小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

いよいよの年末ですね!

明日で今年も終わりですが、

たまごは毎日毎日のお仕事でして

僕たちはまだまだ忙しくやっております。

 

年の瀬ということで

お客様のご注文も多く、

ホントにありがたいなぁ、と感じます。

 

この一年、思ってもみなかったほどコロナ禍が続き、

飲食店さんの復活も夏前に期待されながら

第4波のまん延で停滞し、いまに至ります。

 

そんな状況ながらも、

こうやって年末にたまごを

お届けにもっていくと

みなさん元気いっぱいなんですよね。

 

年末年明けの需要を見込んで

張り切って食材を仕入れてくださる

その前向きな姿勢に、僕たちも元気をいただきます。

DaiichiーTV「news every.しずおか」による

コロナ禍に関するアンケートでは、

2022年も新型コロナは「収束しないと思う」

…と答えた人が65.6%。

 

また、コロナ収束後にやりたいことは?の質問に

国内旅行67.9%

外食・食べ歩き37.9%

となっています。

 

厳しい予測を立てていますが、

昨年のGO TO キャンペーン時を思い返せば、

まず旅行で移動をしたい!

という方が活発化されて、

そのご一瞬ですが外食産業にも

景気がもどってきていたように感じます。

 

実際、上のアンケートもその通りで、

まず起爆剤として観光産業が復活

その後の派生で外食産業の活発化

となるのが復活シナリオかと予想できます。

 

人の移動、というところの枷からの解放が

キーポイントなんですね。

 

そして、景気復活の後は、

よりお店のご繁盛のきっかけ、

利益の取れる体質となるため

 

いまのうちに

新メニューを考えられるお店さまも

増えています。

これはお客様との試作試食のワンシーンですが

 

たとえば

コメ・粉(小麦粉)・たまごの組み合わせで

お店のこだわりを出してワクワクをつくれると

大きな繁盛につながるメニューになります。

たまごはその差別化繁盛メニューの

大きな起爆剤です。

 

ぜひ、来年は、アフターコロナを見据えて

たまごで面白メニューをご一緒に

作りたいですね。

 

ここまでお読みくださって

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2021年12月30日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

岸田首相が

2020年代に日本人宇宙飛行士の月面着陸を実現させる

と表明して話題になっていますね。

 

つい10日ほど前に前澤友作さんが

日本人初の民間宇宙旅行者として

帰ってきたばかり、

 

JAXAが13年ぶりに宇宙飛行士選抜試験を行うなど

この年末にきて

宇宙関連のニュースで

にぎわっているカンジですね。

 

僕はSF好きで

昔から宇宙に憧れがありまして、

予算や必要性やもろもろ事情は置いておいて

こんなニュースには無条件に

とってもワクワクします。

 

前澤さんの宇宙旅行も

賛否はありましたが

ひとつのメリットとしては、

「行こうと思えば行ける」

という感覚をみんなが持った事って

大きいんじゃないでしょうか。

 

同じ要素で言うと

オリンピック選手、がそうですね。

 

今年は東京オリンピックがありました。

多くの選手が活躍されましたが、

 

阿部一二三さん詩さんや

パラリンピックの田淵さん親子のように

親子・家族で目指す

親御さんが活躍されていたスポーツで

子がメダルを目指す

という方も多かった印象です。

 

これはやはり、身近で見ていて

「ああ、頑張ったらオリンピック出られるんだなぁ。」

って小さい頃から思えることが

重要なんじゃないかと思うんです。

 

たとえばウチの子供にとっては、

オリンピック選手になって

パリ五輪でメダルを取る!

 

なんてのは、リアリティが無いと思うんです。

なぜならオリンピック選手なんて

アニメキャラと同じくらい遠くの存在ですから。

 

ただ、ボクが時々メディアに出させて

もらってるのをTVで観てますので、

「テレビに出るような人になること」

とか

「あたらしい商売をはじめるひと」

は、『なれるかも。』という感覚があるかもしれません。

 

「できるだろう。」と方法を

肯定的に考えていくことを

『可能思考』と言いますが、

 

そのためには、

前澤さんのニュースのように

「望んで頑張って実現できた」

という情報に触れる事って大事ですよね。

 

死ぬまでに月に行ってみたいなぁ…!

