小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

飲食店さまへ 記事一覧

本日はお店の利益アップにつながる3つの食材について。

緊急事態で大変と思いますが、

時間の取れる今こそ!試作のチャンスです。


こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

新米の時期になりましたね!

当社の前は見渡す限り

田んぼになってまして、

収穫を待つイネの実りをみると、

ワクワクしますね!

 

我が家の朝ごはんは超のつく米派でして

年に361日くらい朝食でお米を食べてます。

 

モチロン想い入れはあるのですが、

外食さんとの打ち合わせになると、

また別の意味を持ちます。


ご飲食店のお客様と

打ち合わせする際に、かならず

「たった3つの食材がすっごく重要です。」

‥‥‥とお伝えします。

 

それは、

『米・粉・たまご』

 

「粉」とは小麦粉ですね。

米・小麦粉・たまご

この3つは他の食材よりも原価が安く

通年して色んなメニューに使いやすい。

そんな食材です。

つまり、

米・小麦粉・鶏卵の組み合わせで

みんなが注文する

お店の人気メニューができると、

お店の利益率が『飛躍的に』上がります。

 

たとえばあなたが

洋菓子店さんを経営していて、

「フルーツタルトが自慢の店」だとします。

 

フルーツケーキや生菓子は

原価も高く廃棄も比較的多いため、

 

売上は見込めても

高い利益率をめざすなら

思ったよりたくさんの仕掛けが必要です。

 

人気店は、皆さんすごく苦労なさっています。

でも、小麦粉と卵のシンプルな組み合わせ

に近い菓子、たとえば

 

「シフォンケーキ」

……がとても変わっていて絶品!とか、

「チーズケーキ」

がものすごくふわふわ、とか

「カステラ」がもっちり感がすごくて

色味も黄金色、香りが良いとか

 

……こんな評判の人気商品になれば

…僕たちのお客様で言いますと、

とんでもなく利益がでやすい傾向があります。

 

実際売り上げの6割をこんな商品にしぼり

数倍の高収益になった洋菓子店さんもあります。

 

中華料理店であれば、

たとえば「チャーシュー麺が大人気」

のお店は意外と儲かって無いかもしれません。

 

チャーシューって煮込むと縮みますし、

肉の原価だけじゃなく時間も費用も掛かります。

 

働き方改革のご時世、

とくにコストが上がっているんです。

ウチの店って売り上げは高いのに

利益がちょっと少ないなぁ…

…となりかねません。

 

でも、『米・粉・たまご』のうち

「米とたまご」→の組み合わせ

「あの店のチャーハンって

変わっていてすごく美味いよね!」

 

となると、どうでしょう?

比較的原価を抑えやすいため

利益率がだいぶん変わります。

 

実際、こだわりのラーメン店であっても、

チャーハン&ラーメンの組み合わせメニュー

で単価アップや満腹度アップを狙う人気店は

かなり多いかと思います。

 

そこから一歩踏み込んで

『この店に来たら、あの

チャーハンを食べなくっちゃ!』

…までイメージづけと

差別化ができると

もうしめたもんです。

 

洋食店さんなら、

ステーキもイイですが、

「米とたまご」でオムライスですね。

 


〇差別化コストパフォーマンスがすごく良い「卵」

そして、『米・粉・たまご』のうちで、

いちばんメニューの差別化をしやすいのが

「卵」です。

なにせ卵は、

・起泡性(泡立つ)

・熱変性(熱で固まる)

・両親媒性(水とも油とも相性良く混ざる)

・マスキング効果(味をまろやかにする)

・食感滑らかさ寄与

など、色んな機能があって、

メニューで差を出しやすい。

 

更に、ちょっとこだわった卵を使うと、

米や小麦粉の質を上げるよりも、

料理に差が出やすいんです。

 

そして、

最終のお客様にハッキリわかるレベル

の差がある料理になるこだわり卵でも、

 

一食あたりの単価で考えると

さほど大きなコスト増には

なりにくいんです。

 

差の出るたまごの使い方は、

いくらでもあります。

 

米・粉・たまご

 

ぜひ、この組み合わせで

人気メニューを育て

あなたのお店を

高収益のお店にしましょう!

