こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
「こんなんじゃぁ、業界が衰退しちゃうよなぁ。」
と、香川県のある農場主さんが
こぼされていました。
昨年全国52か所で猛威をふるった鳥インフルエンザ
四国でも
昨年たくさんの発生があったため、
行政が農場に対して
「厳しい縛り」を設け始めているんです。
たとえば香川県で
新たに養鶏を始める際は、
あらかじめ殺処分の際に埋める用地を
確保してからスタートすること。
となりまして、
これから農場を持って養鶏を始めたいと思う人は、
鶏を飼う場所とはべつに
広大な敷地を持たなくてはいけないことになります。
でもそれって・・・
かなりハードル高いですよね?
というか、もともとの超土地持ち
じゃないかぎりムリです。
「新規参入の無い業界は、衰退産業となる。」
これは経営学者のマイケル・ポーターさんも言っています。
個人的には、
いろんな業界を体験した方が
たまごの業界に入ってきてくださると
とても面白くなると思っています。
海外では、
採卵養鶏農場の新規創業を
みんなでサポートしている
そんな地域があります。
カナダのブリティッシュコロンビア州に、
BC EGGという団体があります。
「養鶏家を支援する」ことが目的で、
「養鶏農場の創業支援」を積極的に行っています。
“新規生産者プログラム”
なるものを立ち上げていまして、
なんと、
どのあたりでやったらいいか(候補地)と
どれくらい生産するとよいか(生産枠)と
ノウハウ(飼育・品質・販売)を
どんどん提案する内容なんですね。
「〇〇という場所で、採卵養鶏をしませんか?規模3000羽。」
みたいな投げかけです。
そして、希望者の適正なんかをチェックして、
全面支援するんです。
たとえば、
ノウハウ無かった夫婦が
このプログラムに応募し、
最初は350羽からスタート、
3年後をめどに3000羽を飼育して
たまごを販売する
みたいなカンジです。
面白いのが、
飼育状況や鶏卵品質など
各農場の項目ごとに点数化して
一般の人が見られるようになっているんです。
すごいですね~。
「ちょっとニワトリ飼ってみようかな…!?」
なんて思う人も出てきますよね。きっと。
四国ではどんどん人口が減っています。
ただ・・・、
それだけに畜産を始められるエリアは
どんどん増えているとも言えます。
今ですらこの広いエリアに
全人口の3%ちょっとしか住んでいないですし。
僕たちも、
カナダの例のように、
新たな人が始めやすい
環境のあとおしを
進めるべきです。
また、その前に
どんな業界なのか、
魅力ある部分を知ってもらう
必要がありますね。
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。