研究者御用達、「ゾウの卵」って何?
こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
例の騒動の中、研究関連の方や施設をニュースで拝見することが多くなりました。
実は私は理系出身でして、大学では“高分子物理学”なるものを学び新素材に関する研究をさせてもらっておりました。 日本のトップ研究機関での一連の疑惑、はやく払拭されることを願っております。 さて、本日はSTAP細胞の真偽もビックリなお話を。
もしお知り合いに「大学機関で研究をされている方」がいらっしゃったら、ぜひ「ゾウのたまごって知ってますか?」……と聞いてみてください。
『何それ?ゾウが卵産むわけないジャン。』、と答えるのがふつうのひと。
大学での研究に就いていらっしゃる方ならば、『ああ、あれね。お世話になったよ!』・・・・・・なんて風に返してくれるはずです。
『ゾウのたまご』、とはいったい何なのか??
コレ実は、「助成金をもらうための申請書類フォーマット」の“記入例”なんですね。
大学では国の方針と連携して、様々な研究を行っています。場合によっては研究計画を事前に申請し、必要な資金を助成金として受け取る事があります。通称“科研費”と言われるものです。
が、限られた予算が大切な研究に使われるためにも、詳細な(めんどくさい)書類をたっくさん書かなくちゃいけないわけですね。
そこで、大阪大学の方が書類を電子上で記入できるフォーマットを作られておられ、広く研究者の皆さんは活用されていらっしゃるのですが、その記入例が「ゾウの卵の研究」になっているわけです。
研究目的 → 「本研究の目的は、ゾウの卵を見つけるという子供のころからの夢をかなえる事である。」
なんて風に内容はふざけてますが、書面の必要事項は大真面目に書いてあるので、非常に面白いです。なんというか、「もしかして本気で研究しているの・・・?」と思わせるようなマジメ記述になっちゃってます。(そうじゃないと記入例とならないわけですが・・)
STAP細胞は存在の有無が大議論されていますが、ゾウの卵は完全に空想の世界の産物、 研究者一流の「ジョーク」です。 だからこそ大変な研究(と申請)に対する一服の清涼剤となっているのだと思います。
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。(^^)