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2021年08月30日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

あなたのお店の

「違いの伝え方」について、お話をします。


初水揚げサンマのニュースが出てましたね。

今年はかなり水揚げが少なくて

競りの結果が記録的高値、

昨年の倍以上になってまして

なんと1匹約3500円での販売スタートとなるのだとか。

 

漁獲高減は問題ですが、

面白いと思ったのは、

その価格

 

競り、ということは、

「高いな」と

「この値段でも欲しい」が

つりあった結果なわけです。

 

3500円でも欲しい

という人が現実にいるからこその値段。

 

たしかにサンマ美味しいですもんね~。

じゃあ、来年さらに倍の7000円になったら

買うでしょうか?

5倍になったら?

 

それでもめちゃめちゃ好きな人は買いそうな気もします。

ウナギなんて、高くても皆食べてますもんね。

 

もしかすると、

サンマの価値って

もともと3500円なのかもしれません。

 

ふだんの一匹200円、がオカシイのかも‥‥

 

ちょっとぼくたちの話をしますと、

以前、

ある製紙会社の

社長さんに、

「卵とトイレットペーパーって価格競争の極みですよね。お互い頑張りましょう。」

と激励されたことがあります。

 

そう、卵=特売=安い

というイメージがあります。

 

なぜか?

全国のスーパーさんで、

卵を特売しているからです。

 

しょうがないですよね。

 

…いや、ちょっとまってください。

 

どのスーパーの卵も、

基本はちがう農場のたまごです。

 

じゃあ、ホントなら

東京のスーパーさんで卵が安くても、

大阪で卵が安い理由にはならないはず。

だって、別物なんだから。

 

つまり、

お客様が

「どれも同じだよね。」

‥‥‥と思っていること。

 

これが、安いイメージの真の理由なんです。

 

では、

あなたのお店のメニューは

いかがでしょうか?

ライバル店さんとの違い

を説明できてますでしょうか?

 

わかりやすく言うと、

『コーラ』になっていませんか?

ということです。

 

コーラって日本中どこでも売っていて、

もちろん味もおなじ。

 

「同じコーラだったら

10円でも安い店がいいよね。」

だれでもそう思います。

こうなっていないかどうか‥‥‥

これ逆に言うと、

「違いがあれば

お金を出してもいい」

と、お客さまは考えているということ。

 

「そりゃ、もちろん

説明してるよ!

ウチは〇〇がヨソと違ってて

美味しいって、

きちんとメニューにも

HPにも書いてあるよ。

こだわってるんだ。

一緒にしてもらっちゃ困る。」

 

そうおっしゃるかもしれません。

実際その通りだと思います。

 

ただ、

その「伝え方」は

 

ほんとうに、

あなたのお店の魅力を

ちゃんと伝えられている

でしょうか?


僕たちが、

お客様のお店と

メニューの打ち合わせをする際に、

よくする話があります。

 

ボクの手元に

「47都道府県・地鶏百科」(丸善出版)

という本があります。

 

これには各県ごとに

千種類ちかい

地場のこだわり卵が

紹介されています。

 

しかし!

『水と飼料にこだわっています』

『安全・安心です』

『自然豊かな〇〇の地で生産しています』

 

…と、大別して

この3パターンの

商品PRをしている

「こだわり卵」が、

なんと半分以上

なんです。

 

いや、もちろん、

どれもめっちゃ大事で、

すばらしいこだわりですよ?

 

でも、

『違いがあって』

『こだわっている』ことを

伝えているつもりでも、

 

残念なことに、

「どこも同じことを言っているよねぇ。」

 

……と、

お客様にそう思われてしまっている

可能性があるわけです。

 

「〇〇県産の
水と飼料にこだわった
純国産鶏の卵」

「△△県産の
豊かな自然と
こだわり発酵飼料
で育った卵」

いったいどっちが上か下か、

一読して分からないですよね?

