小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

飲食店さまへ 記事一覧

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

ひさびさのリアル会合がありました。

いや~、ZOOMのオンライン会合だと

“雑談”が無いんですよね。

となりの方と他愛ないハナシができるのが、

なんだかうれしく感じます。

 

その際に、

『まるで4630万』

と、数字を言われただけで、

ハナシが通じている事に気づいたんですね。

 

面白いですね~。

一億とかキリの良い数字じゃないのに

僕含めみんな覚えてるんです。

 

連日ニュースで出てますからね。

ランダムな金額で、

日本一有名な数字なんじゃないでしょうか。

 

さて、数字や数量って、

飲食店さんでは、おもったより重要です。

 

例えばカロリー。

たとえば糖質量。

コロナ禍で、健康に気づかう方が増えてまいりまして、

そういった数字を気にされる方も

増えています。

メニュー表なんかには、

こんな数字を乗せる必要性が

以前よりずっと上がっています。

 

コンビニのパンやスイーツでも

健康に関する数字表記が

目立つようになってきていますね。

 

◆卵に関する数字もかなり役立つ

そして、たまご料理に関しても

メニューを選ぶ際に

気にされる『数字』があります。

とくにオムライスで。

「これって卵何個つかってるかな?」

「これってご飯の量どれくらいかな?」

こんな『数字』ですね。

 

以前、あるオムライス専門店さんで

お見かけしましたが、

 

『ごはんの量が選べます。』

「おにぎり2個分」

「おにぎり1.5個分」

 

みたいな感じで、視覚的に

ごはん量が分かるようになっていたんです。

これ、良いサービスだなぁと感じますね~。

 

ほかにも、

「たまご2個使用しています。」

「たまご3個分使用しています。」

みたいな、つかう卵の個数で

たまご料理のボリューム量を

お客様に把握してもらう

お店もあります。

このたまごの数量も、

意外と気にされる方がいらっしゃいますし、

 

どれくらいのボリュームかも

イメージしやすいですよね。

たまごメニュー数が多いお店だと

選びやすくなりますし、

とても有効なんじゃないでしょうか。

 

メニューのわかりやす化の

ご参考となりましたら幸いです。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2022年05月17日

たまご相場変動契約のお客様へ

向けて書いてます。

これからの2ヵ月半は、

たまごメニューを強化すると

利益が取りやすいかもです。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

今年はラニーニャ現象が長引いて

超暑い夏になる…なんて予報が

出ていましたね。

うーん、

猛暑は大変ですが

 

春夏秋冬がハッキリした年ほど

購買が進んで景気も良くなりがち

…なんてデータもありまして、

 

コロナからいよいよ脱しつつある

世の中の景気増進になると

いいなあ、と思っています。

 

さて、今日のテーマは

「たまごの相場」です。

 

実は連休明け5月中旬~7月は

たまご相場価格が下がりやすい

時期なんです。

 

昨年は鳥インフルによる

大不足の余波で例外でしたが、

 

それ以外の過去10年、

この2か月間でいうと

平均して5月に2~3回、

6月にも同程度の相場変動があり、

いずれの下げ、でした。

 

今年も傾向としては、

夏場に向けてこの時期から、

比較的たまごの相場価格が下がる

可能性が高いんですね。

たまごは

生鮮野菜と似てまして、

冷凍もできない、

輸入もほぼ無いので

 

短期的な余る⇔足りないで

相場価格が変わります。

 

毎年たまごの価格は

需給バランスで違いますが、

『季節の変化具合』は

わりとどの年も同じ傾向なんです。

 

例年より高い安いはあっても、

夏場へ向けた期間は、

下がる傾向となります。

 

鶏が元気でたまごを産み

羽数が多い時期で、

需要がすこし落ち着くからですね。

 

ちなみに

一昨年はGW明け~6月末で、

キロあたり―35円の

下落がありました。

 

ですので、今からのこの時期に、

たまごたっぷりのメニューを

強化すると、

 