とSF小説を読み漁って

ずっと考えていた少年だった僕からすると

 

「宇宙に行けるんだな。」

とリアリティをもって考えられる2021年は、

ステキなワクワクする時代になったもんだ、と思います。

 

話は飛びますが、

たまごでも、

僕たちが料理別専用たまご中心に83種の

たまごをお届けして

しかも長く息の続くお役立ち商売

として続けていれば、

「ああ、使い分けって言う発想があるんだなぁ。」

「たまごって繁盛提供になるんだなぁ。」

「ホントに増益するんだ。」

と発想してもらえる

可能思考で考えてもらえる。

 

それが、僕たちが

日本一飲食店さんを元気にする会社になること

につながると考えてます。

 

このブログでは時々事例をお伝えしてますが、

今後も続けて参ります。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2021年12月29日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

大変な寒さですね!大雪で

京都・滋賀付近で高速道路など寸断されていて

物流にも支障が出ているようです。

 

僕たちのたまごも、四国から東日本へのご配送について

ちょっと心配しております。

 

日本だけじゃなく、カナダでは史上初のマイナス50℃など

各地で寒冷化となっているようです。

 

さて、中国のことわざに

<鶏寒うして木に昇り
鴨寒うして水に入る >

という言葉があります。

禅語ですね。

 

これは、

『同じ状況でも人によって

合うやり方はちがう』

 

という意味。

 

たしかに。

鴨もニワトリさんも、

おなじ「トリ」科です。

 

なのに、

カモはあえて!

水に入って泳ぎ

 

ニワトリさんは

地面に熱を奪われないように

木に登る…。

考えてみれば、

なんだか不思議ですね~。

 

収まったかに見えたコロナ禍ですが、

オミクロン株の市中感染など

まだ収束へは少しかかりそうです。

 

ご飲食店さんでも

更なる対策も

必要になってくるかと思いますが、

 

これも、自分のお店にあった対策が必要ですよね。

水かきのあるカモが池に入り

ツメのあるニワトリさんが木に登るように

 

新たなメニュー・業態での攻めか

既存顧客の守りか

はたまたその中間…

 

あなたのお店のお客様には

どんな

 

もし、あなたのお店が

単店でメニューイングの

細かな変更がしやすいお店でしたら、

 

◆1月はメニュー短期変更で利益を!

たとえば例年、

1月は月初~中旬にかけて

たまごの相場価格は最も安くなり

その後急激に相場は上がります

新年あけて1月、

月初の2週間だけ

たまごメニューを増やす、

または打ち出しを強化するだけで

 

他のどの時期よりも、

粗利が取りやすくなります。

 

また、たまごはサイズによって相場価格が異なりますが

冬季はニワトリさんの餌喰いがとても良いため

大きめのたまごが多く流通し安くなります。

レシピの微調整が可能ならば

例えばMサイズの鶏卵を

6グラム大きいLサイズに

変えるだけで

 

使用量など変えずに

コストを抑えられます。

 

ニワトリかカモか、

ぜひ、あなたのお店にあった工夫を

たまごで増益につなげてくださいませ~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2021年12月28日

今日は、たまごの安全、について少し。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

大雪で大変ですね!

京都の市場では、大雪で野菜が収穫できず

今日の競りが中止になっているようです。

ほか産地から来る野菜も道路積雪で届かないのだとか。

大変ですね!

