馬と卵の面白い話 その3:「馬のたまご」ってなんだ!?
こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
今年は「うま年」です。 たまごと馬についての面白話をご紹介しています。(その1)(その2)
本日は、バングラディシュの民話「馬のたまご」というお話。
むかしむかし、あるところに男が住んでいました。
男はとっても面倒くさがりで、とにかく楽をしたい。そのために馬が欲しいなァ、と思っていました。
ところが馬は高くて男には手が出ない。
そこに、ひとりの商人がやってきて、「馬はムリなら『馬のたまご』を売ってあげますよ。」
・・・といって、カボチャを売りつけてしまいます。
男は『馬の卵』と思い込んだカボチャを大事に持って帰るのですがが、途中で一休みしているときに、
たまたまジャッカルが横を通り、男のカボチャにつまずいてパカンと割ってしまいます。
それを見た男は、「あっ!生まれた!」
ジャッカルをたまごから生まれた馬と勘違いして、いちもくさんに追いかけます。
追いかけるうちに見失ってしまうのですが、こんどはそこにいた猿を勘違い、その次は、そして最後にはトラを自分の馬とかんちがいしてその背中に飛び乗って・・・
・・・というお話です。
イメージ的にもかなりにぎやかで、とっても面白いお話です。
「馬の卵」で騙される話は、実はけっこういろんな国にありまして、
インドにはスイカを「馬の卵」と騙されて買ってしまう民話が、中国には馬糞を「うまの卵だ。」と大切にしてみせて強欲な爺さんを騙し掃除させてしまう小話があります。
(※知人に「日本の昔話でも聞いたことあるなァ。」と言われましたがこちらは不明です。少なくとも徳島の民話では無さそうです。)
卵と馬、というかけ離れたイメージが、ギャップとイマジネーションの面白さを産むのかもしれませんね。
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。
(参照:馬のたまご―バングラデシュの民話 (世界の民語絵本シリーズ)・ほるぷ出版)
(参照: たまごからうま・偕成社)