それ以外の時期よりも、

原価が低いため利益が出やすいんです。

 

煮玉子のバリエーションを考えたり

温泉玉子のトッピングメニューの

強化なんかも、

ちょっと暑い時期の方が

お客様に人気です。

 

また、統計上で

6月はオムライスが

一年で最も出る月なんだそうで、

ちょうど暑すぎず寒すぎず

の気候がオムライスという、

スタミナっぽくもなく

物足りなくもならない

絶妙メニュー!として

最適なんじゃないでしょうか。

 

相場的にも有利となると、

ぜひともちょっとこれからの季節で

 

たまごメニュー選択肢を増やして

お客様に喜んでもらいながら

お店の増益を考えてみられては

いかがでしょうか!?

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2022年05月16日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

先週から香港で、

フランスの文化や芸術を知ってもらう

いろんなプログラム展開のイベント

「ル フレンチメイ(Le French May)」が

はじまってますね。

一ヶ月かけて

フランスの美食や映画

芸術や香水など

魅力をたっぷり伝えるイベント。

楽しそうですね~。

 

「フランス」って言うと

なんとなく特別感ありますよね。

 

以前、有名菓子メーカーさんが

韓国産の輸入栗をフランス産と

虚偽表示した事件がありましたが、

 

おなじ海外産でも

フランス産となると

ブランドイメージが違う、

より「高級そう」に見える。

そういう共通認識があるってこと

ですよね。

 

ウソはもちろんダメですが、

こういった国や条件、

いろんな特定の良イメージを

把握して、積極的に活用するのは

とても重要じゃないでしょうか。

 

たまごの場合、

実は「料理」によって

価格イメージが違います。

 

◆高そう玉子料理と安そう玉子料理

ざっくり言いますと、

殻つき生卵(とくに白卵)と

ゆでたまごは → 安い

というイメージがあります。

 

そして、なぜか

温泉玉子は「高い」イメージがあります。

なんと!最大で10倍くらいの差

 

アンケートで

「生卵っていくらくらいのイメージ?」

って聞くと、特売イメージもあって

「一個10円くらい?」なんて方が

少なくありません。

 

そしてそんな皆さんに

「ゆでたまごっていくらくらい?」

と聞くと、やはり同じくらいの

価格の回答をされます。

これは、ゆでたまごが

「家で作れる」感覚が

あるからでしょうね。

 

ところが温泉玉子だと、

「100円くらい?」

なんて方が多くなります。

あなたはどうでしょうか?

ゆでたまごと温泉玉子

よく考えてみると

どちらも鶏卵を加熱したもの。

温度と時間が違うだけのはず…。

 

なのに、ぜーんぜん価格イメージが

違うんですね。

非常に興味深いです。

 

と、いうことは、

あなたのお店のメニューで

トッピングとして使うなら

 

ゆでたまごよりも、

温泉玉子を乗せた方が

お客様は「高い」と感じる

ということなんです。

ちなみに

煮玉子・燻製玉子なんかも、

10倍高く感じるデータがあります。

世界有数のたまご好き民族

日本人にとっては、

「非日常」の価値がある

家であまり作らない玉子料理

とくに高い価値があるんですね。

どうせなら、

より高く感じてもらえる玉子料理を

ご提案すると、喜んでもらえて

単価もアップさせやすいのでは

ないでしょうか。

 

メニューイングのヒントになりましたら幸いです。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2022年05月10日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

兵庫県の銘菓に

「神戸たまごプリンマドレーヌ」

というロングセラー商品がありまして、

たまご型のとても美味しいお菓子なんですが…

春の限定ラインナップで

新バージョン味が出ていました。

その名も、

「神戸たまごプリン

マドレーヌ

イチゴヨーグルト」

 

へーおいしそう。

でもこのネーミング

ちょっと長い・・!?