 

「食べてもらえば分かる!」

と思うかもしれませんが、

正直、食べてもらえないから

皆困っているわけです……。


あなたのお店の魅力も同じで、

すくなくとも

ライバル店さんとくらべて

 

「こりゃ違うよね。」

 

と言ってもらえる

『伝え方』じゃないと

いけないんですよね。

 

もちろん、上記のような

こだわりどころは

必要ですが、

 

「近所のライバル店も

小麦粉にこだわっていて

ウチも小麦粉にこだわっている」

 

「ライバル店は

地元産こだわり卵使用

をウリにしていて

自分達もそう」

 

なんてカンジだと、

チョット別の切り口で

伝える必要がある!

ということです。

 

僕たちは、お客様と

かなり長々と、

その部分の打ち合わせを

することがあります。


たとえば、

 

ウチの近所の飲食店さまなら

『当店から

歩いて5分の距離

で生まれた新鮮たまご

を使用しています。』

と書いてもらい、

 

東京のお客様には、

『四国の自然を活かす

放し飼い農場のたまごを

産みたて当日に直送

してもらっています。』

 

と、アピールしてもらう。

コレ、

どちらも同じことを言ってますが、

 

伝えている『価値』は、

 

一方は『近い』

もう一方は『遠い』『わざわざ』

を“魅力”として言っているわけです。

 

なぜなら、

どちらも近所のライバル店さんで

言ってない(言えない)ことだから。

 

これはホンの一例ですが、

ひとつのたまごでも、

風味

育て方

考え方

飼料‥‥‥

いろ~~んなこだわり価値の

伝え方ができます。

 

たまごに限らず、

お店のいろんな素材と魅力を

違いとして伝えていければ、

 

「たとえ有名店が隣に来てもカンケーない。」

となって

 

もし、

そのご繁盛のお手伝いが、

 

たまご屋として

たまごのソムリエとして

できれば、

 

こんなワクワクは無いな!!

 

そんな風に考えてます。

 

それで83種類のたまごを

作り分けしているんです。

 

ぜひ、

あなたのお店がワクワクいっぱいでご繁盛しますように!!

 

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2021年08月19日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

たまごはお店の

繁盛提供食材

です。

理由は2つありまして、

➀差別化メニューが作りやすい

②利益が取りやすい

本日はこのうち、②についてちょっとお話を。


こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

正体不明の路上芸術家

バンクシーさんが、

英国で描いた

作品を公開しました。

ステキな絵ですね~。

…ということは置いておいて

個人的に興味深いのは、

 

こんな風に

路上に描いたものでも

「売っちゃう」

人がいるんですね。

 

アクリル板で保護したり、

壁ごと削って外して

売ったり。

 

「売れないようにカベに描かれたもの」

なのに

でも売っちゃう

 

そこに、なんというか

たくましさを感じます。

 

欲しい

でもカベだしな…

と思う人がいて、

 

そこにアンサーを出せるなら

価値高くなるわけです。

 

是非はともかく

この貪欲さは

見習うべきですね。

 

さて、

あなたのお店のたまご料理で

粗利を取ろうと思ったら、

たった一つ

重視しないといけないことがあります。

 

それは、

「自分じゃできないなぁ。」

と感じる料理であること。

 

一言で言うと

「めんどくさそうな料理」です。

 

カベを外すのとおなじですね。

 

キューピーが毎年出している

「たまご白書2020」によると、

『食べたいけども卵を制限している理由』

 

として、

「調理をしないから」

「調理がめんどうだから」

「時間がないから」

つまり『作りたくない』

合わせて40%近くあります。

う~ん

なるほど

分かりますね~。

めっちゃ手の込んだオムレツとか、

 

準備の面倒くさいわりに

チャンと作れない

ポーチドエッグとか、

 

作ってくれたら

ホント幸せ…

って気分になります。

 

これが、外食で

あ、このたまご料理が食べたい!