 

ぼくたちも東海や関東へ出荷するたまごは

そのあたりを通りますので

ちゃんと届くかひやひやしてます(汗)

 

産地間のやりとりが増え、いろんな野菜が食べられるようになった半面、

地域の状況でこういったことが起こりえるのは、

悩ましいかぎりです。

 

さて、生みたてとれたてをすぐに送る

産直、産地直送という考え方があります。

 

たまごの出荷までの工程は

大きく分けると

農場と選別場の2つに分かれます。

「農場」は生産がおこなわれている所

ニワトリさんがたくさんいて、

たまごを毎日産んでくれています。

そして、そこで毎朝集めたたまご、

コレ厳密に言うと

「畜産物」であって、

「食品」じゃないんですね。

 

「産みたて」というと

イメージは良いですが

実際は産みたて直後のたまごは

・菌がついている

・サイズがバラバラ

・目に見えないヒビ割れが一定の割合で存在

などがあるため、

食用としてはあまりおすすめできません。

 

そこで、農場から集めたたまごを

洗卵して、食用として

良いものだけを

選別・計量・包装する

 

そんな機能の「選別場」が必要になります。

次亜塩素酸殺菌水とブラシで

たまごを洗浄する

音波検査で卵ひび割れのチェック

透光して中身をチェック

重量をはかる

サイズごとに分けて包装

こんな事を専用の「機械」と

「人の目」でやって、

 

やっと「食品」となります。

いわば、たまごのエリートのみ!

が料理店や小売店に並ぶんです。

 

ですので、

食品関係業とは切っても切り離せない

保健所さんとのやりとりも、

 

鳥インフルエンザの対策とか

ニワトリさんのことで用事があるときは

家畜保健衛生所の担当者さんがやってきて

 

衛生管理や品質保持とか

「たまご商品」の事で用事があるときは

保健所の担当者さんがやってきます。

 

つまり、洗卵選別を経た卵だけが、

保健所さん対象の「食品」ということです。

 

養鶏場さんによっては、

選別場を持っておらず

農場で生まれた段階で

そのまま袋詰めして自販機なんかで

販売するケースもありますが、

 

これは、食品を売ってるわけじゃなくて

あくまで「畜産物」を売ってるわけです。

 

鮮度は良いですし、

必要な工程を経てないので

単価も安いことがありますが、

 

食べる際には買った人が

自己責任で衛生管理をする必要がありますね。

 

産地直送、いわゆる「産直」でたまごが届く

と言うと、コロンと生まれたたまごを

即容器に詰めて送られてくる、

 

そう感じるかもしれませんが

じつはもうワンクッションある

「洗卵選別」の段階を経たものが

安心しておいしく食べて頂くために

「産地直送」としてあなたのお手元に

届いているんです。

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2021年12月27日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

世界トップ3に入るほど卵好きの日本人。

それだけに、

飲食店さんでのたまごメニューは

「定番」として食べてもらいやすく

利益の源となりやすい食材です。

 

その反面、

ポピュラーであるがため

「けさ家で食べたしなぁ…。」

なんてなりやすいデメリットもあります。

 

いかに「家庭の料理とちがう」という

印象を持ってもらうか、が大事です。

 

ひとつの入り口の工夫として

「呼び名を変えてみる」

ことも有効です。

 

そんなの必要無い、

プロの調理技術で

「食べてみれば分かる!」

 

…のはモチロンその通りなのですが

食べたい気持ちになってもらう

このハードルって結構高いのです。

 

たとえば、

いかにこだわって美味しいとしても、

メニュー表記が

毎朝家で食べている

『目玉焼き』とか

『ゆでたまご』なんてのだと

カフェのメニューで見かけたとき

「食べてみたいな…!」

ってならない人は多いのです。

 

たとえばフランス語で

半熟ゆでたまごは

「ウッフ モレェ」とか

「ウッフ ア ラ コック」(殻入りのとき)

と言います。

メニューでも、

だいぶん印象が変わりますよね。

ちなみにフレンチ定番の

ゆでたまごにマヨネーズをかけた前菜は

「ウッフ マヨ」

 

また、チーズ入りサンドイッチトーストに

目玉焼きを乗せたものを

「クロックマダム」と呼びますが、

個人的に好きな呼び方ですね。

「ハムチーズ目玉焼きトーストサンド」

なんてのよりよっぽど品があるなぁ、と感じます。

 

似たような料理にオランダ名物の

「アウツマイター」がありますが、

これもかなり好きな目玉焼きトーストです。

呼び名もなんかカッコいい…!

