小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

飲食店さま、洋菓子製パン店さま向けの内容です。

 

SDGsって聞きますけど、

ウチじゃあ

あまり関係ないなあ。

そんなこと考えていませんか?

 

SDGsの取り組み、

若い人がターゲットの

お店では効果が大きいんです。

たまごを使っての導入は、

意外とシンプルで

やりやすいんです。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

スターバックスは昨年、

ストローを全店紙製に変えて

話題になりました。

 

半年前、今度は

SDGsの取り組みとして、

ムダになっている

豆かすを活用したメニューを

出したのをご存知でしょうか。

 

具体的には、コーヒー豆かすを

たい肥にして育てた野菜や

飼料配合して育てた牛肉を使った

メニューですね。

うーん、これはステキです。

この『SDGs』ですが、

急激に世の中に浸透してきています。

 

なぜなら、

大手企業が本気で取り組んでいるから。

国も本気で取り組んでいるから。

僕たち中小企業とは、

影響力がちがいます。

 

特に、若い人達の認知度は

かなり高いんですね。

 

SDGsは2030年までの

国際目標ですが、

 

小学校では昨年から、

中学校では今年から

高校では来年から指導要領に

ガッチリ入っての

教育が始まってます。

 

また行政や経団連も本気でして、

全体での露出や認知度は昨年の5倍、

なんて話もあるようです。

 

僕たちは、

食用として使えない、

絞った後のすだちの外皮

鳴門わかめの穂先

なんかを乾燥させて

飼料にしているたまご「あわそだち」

という銘柄をお届けしています。

こんなカンジで乾燥させて、

飼料にします。

 

これが、最近外資系のホテルさんや外食店さんから

問い合わせを立て続けに

頂いているんですね。

 

EUに本社がある系列店さんなんかは、

本部の方から

「SDGsを推進している食材だけを使うように」

という指示が来ているそうで、

 

あわててそれで探されて、

僕たちのたまごに行きついた

そうおっしゃっておられました。

 

海外ではもうそういう大きな流れに

なってきているようです。

 

日本も、上述のように、

若いお客さんターゲットのお店から

そういった意識の店が

えらばれるようになってくる

んじゃないかと思いますね。

 

おなじく「もったいない」を

無くす取り組み

“見た目が不ぞろいのたまご”

「かいじゅうのたまご」

ですが、ありがたいことに

こちらも予想以上の高評価を

いただいております。

ぜひ、たまご、そして他食材でも、

SDGs目線で

どういう取り組みにつながるのか、

そんな食材を使用できるのか、

仕入れ業者さんに

問い合わせてみては

いかがでしょうか。

 

そういった食材使用のPRが、

お客様の共感に、

きっとつながります!

 

またたとえば

「もったいないを無くす取り組み」

もお店の目線で

取り組むことが面白いかもです。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2021年11月14日

機械化、AI化が進んでいますが、仕事を見直すいいきっかけになるかもしれません。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

ファミリーマートが、品出しのロボットを導入して話題になっていますね。

すごい動き!と目を奪われますが、

機械関係の友人にいわく

ホントにすごいのは

AIなど操る脳みその進歩と、

カメラ部分だそうです。

 

なんて書いてあるかが

ちゃんと認識できるから、

正確に品出しができるんですね。

 

じつは、卵の世界でも同じことが起こってまして、

たまごは産みたてから、

カラについた汚れを洗って

目に見えないくらいの小さなヒビが

入った卵を除去して、

サイズ別に分ける、

 

そんな洗卵選別工程が必要なんですね。

で、たまごって割れモノですし、

どうしても人の手でなければいけない工程が

たくさんあったのです。

 

たとえば、選別ラインで

パック詰めされた卵は、

最終かならず

「汚れが無いか」

「割れていないか」

を人の目でチェックして、

箱詰めしているんですね。

ですが、それも

機械の目と、腕で充分ひとと同じ働きができるようになってきています。

今のところはまだ人間の方が融通が利くようですが、

これも機械の方が上、となるのは時間の問題でしょう。

 

じつは、飲食業界でも、

おなじ波が来ています。

 

ひたすら同じものをつくる工程が多い料理

たとえばリンガーハットさんは早くから自動調理機械を厨房に導入していますし、

たまご料理だと、

シンガポールではこんな機械が出ています。

 

すごいですね~!

