こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
「天然水」って造語なんですってね。
サントリーが水を売り出したとき
「山崎の名水」「南アルプスの水」
の商品を出したところ、
サッパリ売れずに社員が集まって考えたのが
「南アルプスの天然水」だとか。
「名水」とも「水」ともちがう価値を
伝えている、
ちょっとした表現の違いで
価値の変わる好例ですね。
さて、たまごの表現に関するテーマ
前回のつづきです。
今回は、お客様へのアンケートで分かった、
「お店で伝えると意外とマイナスになるもの」
について。
前回も書きましたが、
どんなカタチであれ、僕たち食材のことを
お店でお伝えいただけるのは、
めちゃくちゃありがたい、
ホントにうれしいんですね。
ただ…、伝え方によっては、
意外と敬遠されてしまいかねない注意点があります。
〇お店で意外とマイナスになるもの
・ニワトリのアップ写真
じつは、
ニワトリ顔は結構怖い!んです。
なので、あまり大きく載せると
食欲が無くなってしまうことがあります…
いかがでしょう?
目がコワイですよね。
最新の学説とDNA解析によると、
「恐竜の最も正統な進化はニワトリ」なんだそうです。
よく見るとたしかに似てる
さもありなん
と感じる迫力があります。
慣れるとカワイイのですが、
食欲には結びつかないですね~。
たまごのパッケージでも、
おおきくニワトリ写真のアップ
を卵パックのシールに載せられている
そんな農場さんもありますが、
失礼ながら味は美味しいのに
量販店さんの売り場では
さほど売れが良くなさそうな雰囲気でした。
ちょっと損している、
そんなケースもありますね。
メニューやお店で掲示いただく場合は、
遠目の写真にするか、
ちょっと「イラスト部分」を付け加えるのを、オススメしています。
これは僕のFacebookのサイト写真ですが、
ニワトリさんに、「目」だけ
イラストで加えてあります。
割と印象が柔らかく見えるんじゃないでしょうか。
・過剰な栄養成分
重要ですが、アピールしすぎると
薬っぽいイメージに感じてしまうようです…。
ビタミン含有量などの優位性アピールは、
あなたのお店が健康コンセプトでない場合は、ちょっと一言添えるくらいの方が反応良いかもしれません。
・衛生管理の情報
たまごは生鮮食材ですので、
衛生管理はとても重要です。
ただその事をアピールしすぎると
卵の「自然なイメージ」を損なうことがあります。
洗卵選別工場や農場では
めちゃくちゃ厳しく衛生管理をしますので、
ぜひ大変なところを知って欲しい…!
・・・という欲望はありますが、
あなたのお店へご来店のお客さまが
たまごの「管理方法」を知ることが
あなたのお店の「美味しさ」や
「ワクワク」にはつながらないんです。
「安心」はしてくださるかもしれませんが、
食欲はわかないんですね。
あくまでお店のオーナーさんやスタッフさんに
使う際にご安心いただくために
知っていただければいいのだと思っています。
いかがでしたでしょうか?
ちょっとした点ですが、
お店のご繁盛のヒントとなりましたら幸いです。
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。
(関連:卵のこだわり「メニュー表記」でウケるもの・意外とマイナスになるもの その➀)