小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

面白たまご話 記事一覧

 

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たまごのソムリエ、こばやしです。 こんにちは!

上の写真はたまご容器5016パック(卵約3万個分)で作った戦車。 毎年ロンドンで開催される「Eggs for Soldiers(兵士のためのタマゴ)」という、戦争で負傷した軍人を支援するための資金集めイベントの一幕です。 このたまごは英国内で年間通して販売されていて、1パック買うごとにに、15ペンスが傷痍軍人支援団体に寄付されます。

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このパック容器は戦車のためにワザワザ着色したわけではなくて、もともとミリタリーっぽいカーキ色のデザインなんですね。 割とカッコよくて、売り場でもけっこう目を惹きそうです。(^^)

以前に紹介した、オーストラリアでも病気の子供救済の寄付つきたまごが売られていますし、主義主張の是非はともかく、美味しさや健康だけじゃない新たな価値を持った商品が売り場に並ぶというのは、悪くないですね。

「日本一儲かる農業」のもくもくファーム、木村社長さんがおっしゃっておられましたが、「モノから価値」への転換を考えた場合、やはり「応援したくなる」というキーワードがとっても大事になってきます。

少なくとも「あそこを応援してやろう!」と思ってもらえない限り、特に私達のような小さな企業はゼッタイに生き残れないワケです。

このニュースのような「軍人支援とたまご」なんて組み合わせは日本でなさそうですが、もっと誰かのためになる、共感を得られる価値ある商品の良いヒントにはなりそうです。

※作ったのは英国の彫刻家スチュアート·マードック氏、戦車は英国陸軍の主力戦車「チャレンジャー2」のレプリカです。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2012年10月20日

 

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こんにちは。こばやしです。

先週の9月3日は、ドラえもん生誕100周年“前”記念日なんだとか。

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ドラえもんがネズミに耳をかじられたショックで黄色→青色になっちゃったというエピソードは有名ですが、元の黄色い塗装がナント!「卵の黄身」だったことは意外と知られていません。 ピカタや天ぷらじゃあるまいし・・・。

テンペラ画法、という絵画技法は黄身のエマルジョン効果を利用して絵画の発色を長期に渡り劣化しないようにするすばらしい技法でした。 (ドラえもんの場合はショックでブルブル震えて剥がれちゃうのですが・・・)

 

また、中世ヨーロッパのお菓子は、黄金色に焼き上げるための「照り」に卵黄を多用していました。 未来の22世紀では、「エコ天然素材」として22世紀でも黄金色塗装として卵黄が見直されているのでしょうか!?

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2012年09月12日

 

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こんにちは。こばやしです。

 

本日googleトップ画像が「たまご」になってますね!

ピーター・カール・ファベルジェさんの生誕166周年だそうです。
この方、ロマノフ王朝皇帝に依頼されてかの有名な「インペリアルイースターエッグ」を作っていた宝石商さん。  インペリアルイースターエッグとは別名「世界一高価なたまご細工」、ナントお値段一個10億円!

このたまご細工は、金細工の粋を極めた芸術品で、細工に一年以上をかけます。

皇帝から妻への贈り物として、毎年のイースター(復活祭)の日に献上されていたもので、58個が作られたと言われています。

そのウチ現存するのは50個。

残りはどこに行ったのか未だ不明なんですね。

なにやらロマンを感じます。 ルパン三世の世界ですよ!(^^)

 

◆こだわりの極み、「サプライズ」とは・・・・・・!?
皇帝ニコライ3世はファルベルジェさんの腕前を見て感動し、インペリアルイースターエッグの作成を命じます。

その際の約束はたった一つだけ。

毎年驚かせる細工を凝らすこと。

そこで、『サプライズ』と呼ばれる独特の数々の仕掛けが、それぞれのたまごに施されることになりました。

例えばクジャクのオートマータ(自動人形)が入っていたり、世界一周を成し遂げた戦艦Azova号のミニチュア細工が仕込まれていたり、たとえばシベリア鉄道開通記念の年には蒸気機関車と5両の客車がまるで息をのむような精巧さでたまごの中に折りたたまれて入っているわけです。

それらも単に゛精巧”というだけでなく、とにかく゛豪華″。 検卵、いや゛絢爛゛。  たとえば「冬」を表現するために数百個のダイヤモンドをちりばめてあったり、雪解けは1000個を超えるピンクダイヤモンドをつむいで表現する・・・といった具合で、贅沢と世界最高峰の技術を余すところなくつぎ込んだ、まさしく人類至高の芸術品といってもさしつかえの無い出来栄えなんですね・・・・・・。

あまりにスゴすぎて、現在では「作ることが不可能」とされています。

うーん、スゴイ。(^^;)

普段はロシアのクレムリン宮殿で見ることができます。 日本でもロマノフ王朝展として過去に海を渡って展示されたこともあるそうです。 見てみたかった!!

ぜひロシア旅行される際にはちょっと足を運んでみてはいかがでしょうか!?

関連日記→「1並びの日にちなんで世界一たまごを色々紹介します その2」http://bit.ly/M4yygq

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2012年05月30日

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こんにちは。こばやしです。

先日、「たまごを落としても割れない方法」というジョークをお伝えしました。

そして、大学時代の「A3用紙一枚を加工して卵を落下の衝撃から守る」という工学課題についてもちょっとだけお話しました。

さて、「たまご落としコンテスト」なるものが、最近結構いろんなところで取り組まれているのをご存知でしょうか?