 

というか、よく考えると

6つの単語がただ羅列された

なんだかよく分からない

商品ネーミングになっています。

 

こういうの、

個人的にツボなんです。

 

季節限定や

〇周年記念限定なんかで

バージョンアップした

「付けたし」部分の要素を

 

そのまま既存の商品名に

くっつけると、いきなり

なんだか分けわからなくなる…

 

面白いなあ、と思いますね。

 

これ、

良い風に解釈するならば

既存商品の名前の知名度に

強い自信があるからできる

ネーミングですよね。

 

もし、元の商品もさほど有名じゃなくって

さらにバージョン違いを出そうとするなら

「うーん、これちょっと

長すぎだよね。この名前。」

 

なんて冷静になっちゃうでしょう。

ですが、

「神戸たまごプリン」を皆が知っている

という前提であれば、

 

「そのバージョン違い」として

さらにくっつけた名前でも

充分なわけです。

 

たとえば岩手県に

「かもめのたまご」

という銘菓がありますが、

 

これのバージョン違いが

「りんごかもめのたまご」

これも限定化する段階で

「りんご」「かもめ」「たまご」

というあまり関連の無い単語が

そのまま連なってしまい、

 

良く分からないネーミングになっています。

考えてみるとちょっと変ですよね。

 

これも、「かもめの玉子」という

全国レベルの銘菓ゆえの名前として

 

『誰もが、

「ああアレのりんご味バージョンなのね。」

と感じるだろう!』

という自信の表れです。


◆たまご料理もバージョン違いが面白い

たとえば、あなたのお店でも、

定番のたまご料理でバージョン違いで

価値を出す方法があります。

 

たとえば、

千寿菊の花をたっぷり食べた

親鶏のたまごは、

香り良く、加熱で黄金色になります。(写真右)

例えば、

「定番オムライス」と

「千寿菊のたまごをつかった

黄金オムライス」

 

価格がちがっても

「へー!美味しそう!」と

食べたくなるお客さまも多く、

より粗利の取れる人気メニュー化を

しているお客様のお店がいくつもあります。

 

たまごの使い分けは

オペレーションに少し手間は増えますが、

たまご料理で差別化をはかると

ファン化・リピートが出やすく、

お店の収益が得やすくなります。

 

ぜひ、あなたのお店のたまご料理

バージョン違いを

こだわったたまごで試してみませんか?

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2022年05月8日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

ウチに、

大同特殊鋼製の包丁が数本あります。

定年まで勤めた義父からもらったもので、

これがまぁ、ビックリするくらい

よく切れるんです。

いやホント。

日本刀もかくやという切れ味で、

重宝しています。

 

大同特殊鋼って、

ジェットエンジンのシャフトや

携帯電話・HDDのモーター、

あらゆる特殊な鋼材を扱う

世界規模のすごい会社なんですね。

売上は5千億円くらい。

 

なのに、

包丁を出してるんです。

 

包丁・キッチンナイフって

世界市場で600億円くらい

の規模ですから

他の特殊鋼市場に比べると

参入するメリットなんて

ほんのわずかです。

 

利益だけを考えるなら

包丁なんて作っても

しょうがないとも言えます。

 

これ、僕の想像ですが、

「自分たちの仕事のすごさ

を実感してもらうため」

というのもあるんじゃないでしょうか。

 

一般人相手じゃない企業

BtoBの会社は、

ご家族・親族や

世間の人にどんな仕事かを

実感してもらうのって

けっこう難しいんですね。

 

たとえば村田製作所は

1兆4千億円もの収益をだす

超のつく優良企業ですが、

 

「どこ?工務店に就職したんか?」

みたいなカン違いをされる

ことも多いそうで、

 

社員が帰省する

年末・正月にだけ

企業CMを打つことで有名です。

 

大同特殊鋼の包丁も、

BtoBメインの企業が

働く人の近親者に

「ナニコレすごっっ!」と

実感してもらうための、

ひとつのブランディング

なんじゃないでしょうか。


さて、料理店でもこんな風に

『こだわりのフラッグシップモデル』

となるメニューがあると

お客様に「このお店はスゴイ!」

と実感してもらいやすくなります。

 

