小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

『全米でサンタ不足 子どもからの感染リスク恐れ』という記事が出ていますね。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f737c7cb8e9b39ccda826ee7e294e86dfbba7a8f

国際本物ひげありサンタ組合の声明ですが、

 

コロナ禍で亡くなった方や、

感染リスクなどで敬遠され

サンタが減ってしまっているとのこと…

 

う~ん、これは致し方ないとはいえ、

なかなかさみしいハナシです。

 

コロナ禍で生活様式が一変して久しいですが、

『一晩で多くの家を訪問する

おじいさんがマスクせずに

プレゼントを持ってくる』

 

オンラインではなくリアルで

というファンタジーは、

 

もしかして今の時代

子供達にとっても

「ちょっとこわいかも…」

なんてイメージするように

なってくるのかもしれません。

 

ウチには息子が2人いるのですが、

サンタの存在を信じています。

 

いや、夜中に一台のそりで、

という部分は

「それはムリだろう」

という感覚ですが、

 

なにがしかの団体が

子供のために

いろんな人の協力を経て

多くのサンタクロース

という存在によって

プレゼントをくばっていただける

 

そういう集団の存在については

かなり信じています。

 

どうしてかなぁ?

と思って聞いてみたら

その根拠は、

『宅配便』があるから。

 

ネットで注文したものが

家に来る宅配便の

お兄さんによって

手元にやってくる

 

近所のおもちゃ屋さんに無いものでも

ネットの先にあらゆるものが

そろっている

 

これをイメージできるから、

「サンタの協会だってあるだろう。」

と思えているようなんです。

 

最新の流通網によって、

昔からの慣習が

よりリアルに感じる…

なかなか興味深いですね~。

 

そう考えると、

時代の変化は悪くないですよね。

 

たまごでは、

先日「たまごに香りがつく」

というお話をしましたが、

 

フレンチの古い技法に、

「たまごにトリュフの香りづけをする」

という調理法があります。

これ、めちゃくちゃ美味しいんです。

 

ただ…ちょっと手間ですし、

時間も待たないといけない。

 

じゃあ、通販であれば、

たまごが届くまでに一晩かかる、

その時間にじっくり香りづけができるな。

 

そう考えたんですね。

で、こんな商品ができました。

ウチの田んぼで採れたお米のもみ殻を焙煎して、

香ばしい香りと共に封をする。

それを、通販として送っているのです。

 

すぐに香りがつかないので、

通販限定です。

 

僕たちは四国徳島、

田舎からたまごを全国に

お送りしているのですが、

その「遠さ」が

逆においしさになっているんですね。

 

おかげさまで、お米収穫の時期以降、

今年もたくさんご注文をいただいております。

 

これも物流の進化によって

可能になったおいしさ

なんじゃないかと思っています。

 

サンタクロースのように、

夢を届けるレベルまで

高めていきたいですね~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2021年11月24日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

先日、仕事のついでに

池袋にあるサンシャインシティ

で開催中の『ガシャポンのデパート』

に行ってきました。

すんごい数のガシャポンが集まってまして、

なんと3000面!もあるそうです。

組み立て工場イメージの

参加型の遊び場もあって、

おもわず童心にかえる

ワクワク感がありました!

いろいろ目移りしたんですが、

畜産動物がテーマの

ガシャポンを見つけまして

『なかみまるみえフィギア』

と題して5種が入ってました。

「食べられる動物編」

というサブタイトルが

シュールですね。

 

なんと!

一発でニワトリを引きまして

我ながらツキがあるなぁ、

と思いますね(笑)

こんな風に

それぞれの内容も

面白いのですが、

 

やっぱり

「沢山の中から選ぶ」

という価値がとてもステキだと

感じます。

 

この『選ぶ』

という行為が

じつは、あなたのお店の

ご繁盛につながります。

 

たまごのこだわりと

お店のファンづくり、

繁盛メニューづくりに

役立つ事例があります。

 

ある関東のカフェ兼レストランさんから

ご依頼をいただきまして、

たまごの切り替えのお手伝いをしました。

 

二十数種類のたまごを

比較していただきまして、

その中から、

お店の味

珈琲のこだわりに

最も合うたまごを

お選びいただいたのです。

 

卵自体のそぼくな

味がしっかりしていて、

でも香りは控えめなたまご

 

そんなたまごがいちばん

そのお店の味に合う、

という事がわかりまして、

ハーブ飼料で育てた

たまごをお届けする事になりました。

 

