小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

馬と卵の面白いお話 その4 どっちも食べちゃダメ

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

今年はうま年なので、この2つにちなんだお話の第4弾、これが最後です。

先週に「馬と卵の共通点は“金運”だ。」というお話しをしました。実はもう一つ共通点があるんですね。

それは、両方とも「かつて宗教的理由で食べるのがタブーだった」ということです。馬は英国で、卵は日本でタブー視されていました。

まず馬肉は、「ひづめが割れていない動物」としてユダヤ教で食するのを禁じられてきました。 それに継いでキリスト教の教会が禁じたことから、長く近代にいたるまで馬肉を食べる文化が消滅してしまうこととなります。

今なお英国・アイルランドでは馬肉をタブーとする人が多数いて、昨年一月にはアイルランド大手量販店でハンバーグなど一部加工肉から馬肉のDNAが検出され自主回収するなど大きなニュースになったりしています。(馬肉混入問題wiki

馬肉・・・うまいんですけどねェ(^^;)

対して日本では、仏教が伝来した奈良時代から江戸時代にはいるまで八百年間、「殺生はイカン。」という戒律から卵を食べる文化がタブーとなってしまいました。

再スタートとなったのは、江戸時代に入って「卵食べても“殺生”じゃないんとちがうの?」という風潮に変わってきたから。 西洋からカステラや天ぷらなど美味しい玉子料理が入ってきており、「うまいんならイインジャナイカ!?」という大衆からの突き上げもあったようです。

日本では馬肉は“桜肉”と呼ばれ、滋養強壮の源として親しまれています。 英国では玉子料理は「世界一」と言われる「イングリッシュ・ブレックファースト」の一品として、古くから庶民に至るまで広く親しまれていました。

ユーラシア大陸を挟んだ東西両方の端っこ、おなじ島国どうしの英国&日本ですが、こうした食の対比もなかなか興味深いです。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記2014年01月11日