その一手段として、

たまご料理とくにシンプルな

たまごかけごはんは最適です。

なぜなら…

 

家庭でも毎日食べるモノが比較対象になるから。

たまごかけごはんに限らず、

たまご料理全般がそうですね。

ご家庭でよく作られるだけに、

それと比べて、

素材の違い

技術の違いを

お店の料理で感じてもらいやすくなります。

 

「うわ~!たまごの黄身がこんなに濃厚!」

「こんなとろふわのオムレツどうやって!?」

みたいなカンジですね。

目玉焼き・煮玉子・ゆでたまご

なんかも同じです。

 

たとえばお店で出るギリシャ料理の

マギリッツァが美味しくても

 

料理人さんのウデが良いのか

そもそも料理が美味しいのか

正直わからないかもしれません。

 

その点たまご料理って有利なんですよ。

 

上記の包丁と同じく

あなたのお店のこだわりを伝える

代表ツールとして、

 

シンプルなたまご料理を

メニューに入れてみませんか?

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2022年04月25日

本日は、たまご新メニュー開発の

セオリーについて。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

台湾で昨年から

流行している

『布丁紅茶拿鐵』

「プリンミルクティ」

という飲み物があります。

タピオカドリンクの次のブーム、

 

“飲むプリン”

なんて言われ方を

する事もあるようで、

 

このくずして飲む

濃厚な甘みが絶品なんですね。

 

南国な台湾では、

フルーツたっぷりのかき氷など

ホント最前線のデザートスイーツが

一年中楽しまれていまして、

ワクワクしますね。

 

さて、この飲むプリンと聞いて

あなたはどう感じましたか?

「ああ、そりゃ美味しいだろうな。」

と思いませんか?

 

◆「おいしそう!」という強力武器

お店で新しいメニューを考える際

「あたらしさ」「ワクワク」が

必要ですが、

 

「味を想像して食べてみたい!」

という感覚が、すごく重要なんですね。

これがないと、

いかに美味しくても

メニューから選んでくれません。

 

そうなるためのキーワードは

「あたらしくてふるい」です。

 

目新しい要素は、

必ず「昔からあるセオリー」と

組み合わせる。

これが、「おいしそう」のコツです。

 

上記の飲む紅茶プリン、

実は、

エッグノッグ(ミルクセーキ)って

ようは飲むプリンなんですね。

材料がおなじ。

言うなれば、

食感を変えて紅茶アレンジした

エッグノッグとも言えます。

 

温故知新

伝統のたまご調理方法を、

アレンジすることで解釈しなおし

新たなたまごメニューにする

 

たとえば、

ロンドンであるうどん店がだしている

人気メニュー

「ベーコンエッグうどん」も

目新しさを感じますが、

定番の味で

「おいしさ」が想像できますよね。

 

組み合わせもよく考えると

ベーコンとたまご+炭水化物は、

オムライスなどでよく知った組み合わせです。

 

目玉焼きを料理に乗せる

西洋の「ビスマルク風」という

料理がありますが、

 

それを日本風にアレンジしたものが

「温玉のせ」です。

 

◆A(伝統)+B(革新)=繁盛たまご料理

ですので、たまご料理で

新メニューを考える際に

・まず定番または人気たまご料理を書き出す

・その右側にそれとくっつけるアイデアを書いていく

セオリーに沿った

革新的考え方になります。

 

たとえばゆでたまごを舟形に切って

黄身を調味料であえて盛りつける

デビルエッグという海外の人気定番料理がありますが、

 

もし日本風に半熟トロトロで

つくったらどうなるのか

 

もしオムレツやデビルエッグを

茶わん蒸しの技法で

作ったらどうなるのか

 

こんな風な

伝統の玉子料理 →新しい組み合わせアイデア

が面白いんじゃないでしょうか。

 

ぜひ、たまご新メニューの

ヒントとなりましたら幸いです。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2022年04月24日