そして、

「23種の中から選んだ、当店の珈琲に最も合うたまごです」

のように、伝えて頂いたのですね。

 

ただ良いたまごを使う

じゃなくって、

お届けしたいお店の美味しさがあって、

 

そのために

「沢山の選択肢の中から卵を選び抜いた」

という価値が

コストを下げながらの

満足度アップになりました。

 

厨房の方だけじゃなく

ホールスタッフの方も

ご一緒に試食して選んでいただいたのですが、

 

結果、ご接客の中でも

「このたまごは、香りがすごく良いんですよ。」

「わざわざ20種類以上から選んだんです。」

なんて、こだわりを

お話いただける、

 

実感のこもった説得力が

お客様の喜びになっているそうです。

 

いい卵、というよりは

いちばん合う卵

の方が美味しさにつながります。

 

選ぶ時間はかかりますが、

単にこだわった卵を使うよりは、

コスト的にも有利な事が多いです。

 

ぜひ、ワイワイ、ワクワクしながら

あなたのお店の味にピッタリなたまごを

僕たちの届ける83種から

一緒に選べましたら楽しいです。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

(関連:メニューに「〇〇卵使ってます」と書いても意味がない | たまごのソムリエ 面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2021年11月23日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

昨日は「酉の日」でした。

 

11月の酉の日って、

全国の大きな神社で

『商売繁盛の市』が立つんです。

 

東京の鷲神社や花園神社、

大阪堺の大鳥大社なんかが

有名ですよね。

境内で商売繁盛の熊手や笹、

招き猫なんかを売る店が

ズラーッと並ぶんです。

 

我が徳島県では

1月8日~11日の

えびすまつりがこれにあたりまして、

毎年僕もお参りして

笹を買ってきて祀っています。

 

コロナ禍からの景気回復だ!

ってんで、今年はかなり

にぎわっているそうで、

とても良いことだと思います。

 

さて、この商売繁盛とたまご。

僕たちは、

卵を通して「商売繁盛」

という価値を届ける

これを目的のひとつとしています。

 

単に美味しいたまごを

お届けするだけじゃなくって、

 

そのたまごで、

飲食店さん、洋菓子店さん、

製パン店さんに来店する

お客様に、どうワクワク

してもらうのか。

ここを毎日考えているんです。

 

その取り組みの中で、

面白い気づきがありました。

 

「玉子料理が美味いから繁盛する」

んじゃなくって、

「繁盛すると、たまご料理がうまくなる」

そんな現象がいくつもあるんです。

 

「エッ!?逆じゃないの?」

と思われるかもしれません。

 

◆繁盛するほど玉子料理がおいしくなる!その理由

それは「香り」です。

たまご生産者さんのPRで

「ウチのたまごは臭みが無い」

なんて特徴を聞きます。

とてもステキなことです。

 

でも……実際に冷蔵庫で

賞味期限いっぱいまで

保存してみたとき、

その卵はどんな香りになるでしょうか…?

 

卵はその殻に一万個の穴が開いていて、

そこからガス交換をします。

その際に『周囲の匂い』を吸収するんです。

 

リンゴやミカン、

キャベツや玉ねぎなど

果物や野菜からも、

すぐにその匂いがついちゃいます。

長く置くほどそうなりますから、

あまり繁盛していない飲食店さんや

卵の使用頻度が低いご家庭では、

冷蔵庫保存中にどんどん

他食材の匂いが移っちゃうわけです。

 

それで美味しくなれば良いのですが、

僕が80種ほどの香りづけを試してみたところ、

ほとんどの場合は違和感のある、

ちょっと残念な風味に

変容してしまいます。

 

キャベツなんかだと、

エーテルっぽい

薬品臭になりますし、

 

試しに緑茶と卵を一緒に

タッパーに入れてみてください。

 

ミント系?っぽい成分だけが吸着し、

まるで「ハミガキ粉」みたいな

香りの卵になります。

 

いやホントに・・・

とてもマズい卵に(笑)

ですから、

冷蔵庫に入れるヒマもなく

毎日大量に

すぐ卵を使い切る

繁盛料理店さんは、

そんな匂いリスクがほぼ

ないわけで、

 

必然的に卵本来の香りを活かすことができ、

お客様にも「卵の風味がおいしいね。」

と言ってもらえるんです。

 

たまごは必ずしも

「生みたてが美味しい」

というわけではありません。

 