 

ちなみに「目玉焼き」は

ドイツ語ではシュピーゲルアイ

タイ語ではカイダーオ

インドネシアではテロール マタ サピ

ロシア語ではヤイチィニーツァ

と言います。やはり、

ちょっと印象変わりますよね~。

 

スパイス調味料や

付け合わせの違いで

「〇〇風」として

呼び名の印象を変えることも

できるんじゃないでしょうか。


あるお茶屋さんの求人で

「販売スタッフ募集」としていて

全く募集が無かったのを

 

同じ業務内容で

「ティーアドバイザー募集」と

しただけで、ビックリするくらい

人が集まった、というハナシを

聞いた事があります。

 

飲食店さんのメニューでも

単に料理そのものの美味しさだけじゃなくって

お客様に与える印象を

名前やストーリーでも

いくらでも変えられる

それによって

美味しさも倍増することだって

ありえます。

 

ぜひ、あなたのお店の

たまごメニューの魅力を

アップしてくださいませ~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

(関連:たまご料理の呼び方を変えてみよう | たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2021年12月26日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

今日は12月25日、クリスマスですね!

ですが、僕たちにとっては、

ちょっと違う日でもあります。

 

それは、

当社の「設立記念日」なんです。

46年前、ボクが生まれた同じ年の

12月25日に当社は株式会社としてスタートしました。

 

なんとなく感慨深い日なのですが

社内で何かする、なんてことはありません。

 

なぜなら年の瀬でめっちゃ忙しいから…!

ですので

ちょっと朝礼で話すくらいですね。

 

数日違いで12月21日ご創業の

取引先飲食チェーン店さんがいらっしゃるのですが

 

近いのもあって、覚えているので

お電話した際にそこの会長さんに

「創業日ですね。おめでとうございます。」

ってお伝えしたんです。

 

当社の創業翌年から

お取引が続いていますので

つまり、ほぼ実績のない

できたての会社を

仕入れ先に選んでくださったということになります。

本当にありがたい話です。

 

「ウチは25日創業なんです。」

と言うと、

「お互い、年の瀬の創業なんやなあ。これもきっと、意味のあることなんやろなぁ。」

そう言ってくださったのですね。

 

たしかに…!

考えてみれば、そうですね

 

法人化する前も個人商店「小林鶏卵」の名前で

たまご屋を営んでいましたから、

今と同じように年の瀬は忙しかったはずです。

年明けてゆっくり、

じゃなくってあえて年の瀬にスタートした、

その想いがあるはずなんですね。

 

「待ちきれない!一日でも早く」

とワクワクする想いを胸に抱いていたのかもしれません。

 

新会社として正月を迎えたかったのかもしれません。

 

いずれにせよ先代である父は

鬼籍に入って18年経ちます。

 

46年前の今日、

「株式会社小林ゴールドエッグ」が

できたときに

いったいどんな気持ちだったのか

 

設立されたことの意味を

聞くことはできませんが、

 

こうやって当時と同じくバタバタと年の瀬を迎えながら

当時に思いをはせること自体にも

意味があるんじゃないかなぁ、と思います。

 

先代は生前、

「どこにもない新しい価値をお客さんに提供しよう!」

と強く考えていたふしがあります。

 

どこにでもある卵

という食材でありながら

新たなサービスや

提供の仕方を追求して

自社を伸ばしまして、

 

その延長線上に

「たまごのスペシャリスト」を目指す

当社の今があります。

 

今年のこり、

来年も、その想いに恥じぬ取り組みを

していかねば、と想いを新たにする日でした。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2021年12月25日