質を落とさず鶏卵仕入れ価格を下げる1つの方法
ご飲食店様、洋菓子製パン店様向けの内容です。
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
世は値上げラッシュ、
となっておりますが
鶏卵業界でも同じ状況にあります。
ニワトリさんも穀物を食べますので
戦争の影響もモロに受けているんですね。
世界的に値上がったコストを
下げることはできませんが、
もしあなたのお店が
相場価格で鶏卵を仕入れ
しているなら、
コストを下げるかもしれない方法が
一つだけあります。
それは、
「時期によってとなりのサイズに切り替える」
という方法。
たまごのサイズは、
LL、L、M、MS、S
というサイズ分けに
なっていますが、
それぞれ6g幅の規格に
なっています。
上の写真は、左がMサイズで
右がLサイズです。
もちろんレシピによりますが、
料理の際に
この6gサイズ差を調整できるなら
時期によって
たとえばL→Mサイズなどの
切り替えを行うと良いかもしれません。
上のグラフは、
昨年の全農大阪鶏卵相場
LサイズとMサイズ卸価格を
プロットしたもの。
よく見てみると、
夏から秋、
正確には7月29日以降で
LサイズとMサイズの
相場価格が逆転しているんです。
◆夏と冬の鶏コンディションの違い
なぜこんなことが起こるのかというと
・秋~冬は餌をよく食べる
・夏は若い鶏が多い
などのためなんです。
若い鶏ほど小さめのたまごを
産む傾向が高いため、
鶏の入れ替えが頻繁な
夏場の方が若い鶏が多く
Mサイズ・MSサイズなどの
小さいたまごが増え
相場価格は下がるんです。
つまりレシピの調整で
コントロールできるなら、
冬~春は大きめのたまご
夏~秋は小さめのたまご
を使った方が卵の相場価格は
安くなる、という事です。
これは、ほかのサイズ間でも
同様の傾向があります。
年間とおすと結構な額になるかもしれません。
ただ…いちいち新聞発表の相場を
チェックするのも面倒ですよね。
僕たちもお客様へスタンダードな卵を
お届けする際には
「LとMでどちらか相場安の方で」
などのご指定もお受けしております。
ぜひお気軽にご相談くださいませ~。
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。