ただし、

卵に香りが移りやすい環境であれば、

新鮮なほど美味しいと言えます。

 

逆に言うと、たまごを

ながく保管しつつ

美味しく使おうと思うなら

 

➀香りの強い食材から離して保管する

②密封状態にする・専用の保管容器にする

 

などの方法で、

いつまでも美味しく料理ができるということです。

ぜひ、あなたのお店で

保管方法など、

より美味しくお使いいただけるように

考えてみて下さいませ~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2021年11月22日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

お世話になっているラーメン店さんにお邪魔したら、

扇子が置いてありました。

これは、コロナ禍で

マスクを外した状態で

会話をするための

ツールですね。

なんだか優雅ですね~。

話す際に口元を隠すのは、平安時代のマナーだそうで、

 

コロナ禍で

1000年前のマナー復活!

なんて、なんともワクワクします。

 

食事中の感染防止のためには、

こんな専門の道具もありますが

やっぱり優雅さがちがいますね~。

 

さて、たまご料理も、その味だけじゃなくて

温故知新、古きものの『魅せ方』で

ずいぶん印象が変わります。


〇『世界最古』のイメージを活用してみる

世界最古の料理本は

紀元前一世紀ごろローマの

『料理大全(De re coquinaria)

でして

 

美食家として有名な

アピキウスさんが書いたもの。

 

たまごのレシピがいくつも載ってまして、

「ミルクとハチミツ、塩コショウと

たまごを混ぜて焼き固めたもの」

が紹介されています。

要は「オムレツ」ですね。

つまり、

最古のレシピ料理は
オムレツ

なんです。

 

この『最古』イメージを演出するのは、

あなたのお店のメニューで、

オムレツの付加価値づけ

として面白いかもしれません。

 

ちなみにイタリアでは古く、

オムレツのことを

「たまごサカナ」と呼んでいました。

 

これは、オムレツの形が

なんだか魚っぽいところから来ています。

じっさい、

ポンペイ遺跡では

魚のカタチをした

細長いフライパンがいくつも出土していて、

 

これはオムレツ用なのでは

言われているんです。

 

その頃のローマ料理は、

・コショウなど強めのスパイスをたっぷりつかう

・ハチミツを多用している

・ガルム(塩漬け魚を発酵させた“魚醤”)を使う

・オリーブ、ブロッコリ、アスパラ、チコリなど現代でも残る野菜を使っていた

こんな特徴がありました。

 

ですので、

「最古のローマ風オムレツ」

なんてカンジにメニュー化するなら

➀砂糖の代わりにハチミツを使う

②魚を模した装飾をしてみる

③スパイスをしっかり効かせる

④チコリなど野菜もしっかり添える

 

なんて風に

作ってみると良いのではないでしょうか!?

 

ぜひ、ご繁盛メニューの箔づけとして、

『最古のメニュー』を

ご活用くださいませ~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 料理別・たまごのこだわり , オムレツ 2021年11月21日

少し前に、中国で

「なぜ日本人は期間限定に弱いのか?」

という議論が話題になっていました。

 

結論としては、四季がハッキリしていて

その移ろいに敏感なのだろうということでした。

たまごで季節感ある

「繁盛メニュー」を出せれば面白いですよね!


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

世界に6店舗しかない

自家焙煎機能を持つスターバックス

「スターバックス リザーブ ロースタリー 東京」

で、「エッグノッグラテ」が

期間限定品として

登場していますね。

エッグノッグ、って

あまりなじみが無い人もいるかと思いますが、

欧米では超定番の

冬のドリンクなんです。

 

いや、「お酒」なんです。

牛乳と砂糖、クリーム、

そしてホイップした卵を使った、

あまーいお酒です。

イメージとしては、

「クリスマスの飲み物」

「正月の飲み物」

ってカンジなので、

今の時期にピッタリなんです。

 

一年ほどアメリカ中部に

住んでいたことがあるのですが、

この時期、スーパーに行くと

いろ~んなエッグノッグが

山積みされていました。

もちろん、

材料も作り方もシンプルなので、

家庭でも店舗さんでも、

カンタンに作れます。

メニュー導入も

比較的やりやすいんじゃないでしょうか。

 

〇お店で『歴史感』を出せる飲み物!

