こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
「孔雀の卵」
という慣用句があります。
どういう意味か分かりますでしょうか?
これ、いわゆる長っ尻(ながっちり)、
つまり人の家に行って長居する事を「孔雀の卵」と言うんです。
なんで孔雀なのかと言いますと、
孔雀の卵はなかなか産まれず、またふ化するまでの期間も長くて、孵るまでが大変だ
なかなか孵らない→「なかなか帰らない」
という訳です。
ダジャレですね。
ちなみにクジャクのふ化期間は約28日。
ニワトリさんは21日ですから、約3割ほど長い計算になります。
そんなに言うほど長くも無いですね…
何はともあれ、
このような、ちょっとわかりにくい言葉に変えてのコミュニケーションは「洒落言葉」と呼ばれ、関西では昔っから商売や日常の中での言葉あそびとして親しまれてきました。
例えば、
「お前は八月の槍やなぁ。いっつも忘れ物しとる。」
みたいな言い回しをするんですが、八月にはお盆があります。なので「盆槍」→「ぼんやり」というわけです。
それは勘弁してください・・!なんて場面でも、
「それだけ値引きせえ言われたら、ホンマ仏の椀ですわ。」
なんて言うんです。
これは仏の椀 イコール金属の椀→「かなわん」という意味。
四国でも関西が近いせいか、タマにこういった洒落を言う年配の方がいますが、なんとなく場が和むというか、しゃーないなぁというなんだか通じ合った感がでるというか、ふんわりした笑いの雰囲気に包まれるんです。
前述の「孔雀の卵」だって、そのまま口に出したら感じ悪い悪口ですが、
「アンタいっつも孔雀の卵なんよ。ほんま早よしてや~。」
・・・となるとちょっと和らぎますよね。
大阪的商売からくるコミュニケーションの知恵だなぁと感じます。
せっかくですから、新しく考えてみても良いのかもしれません。
ちょっと卵屋として僕も考えてみますと、
ウチの亭主は最近「夏のニワトリ」さね。→「飲んでばっかり」
今回の口ゲンカは「傷んだ卵」だよ。→「黄身(君が)わるい」
どうでしょう・・・!?(汗)
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