たまごサイズの違いをお店のコストダウンにする方法2つ
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
仕事と関係の無い本を読もう!
と決めて司馬遼太郎「関ケ原」
上下巻を買ってきて読み始めた
のですが、
上巻を読み終えてドキドキ
しながら下巻をめくった
ところ・・・
話がつながってない・・・!
下巻との間に「中巻」が
あることに気づきました。
いきなり関ケ原が開戦して
しまっていてビックリです。
どうやら書店で
僕の前に中巻だけ買った方が
いらっしゃったようですね。
続きが気になりますが、
もうしばらく待つ必要が
あるようです(汗)
さて卵でも、上中下にあたる
ものがあります。
たまごの『サイズ規格』ですね。
農林水産省で定めた鶏卵規格取引要綱
というものがありまして、
6グラム幅で、
SSサイズ・Sサイズ・MSサイズ
Mサイズ・Lサイズ・LLサイズ
なんて風に分かれています。
(厳密にはその他の規格もあります)
上中下、的に主になるのは
MS・M・Lくらいの真ん中へん。
ここから少し外れたサイズは
全国的に生産量がやや少ない
傾向があります。
ご飲食店さんでは、
ちょっと使い分けを意識すると、
トータル利益にかかわってきます。
◆冬場は大きいサイズが安く、夏場は小さいサイズが安い
それぞれのサイズで相場価格が
出ますので、生産量によって
サイズごとの価格が日々変わります。
時期によって傾向がありまして、
たとえば
寒い時期は大きいサイズが増え
価格も他サイズより安くなります。
これは、寒くなることで
ニワトリさんも快適で
エサを多く食べるため等の
理由です。
価格の指標になる
全農相場(大阪)では、
今週よりLLの相場価格と
Lサイズ価格が逆転して
LLサイズが安くなりました。
夏場はその逆で、
若鶏が増えることもあり
小さいサイズの卵が増え
相場が安くなる傾向があります。
◆相場差をコストへ活かす方法2つ
ですので、これをメニューに
活かすなら、
①夏冬で推す卵メニューを分ける
…という方法があります。
冬場は大きめのたまごを
使うメニュー
(玉子焼き・オムレツ・天津飯)
夏場は小さい卵を一個ずつ
使うメニュー
(たまごかけ・温玉・目玉焼き・ゆでたまご系)
をイチオシメニューに入れる
という方法があります。
また、
②レシピで卵サイズ差調整して
サイズの安めのものに切り替える
という方法もあります。
サイズ間の重量差は6グラム。
大きくなると白身の割合の
比率が上がります。
加熱特性も変わりますが、
料理によっては許容差があり
またレシピのやや調整により
同様に美味しくできるメニューも
多くあります。
相場が逆転したときに
安い隣のサイズにサッと
切り替える、そのために
試作などで準備をしておく、
なんてのもひとつの方法です。
◆相場高騰が続きそう
現在、鶏卵の価格はどんどん上昇しています。
時期的に高くなるタイミングでも
ありますが、それ以上に
海外の要因が大きいのです。
戦争や不作による
穀物価格の高騰や、
円安による輸入価格の
コスト増など…。
いまの高騰した状況でも
生産者視点でみるとまだ
全然足りないくらいなんです。
全国で廃業や減産が続いて
いますから、しばらくは
更なる高騰がつづくでしょう。
サイズ切り替えによるコストダウン
また、どうせならさらに美味しく
できる方法や提案も
一緒に考えたいですね!
ここまでお読みくださって
ありがとうございます。