小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

飲食店さまへ 記事一覧

料理での
ほんのちょっとした

ひと手間とも呼べない
くらいのちいさな工夫が
お客様の好感度を
大きく上げる、

としたらどうでしょう。
おもしろいですよね。


こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

心理学など
最新の研究で、
おもしろい報告がありました。
あなたのお店のメニューにも
効果がありそうなので、
ちょっとご紹介しますね。

 

その1

人は
「2つのものにつながり」
を感じると
カワイイと思ってしまう

なにか2つの物があったとき、
ちょっとつながっているとか
お互いの方向を見ているとか
なんかつながりがありそうだと、
好印象になるんだそうです。

 

 

おもしろいですね。

ほんの
ちょっとした角度

だけで、
好感度がガラッと変わるんです。

 

でも、
感覚的には
納得があります。
僕もそう感じますもん。

 

考えてみると
人間って
社会性動物なんですよね。

 

〇を3つ描いたら
人はそこに「顔」を
見出すように、

 

なんでもない
ちょっとした仕草から
相手の関係性を
推し量る能力が
すごく高いわけです。

 

そんな能力が
あなたのお店のメニューに
発揮されると

サクランボの軸のつながり

目玉焼きの黄身の寄り具合

クリスマスケーキの
サンタ砂糖菓子の
お互いの向き

こんなちょっとした点で
お客さんは

「仲良さそう。
なんか良いね。」

と無意識に感じるわけです。

 

たとえば、
こんなビールの画像でも
『おいしそうだなあ』

だけじゃなくて
下の写真とおなじく
「つながっている感」
好感度も抱いているわけです。

メニューの盛り付けや
写真などでは、

大きなひと手間じゃないですから、
ちょっと『角度』と『つながり』を
意識してみると
おもしろいんじゃないでしょうか。

 

たとえば
クリスマスケーキでは
サンタなどの
人形砂糖菓子

沿えることもあるかと
思いますが、

こんな風に二人を
同じ方向に向けると
もったいないわけです。

見つめ合い
が大事なんです

研究報告では、

『2つ』で
『つながりがありそう』
ほど好感度がたかいそう。

上記図(リンク先より引用)の右ですね。

 

すると、
卵はすごく有効です。

ゆでたまごを
スパッと切った状態は
当たり前ですが
左右が完全一致します。

西洋のことわざで
「瓜二つ」のことを
「たまご2つ」と
いうくらいですから。

 

なので、
モーニングセットや
ラーメンの煮玉子でも、

こころもち

向かい合わせ気味

にしてみる

寄り添わせてみる『だけ』で、

思ってもみなかった
好感度上昇に
なるかもです。

 

あとたとえば、
ちょっとゴマで
顔を付けてみるとかも。

その際は、
正面見ているよりも
お互いを見ているように
するのがポイントですね。

ほかにも、
黄身が2つあるたまごを
僕たちもお出ししていますが、
お祝いや結婚式の2次会でも人気です。

すごくすごくお客様に
好感度が高いのですが、

 

いっしょにくっついた卵
への印象に

心理学的にこんな理由があるなんて
ちょっとビックリです。

 

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2023年11月2日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

これは夏ごろの
収穫前だったウチの田んぼ

徳島県は割と早く
お盆すぎには
収穫してしまいます。

すでに刈り取ったあとも
なかなか気持ちいのですが、

 

おもしろいことに
これそのままにしてあると
その切り口から
また稲穂が生えてくるんですね。

なかなか興味深いですね。

 

脇芽といいまして、
根元にある芽が育ってきたもの。

豆苗、という野菜がありますが、
これと同じなんですね~。

 

さて、たまごでも

もう終わったな、と
思ってから活用できる
ものがあります。

 

たとえば
揚げ物で使った卵液。

これ、ちょっと余ったら
もったいないですよね。

そんな時はご家庭で
塩コショウ醤油を少しと
『ごはん』を足して
混ぜて焼くと、

香ばしくて
めっちゃおいしい
焼きたまご飯に!