という気持ちにつながるんですね。

 

以前に、ウチでも

たまご料理のメニューごとの

価格イメージ

をアンケート取った事があります。

 

すると、

面倒くさそうな料理ほど、

高い価格イメージ

の回答があるんですよ。

 

たとえば

『ゆでたまご』は安い

『温泉たまご』はちょっと高いもの

そんなイメージの人が

多いのです。

 

もしかすると、

あなたもそうじゃないですか?

 

じっさいは

どっちも熱のかかり方が

違うだけですから

コストも

おなじくらい。

 

でも、

「ゆでたまごなら、ウチでつくれるなぁ。」

そう思ったら、

「安いもの」

と感じちゃうんですね。

 

温玉の方がめんどくさそう。

だから、

高く売っていても

当り前と感じる。

 

データでは、だいたい5倍~10倍くらい高く感じる。

すごいですよね。

ちょっとの差なのに。

 

ようするに、

サラダに乗せるなら

『ゆで卵スライス乗せサラダ』

よりも、

『温泉たまごのシーザーサラダ』

の方が、

メニュー単価が高くても

お客様は納得される

ということです。

 

だって「高い」と思っているから。

 

だいたい、

温玉が入ると100円プラス

くらいでも

納得性があるようです。

 

サラダメニューで100円利益が違ったら、

年間どれくらいになりますでしょうか?

 

もし、「ゆでたまご」で単価をとるなら、

ディズニーランドのような

なにこれ!?超スゴイ!

 

って言ってもらえるような

ゆでたまごにする↓

そうすると、

やっぱり単価がとれます。

つくれなさそうだから。

 

これ、もちろんたまご料理に限りません。

世の中に、そうめん専門店が

ラーメン専門店より

はるかに少ないのは、

 

「家でつくれそう」

と思われやすいから。

「すごい!」と思わせる

よっぽど上手なしかけが必要です。

 

そして、

たまご料理は特に

「家で作れなさそうでしょ!?」

というイメージを出すと

単価UPしやすい食材です。

 

おいしい玉子料理には技術が必要だから。

そんな一面が理由のひとつ。

 

でも、

調理テクニックだけじゃなく

めっちゃ

片付けが面倒な料理とか

手間ひまかけたものとか

 

こんなメニューも

利益UPになります!

 

たまご料理は特に面白くって、

料理法ごとだけじゃなく、

わずかな工夫で

感じる価値に

大きく差がでます。

ここが利益のねらい目です!

だから繁盛提供食材なんです。

 

たとえば「目玉焼き」なんて、

ホンのちょっとした工夫で

 

超高いイメージになったり、

「こんなの家でもできる、

安っぽいよね。」

となったりするんですよ。

 

単品で1万円超える単価の

人気目玉焼きだってあります。

 

ぜひ、めんどうくさそうに「見える」

高利益たまご料理

考えてみてくださいませ!

 

あなたのお店が

めっちゃ繁盛しますように!

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

 

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2021年08月15日

バリエーションが豊富で

原価率を下げやすいたまご料理

 

これがお店の人気メニューになると

総粗利は格段にアップします。

 

しかも、

たった「一言」でその注文数が2割も増えたら

うれしいですよね!


こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

東京オリンピック開催中は

世界の記者さんや選手さんが

SNSで多くの発信をしてくれました。

 

その中でも話題となっていたのが、

コンビニのお菓子

 

ジャンボモナカ

雪見だいふく

なんかで感動したツイートがバズっているのをみて、

ウンウン、そう、美味いよね~!あれ。

なんて同意した人も多いんじゃないでしょうか。

 

コンビニの食品って、

僕たちが学ぶべきところがギッシリなんです。

 

そのひとつが、

食感の「オノマトペ」

モノの様子をあらわす言葉で

 

「ふわふわ」とか

「もっちり」とか

そんな言葉ですね。

これがと~っても上手い!

