小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

おいしすぎて歴史を変えた食材2つ

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

最近、ある2つの食材を使った料理に

ハマってます。

 

ユーラシア大陸の西と東の海国で

ガラッ!と

食文化を変えてしまった食材です。

 

それは、

イタリアのトマトと

ニッポンのたまご

トマトはもともと南米産

他の青果とは比較にならない

ダントツ旨味たっぷりの野菜で

ビックリするくらい

美味しい料理ができるため

 

17世紀に食用と広く認知されてから

あっという間に食文化を席巻してしまいました。

前後で全くちがう

食文化になってるのです。

 

対して日本。

日本書紀にも神の使い

として描かれるくらい

古~くからいる

ニワトリですが、

 

仏教が伝わってきた8世紀以降

「殺生はダメ」「生き物はダメ」

として、たまごは一切

食べられなくなりました。

なんと800年!ものあいだ。

伝わったレシピもありません。

 

いったんゼロとなった

たまごナシ文化から、

800年間の「禁たまご」を破ったのは、

ポルトガルから入ってきた

 

カステラ

天ぷら

などの超美味しすぎる

『異国のたまご料理』でした。

「美味しいんだから、

食べちゃっていいんじゃないの?」

「そうそう。よく考えたら無精卵だし

殺生じゃないよね。美味しいし。」

・・・というカンジに、

たまご文化が急速に普及することに。

 

なにせ、戦国時代の終わりに

たまご料理が入ってきて、

 

江戸時代に入りわずか70年後には

「料理の代表レシピ」として、

多数のたまご料理が掲載された

料理本「江戸料理集」(1674)

が出版されています。

 

同じころ施行された、

『蚊を殺しても遠島』の

「生類憐みの令」中でさえ

たまごを食べるのはオッケーでした。

 

今では、日本は世界トップ3に入る

たまご好きの民族です。

 

そういえば、たまごも

イタリアのトマトとおなじ

17世紀からの定着ですね。

 

◆保守的な「食」をどう変えるか!?

そもそも、人間は

「食」にとても保守的な

一面を持ってます。

 

トマトだって

持ち込まれてから

皆が広く食べ始めるまで

2百年もかかってますし、

 

おなじく新大陸からもたらされた、

のちに数百万人を飢饉から救う

救世の穀物ジャガイモだって

 

「これはいける!」と学者が

太鼓判を押してから

150年も拒否され続けたんです。

 

卵なんか800年ですよ!?

 

もし、あなたがお店で

次の新メニューとして

考えている料理が

話題になるまで

多少の時間がかかっても

当たり前かもしれません。

 

でも、

世界で一億6千万トンも作られるトマトや

8億トン生産される卵のように、

いずれ世の中を変えるブームになるかもしれません。

ワクワクますね!

 

毎日ブログ仲間で共に学ぶ仲間

トマト農場さんのブログです。

めっちゃ旨いですよ。

【織田トマト】→https://odatomato.com/

 

こんなカンジでお取り寄せして、

たまごと合わせて料理を作ってます。

よければご覧になってくださいませ~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話2022年02月21日