ちょっとチジミっぽい見た目です。

 

ちょっと混ざった
小麦粉やパン粉が
いい仕事するんですよね~。

残った卵液の量に合わせて
場合によって卵を足すと
美味しいです。

 

また、
あるお店のオーナーさんに

余った揚げ物用の卵液で
まかないドーナツ揚げる
とすごくおいしいよ!

なんてやり方も
教えてもらった
ことがあります。

油を多く使っている
飲食店さんならではの
視点ですね~。

 

 

◆もったいない対策発信にも!?

こういった取り組みは
ご家庭では役立ちますが、

じつは!
飲食店さんでも
ちょっと面白い
活用になります。

それは、

「共感」のツール

として。

 

以前、IT会社経営の知人に

「飲食店はSNSに
何を上げると良いか?」

という話を聞いたことがあります。

「『今日のランチです!』
…みたいなのを毎日挙げても
じつは効果がうすい。

それよりも、

『いつもスタッフでは
こんな賄いを食べてます!』

とか
『厨房って実はこんなカンジです♪』
みたいな裏方的内容の方が、
ファンになってもらいやすい。」

とのことでした。

 

ご飲食店さんではこういった
『余った素材料理』は
メニューにはならなくても、

「まかない料理で、
こんなムダを無くす
美味しい取り組みを
やってます♪」

という
共感されるメッセージ
なるかもしれないんです。

とくに若い方中心に、
「もったいないを無くす」への
好感度はすごく高まっています。

 

ぜひあなたのお店でも、
卵の残りだけじゃなく
うまく食材再活用や
環境配慮が伝えられると、

美味しかった食材も
再び芽が出てくるんじゃ
ないでしょうか。

 

一時問題になった
廃棄の偽装再利用なんかじゃない、

まっとうな『再活用』と
言えます。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2023年10月18日

あなたのお店の「あたりまえ」
実はすごい魅力だったり
するかもしれません。


こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

急成長中の洋菓子メーカー・シャトレーゼ。
その売り場の伝え方が
なかなか面白いんですよ。

あなたのお店の繁盛メニューの
伝え方に、きっと活用できます。

 

①当たり前構文を活用

よく考えたら当たり前だけど
すごく魅力的

という表現があるんです。

たとえばドトールの

「バター香るフレンチトースト」

バターと牛乳と卵を使わないと
フレンチトーストになりませんから
よく考えると「バター香る」のは
当たり前なわけです。

ですが、お客様には
ただの「フレンチトースト」よりも
ずっと魅力的です。

そして、シャトレーゼにも

「バターが香るクロワッサン」

という商品が。

クロワッサンって
原材料の3分の一がバターなんですよ。
バターの香らないほうがレア。

バター香るのは「あたりまえ」なんですが
やっぱり魅力的な文言ですよね。

あなたのお店でも、

ただの「オムライス」よりも
「バター香るオムライス」

「バター香るスクランブルエッグ」

「バター香るフレンチトースト」

なんてバターだけでも言えるわけで、
たとえば他にも

「たまごにじっくり浸したフレンチトースト」

とかもアリなわけです。
中華料理店や和食店だって、

「だし香る濃厚煮玉子」

なんて方が
魅力的に伝わるんじゃないでしょうか。

あと、シャトレーゼには

「契約農場のたまごプリン」

という商品がありますが、

これもよく考えたら当たり前?
と言えるかもしれません。

ウチの取引先さんも、
あなたのお店でもフツーに
言えるんじゃないでしょうか。
なかなかいい表現です。

 

②「まるで」「ような」構文がすごい

この2つのキーワードって
すごい武器なんですよ。

「まるで牧場で飲む牛乳のような
スッキリとした自然なコク」

「まるでしぼりたて」

と店内に書かれてまして、
『まるで』ということはつまり
「牧場で飲む牛乳」じゃないし、
「しぼりたて」じゃない
ということ・・・!

うまい表現だなぁ。

そして、アイスクリームには

「絹のようなとろけるくちどけ」

なんて書いてありますね。

この「ような」もステキな
キーワードの武器だと思うんですよ。

 

◆納得性のある魅力にはどんどん使おう!

