小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

鶏さん・鳥さんのコト 記事一覧

こんにちは!たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグのこばやしです。

昨日のエントリで、ニワトリさんは雨に濡れても平気、ということを書きました。

これは、羽毛に油を含むため水を弾き、雨に濡れないからなんですね。 これは、白鳥やカモなど、水鳥とおんなじ特徴です。

エッ!? 鶏って水鳥なの!?」と思われるかもしれませんが、証拠の写真だってあります。

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ニワトリさんは、水鳥とおんなじように、泳げるんですね!

普段は砂浴びばっかりしてて、そんなイメージはないですが、やるときゃやる、ってカンジですねー(何が?)

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ツバメやスズメ、意外と山野や町中でいる鳥には、濡れるのがダメな種もいます。 雨の間は虫も飛んでいませんし、「濡れない」という能力がさほど必要が無いだけ、とも言えます。

では、ナゼ鶏さんは“防水耐性”があるのか?

数千年前から生き残っている「セキショクヤケイ」という種族であるニワトリさんは、比較的体も大きいため上記の小さい種と異なり雨宿りする場所が少なかったのかもしれません。 一般的に、濡れると体温を奪われるため、動物にとって水は好ましいものではありません。 そういったことが、体を守る油分を羽に付加させた理由ではないでしょうか。

ちなみに鳩も水を弾きますが、羽に脂はありません。代わりに、羽が細かく壊れパウダー状になって雨を弾くんですね。(もちろん水に浮かぶことはムリですが・・・)

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 鶏さん・鳥さんのコト 2013年06月1日

 

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こんにちは!たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグの小林です。

 

四国も今年は、はや梅雨入りしております。

五月は良い天気が続いてましたので、周りの農家さんにとっては「恵みの雨!」なのですが、私たちのお得意先さまや、主婦の皆さんはなにかとやっかいな時期となりました。

さて、放し飼いの農場では、ニワトリさんはこの時期どうしてるんでしょうか!? 濡れても大丈夫なんでしょうかね??

実は、ニワトリさんの羽は、水を弾きます。

なので、割と濡れても平気なんですね。(^^)

写真のように、ウチの契約農場がある木屋平村は、山深い場所にありますので、結構霧が出たり急な雨が降ったりします。 でも写真のとおり、ニワトリさんたちは、意外とヘイキで楽しく遊んでるんですねー。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 鶏さん・鳥さんのコト 2013年05月31日

こんにちは!たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグのこばやしです。

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私の布団が、ちょっと目を離したすきに恐竜王国になっていました。∑(゜ロ゜ノ)ノ

息子(5)は今恐竜に夢中。 どこに行くにも図鑑を持ち歩いて、名前はおろか身長体重生息地データまで、すべてを頭にインプットしています。

さて、この恐竜、実はニワトリさんの遠い祖先であることが、ほぼ判明しています。

ハーバード大学では、鶏の遺伝子とを比較し、逆の進化を逆戻りさせることで恐竜を復活しようという研究が順調にすすんでいるくらいの近縁っぷりです。
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52034889.html

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このイラストは「二億年越しのリベンジ」というタイトル。

鳥類と哺乳類の関係、こうしてみるとかなり面白いですねー。

(関連)恐竜とニワトリさん・驚きの動画 – たまごのソムリエ日記

カテゴリー | ソムリエ日記 , 鶏さん・鳥さんのコト 2013年05月30日

こんにちは!たまごのソムリエ、小林ゴールドエッグのこばやしです。

ニワトリさんのモモ肉は「左足」が美味しい、という話を酒の話題で知人から聞きました。

なんでもニワトリさんは「左利き」が多いので左足の運動量が多く、筋量が発達しており、旨味成分も多くなっている・・・・・・のだとか。

うーん、ホントかな? 興味深いですね。

中国料理の珍味「熊の手」は、右手の方が高価だと聞いたことがあります。 クマは右手で蜂蜜をなめるのでその味が浸み込んで甘い!・・・・・・のだとか。

たまごの場合は当然「左右」は無いですが、「上下」の話はよく耳にします。 通説としては、「とがった方を下にした方が日持ちが良くなる。」と言われます。

実際には、論文などを読むかぎり保存性に差は無いようです。

スーパーのパックなどで、とがった方が下を向いているのは、むしろ輸送時の耐衝撃性に関する必要性が大きいんですね。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 鶏さん・鳥さんのコト 2013年05月13日

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こんにちは。たまごのソムリエ、こばやしです。

雑誌、“ 少年ジャンプ ”連載中の人気漫画「トリコ」をご存知でしょうか?

美味しい=至上」という価値観のファンタジー世界を舞台としたグルメバトル(?)マンガです。

さて、この物語第147話に、一個一億円!の超高級たまごが出てきました。

幻の親鶏(ニワトラ)が産む極上のたまごなのですが、更にスゴイことに、この親鶏サンはたった「一坪」の決まった場所でしか卵を産まないため、その土地が一坪「数百億円」の価値がある・・・というストーリー。

実はこのお話、まったくの架空というわけではなくて、現実のニワトリさんも、たまごを決まった場所に毎日産む習性があります。

ときどきご質問をいただくのが、「放し飼いのたまごって、どうやって拾うの?探し回るの?」という質問。

じつは、放し飼いのニワトリさんは、必ず小屋に戻って巣箱の中で卵を産みます。 他では産みません。

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「より安全な場所を定め、その場所で産む」、というのが生存競争の理にかなっているわけです。

私達の契約農場では、寝床のそばに快適な「巣」を作ってありますので、そこでニワトリさんは毎朝たまごを産むわけです。 必ず決まった場所です。 上記の漫画「トリコ」の伝説鶏と同じですね。

しかし、一坪百億円の価値を生み出す卵・・・、ぜひ食べてみたいですね。(^^)

カテゴリー | ソムリエ日記 , 鶏さん・鳥さんのコト 2012年11月14日

 

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たまごはつるんと丸っこくてカワイイですが、親はどうでしょうか!?

正面から見ると、ダチョウ(左)はなにやら愛嬌がある顔なのですが、鶏サン(右)は正直かなりおそろしい面構えです。 
さすが恐竜の末裔!ってなぐらい怖いです。(^^;)
人懐っこくて性格はカワイイのに・・・。

変わった顔つきの鳥サンとしては、別名リアルキョロちゃん、ハシビロコウという大型鳥が有名です。

 

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ちなみに鶏が人間に飼われるようになったのは、「総合力でトップ」だったからではないかと言われています。 卵、肉はモチロンのこと、鳴き声の音色や時間の正確さ、姿の美しさ、闘争力による娯楽性(闘鶏などの賭け事)、…これだけ全てを満たす家畜要素のある鳥として、鶏の祖先「セキショクヤケイ」がダントツだったようです。

実際現在でも、食べる目的のみではなく、鳴き声のキレイな「東天紅」や見た目の美しい「長尾鶏」など、様々な目的で飼われています。  コワイ顔も含めて、鳥界のイケメンエリートだ!というわけなんですね!

 

カテゴリー | ソムリエ日記 , 鶏さん・鳥さんのコト 2012年09月25日