こんにちは!こばやしです。
先月末のニュースで、「世界の総人口がで70億人を突破した」とありました。 40年後は93億人を超えると予想されています。 食糧問題も、深刻になってきますね。
さて、それではニワトリさん。
世界中で、いったい何羽飼育されているか、ご存知ですか?
答えは、110億羽。
なかなかすごい数です。 牛は13億頭、豚は9億頭くらいですから、実に10倍くらいいるわけです。
牛や豚、ヒツジとちがい、これだけの数が飼育されるにいたったのは、ある「理由」があります。
なぜだと思いますか?
◆あらゆる地域で飼われるそのヒミツとは!?
それは、鶏が宗教レスであること。
世界的に見てニワトリさんは、宗教の戒律による規制が極めて少ない動物なんですね。
鶏さんが現在のような形式で大量飼育されるようになったのは1800年代に入ってから。 牛さんや豚さんと異なり比較的新しい“経済動物”なので、宗教ができた時代には問題とされるほどの数がいなかったんですね。 食に厳しい制限のあるイスラム教やユダヤ教だって、たまごと鶏肉はオッケーです(※)。
くわえて、 『豚などと比べて寄生虫による被害が無く、戒律によって制限する必要が少ない動物であったこと』も広まった一因と言われています。
以前の日記で、「将来火星基地では絶対にニワトリが飼われる!」という事を書きました。 宗教の壁を超え、いっしょに楽しめる「ボーダーレス食材」は、増加し続ける人口を支えるための重要なテーマです。
国際化が進んだ地域なら、お店のメニューだって「どの国の誰が食べられるのか?」を考えた食材組みが、売上のカギにもなるのではないでしょうか。
世界中で愛されるニワトリさん。
これからもその数は増え続けていくことでしょう。
(※)宗派によっても多少異なります。 菜食が基本のヒンドゥー教でも、ゆるめの宗派ならたまごOKだったりします。
(関連:火星でたまごかけごはんを食べる!?-たまごのソムリエ日記)
(関連):世界総人口、今世紀末には100億人に 国連白書 国際ニュース AFPBB News
(参照):「ニワトリ 愛を独り占めにした鳥(光文社新書)