小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

人気メニューにしたい珍しい料理は、たまごと組み合わせるべし

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

寒くなってきましたね!

温かい麺類、そして丼物が美味しい季節です。

 

老舗の蕎麦屋社長さんから聞いた話。

「ウチでは親子丼と蕎麦のセット定食

これを推しているでしょう?

これってすごく意味があるんですよ。」

 

それは、

『蕎麦に食べ慣れてない人のため』

なんです。

 

◆慣れは「タッグ」でつくる!

こちらのお店は

蕎麦専門で数十年前から続く老舗

うどん店の多い四国では少数派です。

 

東日本在住の方は想像しにくいかもしれませんが、

 

四国では、

うどんじゃなくて蕎麦は

意識しないと食べに行かない

 

習慣が少なくって

食べ慣れてない人が多いんです。

 

もちろん山間部へ行けば、

古くから蕎麦処の地域もありますが、

地域としては少数派です。

 

そば処の信州なんかだと

「蕎麦」がメインの

シンプルなメニューの

そば専門店も多いですが、

 

それだと四国では

「まぁ、べつに食べに行かなくてもいいかなぁ。」

となってしまう

そう感じる人も多いのです。

 

なので、

食べ慣れてない人に

蕎麦親子丼のセットは美味しいなあ。」

と感じてもらって

 

そのうちに

そばって旨いんだなぁ。」

「今週も蕎麦を食べに行こう。」

と蕎麦の熱烈ファンになってもらう。

 

そうなるとしめたもので、

その地域に蕎麦店が少ない

→つまり競合が少ない

地域オンリーワン蕎麦店に

なるわけです。

 

蕎麦に限らず、

お店でほんとうに食べて欲しい

自慢の味がある

でも地域ではまだ珍しくて

定着していない。

 

そんなメニューがあるのでしたら、

何か食べ慣れているものと

セットにする

 

そんな戦略が有効です。

 

◆たまご料理の「慣れ」パワーはすごい!

例えば、

牛タン専門店って

ありますよね。

 

今は定着していますが

出はじめの頃は、

「牛タンってそれだけわざわざ食べに行くものかなぁ?」

という声もネットなどで出ていました。

 

ある牛タンの多店舗展開されているお店では、

牛タン塩焼き+だしまき玉子

のめちゃくちゃ美味しそうな定食を

昼の定番化・イチオシしています。

食べにいって見ていると

昼の6~7割のお客様が

ボリュームある玉子焼きとのセットを

頼まれている様子でした。

 

カレーの「ナン」も同じで、

ライスとナン「両方セット」を

メニューにしているお店も多くあります。

(実はインドでナンを食べる人は少数派だそうですが)

これも、

ナンに慣れていない方への

提案になっていて

「ごはんも食べられるわけだし、

ちょっと試してみよう」

という気分になりますよね。

 

日本の卵消費は世界2位

日本人は卵大好き民族ですので、

家庭でもたまごを沢山食べてますし

「慣れ」という部分では

最強に近い食材です。

 

もし、あなたのお店で

こだわりと差別化を打ち出す

新メニューの定着を考えているなら

 

慣れと親しみあるたまご料理

プラス差別化メニュー

のセット組みで、

お客様を定着させていくのが

良いのではないでしょうか。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ2021年12月17日