◆廃材から新機構を作り出せ!
例えば米国のクーパー・ユニオン大学、ここでは、廃材を利用した「たまご落としコンテスト(Egg Drop competition)」が開催されています。 ゴミの山から時間内に廃材を選び、そこから作ったカラクリに卵を入れて、ビルの三階(30フィート・9.1m)から放り投げます。

卵が割れるともちろんと失格、見事割れなかった場合は指定した◎印のポイントに最も近くに落下したチームが優勝となります。 これは以前紹介した“A3厚紙加工”とはまた違ったアタマのひねり方が必要で、大変面白そうですね。 今年の優勝チームは、マクドナルドのストローを通した発砲スチロールのカップにスポーツ新聞紙で羽をつくり、ビニール袋で耐衝撃クッションと減速用のカバーを創りだしたギミックだったとか。

すごい工夫ですね!

そしてトコロ変わって日本でも、倉敷市の高校で開かれた「生卵落としコンテスト」が先日ニュースになっていました。

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生卵 3階から割らずに落とせ 古城池高でコンテスト – 山陽新聞地域ニュース(http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2012031809383663)

こちらは“A3厚紙加工”方式。 高さは上記クーパー大学と同じ「9メートル」ですから、何か国際的な基準(?)があるのかもしれません。 優勝の判定は「割れなかった中で最もギミックが“軽量”だったチーム」ですから、これもナカナカ面白く、やりがいがありそうです。

 

◆グチを出さずに知恵を出す脳をつくろう!
このたまご落としコンテストは、突き詰めると「限られた中で知恵を出す」訓練ですよね。aporo.jpg

かつてアポロ13号が月面からの帰りに故障トラブルで“帰還困難”となった際、船内在りあわせの物を組み合わせて装置を造りあげ、奇跡の帰還を遂げたことがありました。 このコンテストは、それを髣髴させます。

「モノがない。」

「時間がない。」

つい、我々が言ってしまいがちな言い訳ですが、「限られているからこそワクワク燃える。楽しい!」とついが考えてしまう・・・・・・その訓練を積んでいるんだと考えると、この体験はスゴイ財産になるのではないでしょうか?

上記のクーパーユニオン大学学長は「これからはローテク・ローコスト・ハイブレイン(高頭脳)の時代だ。」と言っています。 まさにその通りで、これからの時代は「いかにムダを省き消費をおさえ知恵をだすか」ということが、すべての企業にとって求められます。

どうせなら、イヤイヤ取り組むんじゃなくて、ゲーム感覚で取り組む方が断然楽しいですよね?

「この仕事、今日は2時間以内に仕上げてみようかな!」

「資材の余りモン組み合わせて、どれだけ面白いPOPができるかな♪」

なんて、普段の仕事でもワクワク楽しむ方法は無限にあるかもしれません。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(参照:Cooper Union student compete to make egg-protectors – New York Daily News ・http://www.nydailynews.com/news/cooper-union-engineering-students-compete-construct-a-contraption-egg-breaking-a-fall-article-1.1047820#ixzz1pvrlgI5z)

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2012年03月30日


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こんにちは。こばやしです。

来週にかけて強い寒波とのこと、しばらく寒くなりそうです。

と、いうわけでペンギンさんの卵ネタ続きです。

マカロニペンギンというペンギンがいます。

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こんなのですね。

このペンギンちょっと変わってまして、二個産んだ卵のうち、大きい方しか抱卵しません。

つまりどっちかは“見捨てる”ってことです。(※大抵は最初に産んだ方と言われています)

一子相伝の“北斗神拳”じゃないですが、過酷な環境下にある生物は複数の子供を育てるだけの十分な食料が得られることが少ない場合、こうした行動をとるそうです。

自然の知恵とはいえ、なんとも厳しいですね。

・・・、と同情した気持ちとは別に、たまご屋としての興味が湧きます。

見放された卵だったら、食べてもいいんじゃないだろうか!?

どんな味だろう・・・?

◆こばやしの大胆予想!
残念ながら(?)南極条約で、南極の動物を捕獲してはいけないことになっています、卵も捕るのは(多分)禁止です。

あえて味を予想するならば、
たまごの風味は食べた餌の成分に左右されます。 サカナを常食するペンギンさんのたまごの味は、おそらくとても生臭いのではないでしょうか。 低温に耐えるように、油脂分が多いかもしれません。 穀物主食である鶏さんのたまごより、黄身はコクがあって濃厚風味と予想します。 かつお出汁などの和食と相性が良さそうです。 チョイと香りを利かせて三つ葉なんかで臭み消しをすれば、だし巻き玉子なんか最高かも。

南極探検で有名な白瀬中尉は、ペンギンを食べたことがあり「かなり美味だった。」とのことですが、たまごはどうだったんでしょう? いずれにせよ、我々がその味を知ることは無さそうです。

しかし南極点での最高気温は-15℃、年平均気温-50℃ですから、そこにあるものはいつまでも凍ったままになります。 温められなかったマカロニペンギンの卵だってゴロゴロ・・・いつまでも増える一方なのでは・・・・・・!??? 千年くらい経つと大地が凍った卵で埋めつくされたりして。(^^;)
(※実際はアザラシなんかが食べちゃうんでしょうけど。) 

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2012年01月30日

 

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こんにちは。こばやしです。

少し話題になっていました、

ダイバーさんが水深約32mの海中でたまごを割ってみた映像です↓

海塩水中、水圧下でいったいどうなるのでしょうか。

 

「あ。」

映像見て思わず声を出してしまいましたよ。 そりゃこうなりますよね(^^;)

 

◆ゆでないゆでたまご
 ちなみに高圧下では、常温でもゆでたまごができます。 加圧によりたんぱく変性がおこりますので、非加熱でちゃんと固ゆでになるんですね。 硫黄臭がなく、生卵の風味を保ったままで、なかなか面白い味になるそうです。 もっとも、特殊な装置を使い7000気圧をかけないとゆでたまごにはならないらしいですが・・・(1000気圧で水深1万メートル相当)

動画参照:らばQ

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2011年11月17日