もちろんこの
「当たり前」「まるで・ような」
はもろ刃の剣でして、

食べてみて
「そうかなぁ・・・?」

「フツーじゃん。」

と思われてしまうと
逆にマイナスになることも。

たしかにしぼりたてみたいだ!」
・・・と言われるような、

それだけ商品に魅力があって、
そこに納得してもらう必要があります。
シャトレーゼではそれだけ自信がある
とも言えます。

あなたのお店でも、
料理の魅力にたとえ
あなた自身が「あたりまえ」
と思っていても、
お客様にとって感動になるところが
ぜったいあります。

それを一番知っているのは
あなたのお店のファンの方!ですよね。

ぜひ、お声を聞いて、
「当たり前」「まるで・ような」構文に
してみてはいかがでしょうか!?

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2023年07月3日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

カウンターで食材を陳列して
ディスプレイするお店があります。

海外では、欧州アジア問わず
わりと見かける気がします。

日本で言うとお寿司屋さんの
カウンターでしょうか。

 

これってステキですよね~。

 

たまごも、飲食店さんの店内で
ステキに並べて見せてくださる
お店さんがいらっしゃいます。

じつは

卵の店内ディスプレイって、
集客やPR以外にも
いくつかメリットがあるんですよ。

 

その①:匂いが付かない

たまごのカラには気孔という微細な穴が
一万個以上空いていまして、
そこからガス交換を行っています。

つまり、近くにあるものの匂いを
吸い込んでしまうんです。

ですので、
鮮度維持のために密閉場所や
冷蔵庫に入れてしまうと、
となりに香りの強い食材があると
卵のそのものの香りが違ってしまって
美味しさを損ねることがあります。

それに比べ、
オープンな場所にたまごを置くと
お客様に見てもらいながら
香りがつかない保存環境にできるのです。

 

その②:野菜ばかりじゃなくなる

店内ディスプレイできるものって、
けっこう限られるんですよね。

パプリカとか玉ねぎとかにんにくとか…
野菜ばっかりです。

いろどりになりますが、
ヘルシー感が強く出過ぎちゃうんですよね~。

肉系で言うと、生ハムの原木とかも
インパクトあってステキです。

ですが、
洋のメニューに限ってしまいますよね…

たまごであれば、和洋オッケーで
『野菜ばかり感』も軽減しつつ、
お手軽に盛る&取ることが可能です。

あと、野菜に比べて

常温保存で長持ちする

という飾っておきやすい
卵のメリットもあります。

タイミングにもよりますが、
十日くらいなら余裕です。

 

その③:見せるだけでこだわりが分かる

こだわった卵を使う場合、
それも赤卵やさくらたまごなどの
カラの色が異なるこだわりたまごの場合には

目で見て違いがわかる

というのは大きなメリットです。

野菜の場合、色つやや大きさなんかも
楽しんでもらうポイントですが、
「ちがい」まで感じてくれるのは
相当知識のある方に限るんじゃないでしょうか。

たまごの場合は、
「赤たまごだ。」というだけでも、
ビジュアル的な差別化が伝わります。

これって結構大きなメリットですよね~。

ぜひ、美味しさだけじゃなく、
お店の演出にもたまごのディスプレイを
活用してみてくださいませ~。

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2023年06月14日

飲食店さんのアンケート。
「取っても厳しい意見も多くって
やる意味あるのかな・・・」
みたいな悩みもあるんじゃないでしょうか。

一言加えるだけでガラッと変わります。


こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

昨日の続きです。

アンケートの要望で
オムライスや目玉焼き焼きそばまで
人気メニューにしてしまう
北海道の有名ハンバーガー店

「ラッキーピエロ」さん

もう一つ、面白いのが、
店内アンケートの文言。

「あなたさまとのご縁に感謝いたします。
1987年6月より味づくりに命をかけてはげんで参りました!!
皆様の温かな応援が私たちスタッフのやる気と元気の素になります!お客様の熱いメッセージをお聞かせください。
『皆様に雪崩れのごとき幸運が訪れますように!!』」

と書いてあって、
そのすぐ下に「お客様のご意見」欄が・・・。

 

さらに記入欄の横に

『お客様の声はラブレター』

と書いてあります。

 

