エッ!?闘鶏で独立を決めた国があるってホント?
こんにちは。こばやしです。
「タイ」 「鶏」 「300万人」 「3月3日」
何の組み合わせか分かりますか?
答えは「闘鶏」
タイは、俗に「闘鶏人口300万人」と言われており、アジア有数の闘鶏好き国です。
なぜそんなに闘鶏好きなのか?
それは約450年前、タイを救ったひとりの英雄国王のエピソードから来ています。
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時は16世紀、タイのアユタヤ朝に、ナレースワンという王様がいました。
彼は小さいころから大の鶏好きでした。 当時アユタヤは、隣国ビルマの属国。 苦しむ国民の姿に想いを馳せていたナレースワンはある日こう決意しました。 「闘鶏でアユタヤの行く末を占おう。 アユタヤを示す軍鶏が勝ったら、ビルマからの独立へ向け決起するぞ!」
はたして占いは「アユタヤの勝利」と出、ナレースワンはその通りにビルマからの独立を勝ち取りました。
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現在においてもタイに行くと沢山の“ニワトリさんの置物”を見ることができます。 これは英雄ナレースワン王にあやかったものです。 タイの一部地域では、願掛けをして願いがかなうとニワトリ像をお寺に奉納する風習もあるのだとか。
サテところ変わって日本。 実はひな祭りの3月3日は、「闘鶏の節句」でもあります。 平安時代から、闘鶏をすることで五穀豊穣を祈り占うという風習があるんですね。 占いと闘鶏、ニワトリにまつわるタイと日本の意外な共通点ですね。
(参照:「ニワトリ 愛を独り占めにした鳥」光文社新書)