 

ただ「クッキー」より

『サクサクのクッキー』

の方が、ずっと食べたくなります。

『ハンバーグセット』よりも、

『ジュワーッ!肉汁たっぷりハンバーグ』です!

セブンイレブンにあった↑

『もちぽにょ』シュークリーム

なんて、いったいどんな美味しさなのか

想像力をかきたてられますよね~。

 


〇メニュー倍増!オノマトペ表現のコツ 2つ

その➀ プラスのオノマトペを使う!

どんなオノマトペでも良いわけじゃないです。

ぷ~ん

ドロドロ

 

とか、無意識に汚い・イヤ~なイメージの言葉もあります。

珍しさも大事ですが、

必ずいろんな方にチェックしてもらって、

攻めすぎないようにすべきですね。

 

その② とにかく「食感」!

おすすめなのは、

食感のオノマトペ

 

『スッキリ!』

『ピリッとした』

みたいな味や香りのオノマトペよりも、

 

圧倒的に!

『もちとろ』

『ふんわりとろ~り』

 

みたいな、

食感が「たべたい!」となります。

 

コンビニ業界では、

『「もちもち」を入れると売上5倍になる』

なんて言うくらい

訴求パワーがあるんです。

 

じっさい、当社のお客様のお店でも、

食感をメニュー名に入れて、

17%も注文数がアップした事例があります。

 

 


〇日本は『食感』の国なんです。

僕はかつて

某食品会社の中央研究所で

研究開発員だったことがあります。

専門は「高分子レオロジー」

つまり、

『食感の専門家』でした。

 

研究の中で知ったのは、

海外とくらべて圧倒的に『食感』の語彙が

日本の文化で多いということ。

 

エスキモー語に雪を表す単語が40もあるように、

アフリカの部族に風の単語がたくさんあるように、

日本人は『食感』を

特に大事にしているんです。

 

たとえばクッキーひとつとっても、

英語で「クリスピー」という表現がありますが

日本語で言うと、

さくさく

ほろほろ

さっくり

ざくざく

かりかり

‥‥‥

めっちゃ言葉があるわけです。

 

そして、

新しい言葉だってどんどん考えられます。

 

個人的に好みなのは、

赤城乳業さんのアイス「ミルクレア」

ねっちり うっとり

なんて表現、どんな生活していたら思いつくんでしょう!?


ちなみに、

「生卵をかきまぜるときのオノマトペの表現」

について研究した論文があります。(『情報学研究』26号 2017.3)

 

「くるくる」「しゃかしゃか」

「しゃっしゃっ」「じゃぶじゃぶ」

の4つで作業の速度印象を調べたものですが、

しゃかしゃかとしゃっしゃっ

がきびきびとした早い印象だったとか。

 

生クリームしぼりでは、

「きゅーっ」「にゅーっ」「ちゅーっ」「ぎゅーっ」「すーっ」

『力を入れて頑張っている様子』が変わります。

 

データでは、感じる力の入れ具合が

「にゅーっ」「ちゅーっ」

は真ん中くらい

 

「ぎゅーっ」は「すーっ」の5倍

すごそうに感じるのだとか。

面白いですね。

POPやHPの表現でも、

大変さを出したり

はたまた

軽やかなイメージを出したり

いろんな工夫ができますね!

 

あなたのお店のメニューや

料理の印象でも、

 

一言そえるだけで、

 

メニューのステキさを更にひき出したり

はたらく様子を魅力的に伝えられるんです。

 

ぜひ、魔法の一言「オノマトペ」を

活用してみて下さい!

