極小!ツルンとおいしい「初産み(はつうみ)温泉玉子」
こんにちは。たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグのこばやしです。
本日は、ちょっとしたアイデアでコストを下げながらより美味しく珍しいメニューが生まれた、その経緯をご紹介します。(^^)
初産み(はつうみ)温泉玉子
まず商品のご紹介。左の小さなたまごが「初産み(はつうみ)たまご」です。
これは、にわとりさんが、ひよこからデビューして、産みはじめのころの貴重なたまごです。
古来中国では「痛風に効く特効薬」とも言われており、安産や合格祈願など縁起の良いたまごともされています。
黄身にものすごい張りがあって、指でつまんで振っても全然割けません。
味もギュッとうまみが詰まっていて、とってもおいしいです。
これで、温泉玉子を作りました。
黄身は甘くてとろーり。
一口でツルンと食べられるサイズです。
ひんやり冷やして、
ざるうどん、ざる蕎麦、そうめんと食べるとサイコーに美味しい一品です。
■背景(うずら卵の大不足)
去る2月。全国出荷7割を占める愛知県にて、うずら卵農場で、鳥インフルエンザが発生、160万羽が殺処分されました。それにより生産量は激減。需要期の夏を前に、大幅な欠品が予想されました。
たいへんな事態なわけです。なにせ、うずら卵を使うお客様はそれを指名なんですよね。とくに飲食店さま。
■ どう対処するか?
「これから、全国どこでも手に入りにくくなる。」
「でもそのお困り事を、逆に新メニューにつなげてもらおう!」
こう言ったのはわが社の頼れる専務。
まずは、夏に最もうずら卵を使う、うどんやお蕎麦屋さんに向けて、試食を繰り返しました。
結果、
「生卵では、うずら卵と違って、そばツユの味が薄まってしまう。」→×
「温泉卵なら、そばツユと混じりにくい。でも、やっぱり薄味になってしまう。」→×
「ならば、極小の温泉玉子があれば、いいのでは?」
そこで、
「初産み(はつうみ)卵」なら、サイズがぴったり、
加熱条件を工夫して、「これを食べやすくつくってみよう!」
はたして、22名の試食評価をとると、
20名9割が「うずら卵と比べても、とてもおいしい!」 との結果になりました。
というわけで、お客さんにも好評を頂いております。
■一番うれしいのは・・
お得意様、皆様に喜んでいただけること、とってもうれしいです。
でも、
今回いちばんうれしいのは、
「困った状況を逆にプラスにつなげていこう!」
こう考える社風が、社内にできていることです。
斎藤一人さんの言葉に、
「玄関で靴ひもが切れたとき、『出先で切れなくて良かった!』と思える人間が幸せになる。」、とあります。(細かい言い回しは違っています)
前向きに楽しんで考える力。
『肯定的解釈力』という言葉もあるようです。
農場の生産者さん、社員さん、お得意様、お客様、皆さんの前向きな考え方が力となって、
今回の取り組んだ結果となったこと、
本当に皆さんに感謝です。
さらに新しい、ワクワクするお役立ちができます様、頑張ってまいります。
ここまで読んでいただいた方、本当にありがとうございます。