 

さて、このポイントは、

「お客様にとって

どっちでもいいこと」は

機械化しちゃってもいい

ってことじゃないかと思うんです。

 

ある先輩社長に

「ボーリングのピンを立てる人」

の話を聞いた事があります。

 

かつてボーリング場では、

各レーンに、

ボーリングのピンが倒れた時に

それを素早く立てる人がいました。

 

レーンが機械化したときに、

すべてその「職」は無くなっちゃいました。

そりゃそうですよね。

 

真心こめてピンを立てようが、

機械が立てようが

ボーリングをする上では同じなんですから。

 

たとえば、ファミマの品出しだって、

減った商品を補充するのは、

機械がしようが

人がやろうが、

お客さんには同じ商品が陳列されているだけです。

コンビニ業務の2割は「品出し」なんだそうですが、

 

そんなことはロボットに任せて、

むしろ人間は、

接客の細やかなサービスとか

新サービスの企画とか

どうやってお客さんをワクワクさせるかとか、

 

やればやるほど感動してくれる

そんなことに

面倒くさい手間をどんどんかけるべきなんでしょうね。

 

オムレツを目の前で焼くのが

「どっちでもいい」のかは

ちょっとわかりませんが…

 

たとえば飲食店さんでいうと、

支払いの自動化とか

サイゼリヤのように

食材発注の自動化とか

 

「お客様にとってどっちでもいい業務かどうか」

を考えて、自動化とか外注化してみるのは、

今後の効率化としてアリじゃないかと思います。

 

僕たちもいまは、

圧倒的に手作業が多いんですよね。

 

未来を考えて、ホントに僕たちじゃないと

できないかどうか

ボーリングのピンになってないか?

一つ一つ仕事の工程を考えていかねば、と思います。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2021年11月13日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

だんだん冬らしくなってきて、

大手チェーン店の「月見」メニューが終わりましたね。

秋の時期、いろんなところで卵の黄身をみるので、

なんだかウキウキしておりました。

先日ひさびさにリアルでの会食の機会があり、

飲食街を通ったところ、

類似の店舗の真ん前に

大手チェーン店が出店しているのを見かけました。

 

飲食業界って、ホント厳しいなぁ、と思うのは

こういうのを見た時ですね。

参入障壁が低いので、

どんなに繁盛しているお店でも、

明日、となりや向かい側に

競合店ができるかもしれない。

感覚的には、

資本の大きい方が、

挑戦的な出店をしているように感じます。

 

そうなると、

大手チェーン飲食店さんと

どう差別化するかが

大事なリスクヘッジになってきます。

 

もちろん

味がちがう

サービスが違う

こんなこだわりで

差別化になるかとは思いますが、

 

わかりやすく

中小企業としての強みを活かすなら

「食材のこだわり」

これです。

 

数百店舗規模になりますと、

ゼッタイできない仕入れ食材が

あるんです。

 

たとえば牛丼チェーン店で言いますと

すき家さんが約1900店舗

吉野家さんは約1200店舗

 

この規模の仕入れになりますと、

食材の「銘柄指定」の仕入れは、

供給リスクの方が大きく

大手さんは手を出しません。

 

つまり、

『淡路島ブランドの玉ねぎ』

とか

『伊勢神宮御奉納・すだちで育った卵使用』

なんて戦略を取ると

いざ、人気になって注文増と

なったとき「手に入らない…!」

となって対処のしようがないんですね。

 

急場の場合にすぐ調達できるように

銘柄指定をうたわない

食材を使用する。

そんな傾向があります。

 

冒頭の月見バーガーだって、

「〇〇銘柄卵使用!」なんて

今後もうたえないでしょう。

 

仮に、食材のこだわりをうたうなら

生産量の莫大な

相当大きなブランド銘柄じゃないといけない。

 

でも、それってすでに

「どこでも買える」

くらいの量・銘柄になっちゃうんですよね。

 

ですので、

小規模の飲食店さんの

効果的な仕入れとしては、

ちょっとこだわりの銘柄を

きちんと打ち出すのが

効果的じゃないかと思うんです。

 

そして特に、

たまごの場合は

お肉や魚なんかと違って、

 

かなりこだわって

料理で「こりゃ違う!」

ってなるくらいのものを使っても

 

一食当たりに直すと

数円~せいぜい10円程度のコスト差です。

効率としてはスゴク良い食材だなぁ

と感じます。

 

ぜひ、あまりコストを変えずに

お客様の喜ぶ差別化メニュー

そんな選択肢としてのたまご

いちど考えてみて下さいませ~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2021年11月12日

繁盛するたまごメニューを応援しています!

ニッチなメニュー、って

少ない労力でナンバーワン!

になりやすいんです。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

今日11月11日は

2年前まで「いちばん記念日が多い日」でした。

46個もあるんだそうです。

 

現在の一番は「10月10日」で

こちらは記念日50個!