エッグノッグの発祥はイギリス

初出は1825年ですが、

もともと中世からあった

イギリスのミルク卵酒「ポセット」

がその元になっている

なが~い伝統と

歴史ある飲み物なんです。

 

アメリカでめっちゃ飲まれているのは、

広大な大地で酪農が伸びたから。

ミルク+たまご

ってのがピッタリ飲み物だったのですね。

シナモンを入れるのが定番ですが、

世界中にバリエーションがありまして、

あなたのお店ならでは

な味も作りやすいです。

 

レシピはこちら↓

大人の甘ーいお酒、エッグノッグ

 

〇大人から子供まで楽しめる!その理由は…

エッグノッグのもう一つのポイントは、

「子供も大好き」

という点。

 

日本で言うならば

「ミルクセーキ」

ですので、

たとえばファミリーがターゲットの

飲食店さん・レストランさんでも、

お酒あり

お酒なし

どちらも美味しく召し上がっていただける

効率の良いメニューになり得ます。

 

また、同種の味として、

タピオカドリンク

からの派生、台湾で流行りつつある

甘い濃厚ドリンク“プリンミルクティ”

『布丁紅茶拿鐵』

『手作黑糖布丁白鬍子』

などがあります。

 

すでに日本でも話題に

なりつつありますので、

エッグノッグの味が

日本で好まれる

下地になってきているのでは

ないでしょうか。

 

ぜひ、クリスマス時期の

季節限定ドリンクとして、

繁盛メニューへの検討をしてみてくださいませ~。

 

お酒メニューとしてのバリエーションは、

また後日ご紹介します!

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2021年11月20日

飲食店さん、洋菓子店さん向けの内容です。

アフターコロナに向け、

外国の方集客のための

たまご表記のコツがあります。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

先日ロッテリアの前を通ったら、

こんな看板が出ていました。

「絶品!」

って大きく書いてあるんですね。

 

美味しそうだなぁ。

とは思いましたが、ふと

「中国の方が見たら、

なんて読むんだろう…?」

って思ったのですね。

 

だって中国語って、

漢字が同じでも

全く違う意味になることがあるんですよ。

 

たとえば「手紙」って書くと

中国語では「トイレットペーパー」の事ですし、

 

「湯」って書くと

日本では沸騰した「水」ですが

中国では「スープ」の事です。

 

あれだけデッカイ文字だと、

意味はどうなんだろう??

 

「絶」って“断る”とか“絶える”って意味ですし、

もしかすると中国語で

「売り切れだよ」

みたいな意味があったりして…

と思いまして、

 

調べたら「絶品」は

中国語でも

「すばらしい」

「超うまい」

みたいな意味でした。

なーんだ

なるほど、これなら納得ですね。


〇インバウンド復活・在留の人もターゲットに!?

たとえば東京には、55万人の外国人の方が住んでいますが、

その内3人に一人は中国の方です。

 

また、アフターコロナ禍の

ターゲットとしても

中国からの観光客や滞在人が

外食業界で視野に入ってくるでしょう。

 

じっさい、

日本インバウンド・メディア・コンソーシアム(JIMC)の

「中国人最新訪日意識調査」によると、

中国で「コロナ後行きたい国」で

日本は1位だそうです。

 

もしあなたのお店が

中国からの観光客や

在留の方が多い地域であれば、

 

お店のPOPや看板でも

漢字の意味を

ちょっと意識してみるのも

必要かもしれません。

 

たとえば

『美味』って言葉は、

中国語でも日本語と同じ

「おいしい!」です。

 

これも『絶品』と同じく

使えますよね。

 

ちなみに、

「卵」って書いてっても

中国の方はピンときません。

 

日本でいう「たまご」は、

『蛋(たん)』と書きます。

タンパク質の「タン」ですね。

 

「卵」は学術用語(虫とか)で、

食では使わない漢字です。

 

「卵!」

なんてデッカク書いた

看板でも、中国語圏の方には

集客効果は無いかもです。

 

ですが、

『卵黄』や黄身、

『卵白』だと

しっかり響くようですので、

 

POPなどのPRでは、

「卵」だけよりも

表記として使い勝手が

良いかもしれません。

 

あと、「たまご焼き」は

中国語では「目玉焼き」

の事を指しますので、

メニューで勘違いされる

場合もあるかもしれません。

シズル写真の有無で

注文数は変わるでしょう。

 

現状はコロナ禍もあって

海外の方は少ないですが、

もしTPPがスタートしたら、

「人の移動条項」によって

技術者中心に多くの

外国人が行き来するようになります。

 

都市部のお店さんでは、

ハラル的メニューと併せて

今から備えておく必要が

あるんじゃないかと思います。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2021年11月19日