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2021年08月10日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

「となりのトトロ」は

中国語で「龍猫」というそうです。

なんだかカッコいいですね。

卵は世界に3万のレシピがあると言われますが、

それくらい、あらゆる国で料理されています。

「たまご料理」って、ともすれば家庭的・平凡な料理というイメージで受け取られる事があります。

でもお店でメニューとして出すならば、少しでも特別感のある印象を持ってもらいたいですよね。

そこで、世界の「たまご」の呼び方を活用してみるのが、カッコよくて面白いのではないでしょうか。

例えばアメリカでは2つ黄身目玉焼きの事を「スネークアイ」と呼びます。

これサイコロのゾロ目「⚀⚀」と同じ呼び方でして、縁起の良い名前だったりするそうです。

ちなみにインドではブルズアイ(牡牛の目)、ドイツではシュピーゲルアイ(鏡の目)です。

「たまご」は世界でどう呼ばれているのかというと、


〇「たまご」各国の呼び名は…
 ドイツ - アイ  

 フランス - ウッフ  

 中国 - たん  

 ポーランド - ヤヤ  

 インドネシア  - トゥルゥル 

 インド(タミル語) - ムッタ 

 ケニア(スワヒリ語) - ヤイ  

 エスペラント語 - オーヴォ

個人的にはインドネシアのトゥルゥルがかわいらしい響きで好きですね。

例えば…玉子料理メニューでインドネシア風スパイスを使って「トゥルゥル焼き」みたいなかわいらしいメニューのネーミングに

なんてのもステキじゃないでしょうか(ちなみに目玉焼きは「トゥルゥルゴレン」)

エスペラント語のオーヴォ、文字で書くと「OVO」となりまして、なんとなく卵っぽくって好きですね~。POPメニューなど表記映えするなと感じます。

お客様にもちょっと違ったイメージを持ってもらえるかもしれません。

そういえば、中国語でスクランブルエッグは「ジンタン」ですが、タミル語の「ムッタ」とそれぞれ、映画化もされた大ヒットアニメ・漫画の主人公の名前ですね。

ぜひ卵とコラボして欲しいですね。

メニューイングの際に、ご一考くださいませ~。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2021年06月30日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

前回のつづきを。(不味い料理をつくるとお店のファンが増える!? | たまごのソムリエ面白コラム

地ビールは“最高”を目指して凋落した?

僕がたまご屋の三代目になって3年目に、日本一儲かる農業「もくもくファーム」木村社長さんに会いに行ったのですね。

その際に「全国の地ビールブームがかつて下火になったのはなぜか?」というお話を聞かせて頂きました。

それは「美味しいビールを作ろうとしたから」なのだそうです。

「美味しい味は大手メーカーが膨大な研究費用をかけてすでに追求しています。すなわち美味しさだけを追求していくと、キリンのラガーやサッポロの黒ラベルにどんどん近づいていくんです。お客様からすると、値段が2倍もする地ビールを買ってみたら『美味しいけど同じじゃん』となる。だから廃れたんです。」

とのことで、

すなわち「美味しさの中心からちょっとズラすこれが中小のお店には大事だ」という事になります。

実際もくもくファームさんでは地ビールを作っていますが、ほのかなすっぱさと香りに特徴がある風味です。好き嫌い分かれる味ですが、とにかく「そこに行かないと飲めない」事だけは確か。

同じく自家製パンも販売していますが、こちらも流行りのふわふわパンじゃなくってズシンと固くて重いドイツパン。

ドラマにもなったグルメ漫画「喰いタン」(講談社)で人を殴り殺す凶器にされたくらいの固いパンです(笑)

これがまたソーセージに合うんです!

駅から数十分の山の中にある農場ですから、

わざわざ来てもらう「理由」がいる

街でどこでも作っているふわふわパンじゃダメなんですね。

差別化に悩んでいた僕には、とても納得できる理由でした。


ですので、

中小のお店で「美味しさ」を目指す場合は、

王道の美味しいものからチョットだけ、いかにずらせるかが勝負、僕もそう思います。

絶妙のバランスから、野菜が多いハンバーガー

絶妙のバランスから、香ばしいスモークの香りがとても強いお肉

絶妙のバランスから、めちゃくちゃチーズだけが多いサラダ

絶妙のバランスから、ライスだけとてもジューシーなオムライス

自分のお店のお客様が喜びそうな、ちょっとしたズラしかたがファン化のヒントになるのかなぁと思います。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2021年06月25日