもらおう。』

という同じテーマなのに
みんな考えている対象が
違っている

なんてことが起こります。

 

クイズみたいな大議論にならないように

ウチの『お客様』とはこう

ウチの『おいしさ』とはこう

『正確な仕事』とはこういうこと

みたいに
仲間で『言葉合わせ』をすることが
大事になりますよね~。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話2024年12月13日