小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

できない!と思わせるから粗利が取れる

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

たまごはお店の

繁盛提供食材

です。

理由は2つありまして、

➀差別化メニューが作りやすい

②利益が取りやすい

本日はこのうち、②についてちょっとお話を。


こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

正体不明の路上芸術家

バンクシーさんが、

英国で描いた

作品を公開しました。

ステキな絵ですね~。

…ということは置いておいて

個人的に興味深いのは、

 

こんな風に

路上に描いたものでも

「売っちゃう」

人がいるんですね。

 

アクリル板で保護したり、

壁ごと削って外して

売ったり。

 

「売れないようにカベに描かれたもの」

なのに

でも売っちゃう

 

そこに、なんというか

たくましさを感じます。

 

欲しい

でもカベだしな…

と思う人がいて、

 

そこにアンサーを出せるなら

価値高くなるわけです。

 

是非はともかく

この貪欲さは

見習うべきですね。

 

さて、

あなたのお店のたまご料理で

粗利を取ろうと思ったら、

たった一つ

重視しないといけないことがあります。

 

それは、

「自分じゃできないなぁ。」

と感じる料理であること。

 

一言で言うと

「めんどくさそうな料理」です。

 

カベを外すのとおなじですね。

 

キューピーが毎年出している

「たまご白書2020」によると、

『食べたいけども卵を制限している理由』

 

として、

「調理をしないから」

「調理がめんどうだから」

「時間がないから」

つまり『作りたくない』

合わせて40%近くあります。

う~ん

なるほど

分かりますね~。

めっちゃ手の込んだオムレツとか、

 

準備の面倒くさいわりに

チャンと作れない

ポーチドエッグとか、

 

作ってくれたら

ホント幸せ…

って気分になります。

 

これが、外食で

あ、このたまご料理が食べたい!

という気持ちにつながるんですね。

 

以前に、ウチでも

たまご料理のメニューごとの

価格イメージ

をアンケート取った事があります。

 

すると、

面倒くさそうな料理ほど、

高い価格イメージ

の回答があるんですよ。

 

たとえば

『ゆでたまご』は安い

『温泉たまご』はちょっと高いもの

そんなイメージの人が

多いのです。

 

もしかすると、

あなたもそうじゃないですか?

 

じっさいは

どっちも熱のかかり方が

違うだけですから

コストも

おなじくらい。

 

でも、

「ゆでたまごなら、ウチでつくれるなぁ。」

そう思ったら、

「安いもの」

と感じちゃうんですね。

 

温玉の方がめんどくさそう。

だから、

高く売っていても

当り前と感じる。

 

データでは、だいたい5倍~10倍くらい高く感じる。

すごいですよね。

ちょっとの差なのに。

 

ようするに、

サラダに乗せるなら

『ゆで卵スライス乗せサラダ』

よりも、

『温泉たまごのシーザーサラダ』

の方が、

メニュー単価が高くても

お客様は納得される

ということです。

 

だって「高い」と思っているから。

 

だいたい、

温玉が入ると100円プラス

くらいでも

納得性があるようです。

 

サラダメニューで100円利益が違ったら、

年間どれくらいになりますでしょうか?

 

もし、「ゆでたまご」で単価をとるなら、

ディズニーランドのような

なにこれ!?超スゴイ!

 

って言ってもらえるような

ゆでたまごにする↓

そうすると、

やっぱり単価がとれます。

つくれなさそうだから。

 

これ、もちろんたまご料理に限りません。

世の中に、そうめん専門店が

ラーメン専門店より

はるかに少ないのは、

 

「家でつくれそう」

と思われやすいから。

「すごい!」と思わせる

よっぽど上手なしかけが必要です。

 

そして、

たまご料理は特に

「家で作れなさそうでしょ!?」

というイメージを出すと

単価UPしやすい食材です。

 

おいしい玉子料理には技術が必要だから。

そんな一面が理由のひとつ。

 

でも、

調理テクニックだけじゃなく

めっちゃ

片付けが面倒な料理とか

手間ひまかけたものとか

 

こんなメニューも

利益UPになります!

 

たまご料理は特に面白くって、

料理法ごとだけじゃなく、

わずかな工夫で

感じる価値に

大きく差がでます。

ここが利益のねらい目です!

だから繁盛提供食材なんです。

 

たとえば「目玉焼き」なんて、

ホンのちょっとした工夫で

 

超高いイメージになったり、

「こんなの家でもできる、

安っぽいよね。」

となったりするんですよ。

 

単品で1万円超える単価の

人気目玉焼きだってあります。

 

ぜひ、めんどうくさそうに「見える」

高利益たまご料理

考えてみてくださいませ!

 

あなたのお店が

めっちゃ繁盛しますように!

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

 

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ2021年08月15日