いや~、これで
「細かい文句を書いてやろう。」
なんて思う人って
ほとんどいないんじゃないでしょうか。

 

◆脳は聞いた通りイメージする

心理学で「ピンクの象」
という話があります。

「ピンクの象をイメージしないでください。」

・・・と伝える。
すると、ほとんどの人は
ピンクの象を頭に思い浮かべてしまうのです。

そりゃそうですよね。

 

アンケートも同じで、

「ぜひダメな点をおしえてください!
些細な点でもけっこうです。
厳しいご意見をお待ちしております。」

・・・なんて書かれているお店を
見たことがありますが、

ピンクの象と同じで、
おおむね満足しても良い点より

ダメな点が思い浮かんで

厳しい意見になっちゃうんです。
善意で書いているのに・・・。

 

◆何のため誰のためのアンケート!?

ですので、アンケートには

目的が必要

なんですね。

 

上記のラッキーピエロさんは

「お客様からほめてもらえる」

「社員さんが元気になる」

ことが目的なんでしょう。
徹頭徹尾そのための文言になってますよね~。

良いことだけが集まる仕組み。

「お客様の声はラブレター」と書いてある
横にネガティブなメッセージは
書けないですよね(笑)

この考え方は、アンケートに限りません。

繁盛店さんで、スタッフさんが

たまごを目の前で入れて

ひと手間かけ目前で仕上げてくれる
人気の親子丼がありますが、

これも、利益や差別化よりも
スタッフさんの
見せ場としてのモチベーションアップに
なっているのかもしれません。

あなたのお店でも、
ぜひ目的に合わせて
工夫してみてくださいませ~。

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2023年06月12日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

少し前ですが、
地元の海岸清掃「ごみゼロ運動」に
家族で参加してきました。

海岸って、
流木やらビンやらでっかい貝殻やら、
足で踏むとやっかいなものが
たくさん流れ着くんです。

夏の海開きを前に、
それをぜんぶ取り除いちゃおう
そういう取り組みで、

コロナ禍中は無かったので
4年ぶりになります。

当日いらっしゃった方は
なんと960人!

ごみもでっかいのから
小さいのまで、
かなりの量が取れました。

終わった後の海岸を見ると・・・

おお・・!めちゃスッキリ!
すごくキレイで気持ちいいです。
今年の夏が楽しみですね。

 

こういう、
多くの人の積み重ね努力の
すごい結果を一望できるのって、
あまり機会がありません。

ウチの子供も
「すっげー!」と驚いていました。

 

積み重なってすごい成果を
示すのって、繁盛にも
社内の良い雰囲気醸成にも
なかなか良い手段じゃないかと思うんです。

 

たとえば、
僕が定期購入している大豆麺「ZENBU」が

一千万食突破!

なんて打ち出しをしていましたが、

「へー、そんなに。」

という驚きって、
新規にもファンにも魅力として
映りますよね~。

 

「そんなの大きな企業だけじゃないの。」

なんて思うかもしれませんが、
そんなことはありません。

ある人気のイタリアン店では、
ピザを頼むと

「〇〇〇〇〇〇枚目です」

と記したカードが付いてきます。

これって結構インパクト強いんですよ。
すごい数字ですから。

これだけの人が楽しんだんだ!

という素直な驚きは、
お客様にもスタッフの誇りにも
つながるんじゃないでしょうか。

専門店じゃなくても、
自慢のメニューとか
使用量や出数の多い料理
使える手かもしれません。

たまごは使用量も多い食材で、
個数もけっこうしっかり計算できますから

「創業以来〇万個の煮玉子が~~」

とか

「オープンからおかげさまで
〇トンのオムレツを楽しんで下さって~~」

みたいな打ち出しには
比較的向いている食材です。

ちなみにウチの社内でも
毎年の方針発表の際に

一年の成果をふりかえり
まとまった成果を出しますが、
やっぱりインパクトあります。

ぜひ、ご繁盛の盛り上げに
いままでの振り返っての
あなたのお店の成果を
ちょっと計算してみて、
打ち出してはいかがでしょうか。

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2023年06月1日