 

十一が2つ重なると

「圭」になりますので、

「鮭の日」(11月11日)

なんてのはちょっとセンスがイイなぁとは思いますが、

コンセントの日

麺の日

ゲタの日

箸の日

煙突の日

 

みたいに、

1111の見た目から来ている記念日が

いっぱいありますして、

見た目でいうなら、

まだまだ増えそうです。

 

これ、イベント的に考えますと、

ほかの記念日が少ない方が

メディアでも取り上げてもらいやすいですよね。

 

ちなみに翌日の11月12日だと

たった5つしか記念日ありませんし、

たとえば1月2日だと、

実質ゼロです。

 

うるう年だけの

2月29日はどうなんだろうなぁ、

と思って調べてみたら、

なんと3つありまして、

その内の1つが「円満離婚の日」

 

4年にいっぺん、

夫婦関係を見直してみよう

という趣旨だそうで、

なかなかオソロシイです(汗)

 

ただ、50個相手にするよりは、

話題になりそうですよね。

 

こんな風に、

料理メニューなどでも、

ちょっと軸を変えてみる事で、

 

オンリーワンになれる可能性があります。

「地域一番」

「カテゴリー一番」

なんてうたえるかもしれません。

 

たとえば楽天通販サイトだと

「プリン」のカテゴリには

5千を超えるページがありますが、

「ババロア・ムース」のカテゴリだと

たった3百件

十分の一以下です。

 

もちろん、

ニッチなカテゴリには

「ほしい!」人も少ないかもしれませんが、

 

「ナンバーワン」を目指すなら

ニッチ攻めの考え方は

面白いんじゃないでしょうか。

 

たとえば、

マグロ丼や玉子丼・親子丼は結構定番ですが、

生たまごと納豆、マグロなんかに

オクラほうれん草など

地域野菜を盛った丼を

「ばくだん丼」と総称するのですが、

日本各地に郷土のレシピがありながら、

この名前自体はジャンル、

というまでは知られていません。

 

大戸屋さんや有名お寿司屋さんでも

出されているので、

最近知っている方も増えてきた印象です。

 

たまごの特徴や食感もすごく出やすくって

僕も大好きな料理です。

 

ばくだん丼地域一番!

はねらい目としては面白いんじゃないかと感じます。

 

たとえば洋菓子でも、

アルファフォレスのように

大航海時代に

世界を半周して伝わってきた南米のお菓子もあります。

日本ではニッチですが、

ストーリー込みで

面白い専門化ができるかもしれません。

 

ぜひニッチで一番な、

たまごメニューを考えてみて下さいませ~。

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2021年11月11日

外食店さま向けの記事です。

コロナ禍で特に感じることが

多くなっている「面倒くさい料理」

玉子料理ではそこが利益の源なんです。

 


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

少し前ですが、

「簡単そうに見えて実は面倒くさい料理ランキング」

という記事がネットで上がっていました。

 

1位 ポテトサラダ

2位 唐揚げ

3位 冷やし中華

でしたが、なるほど納得ですね。

そもそもカンタンそうには見えない気もしますが、

見た目よりもずっと面倒くさいという意味でしょうね。

ポイントとしては、

どれも工程が多い

食材や準備物が多い

ことが共通してますね。

 

もうひとつ

これらに共通する特徴は、

外食・テイクアウトの定番

なことじゃないでしょうか。

 

面倒くさい

だから家でつくらない

なので外で食べる

 

こんな構図ですね。

ポテトサラダや唐揚げの無い

居酒屋なんてほぼ無いですし、

 

コンビニで冷やし中華を

買った経験は一度や二度じゃないでしょう。

 

つまり、「面倒くさい」料理は

外食の独壇場なんですね。

そこに価値を大いに感じてくれている。

 

さて、

そんな家でつくるのに難しさを感じる

料理のひとつが、

「玉子料理」

なんです。

 

以前も少し紹介しましたが、

20代の若者は、

60代の半分しか毎日卵を食べていません。

(関連:なぜ玉子料理メニューで粗利が取れるのか!?-たまごのソムリエ面白コラム

 

たまごかけごはん以外の

たまご料理って、

どれも多少の「技術」を習得しないと

おいしく作れないんですよね。

 

もちろんカンタンにできるコツも

たくさんありますが、

それでもプロが作るものと

大きな差が出やすい食材です。

 

いくら練習しても

一日300食つくる

ホテルの朝食シェフさんには

かなわないですし、

 

一日中焼き続けている

築地の玉子焼き専門店さんの

ようにはなかなか作れません。

 

原材料費はそう高くない分、

たまご料理は、外食さんで

「面倒さ」と「技術料」を利益に変えられる

利益提供食材でもあります。

であれば、

「よりめんどくさそうなたまご料理」が

もっと価値を感じてもらえるわけですね。

 

最近であれば、

トルネードオムライスや

ふわふわスフレオムライス

みたいな、

ちょっとひと手間のオムライスがとても受けています。

 

煮たまご

だしまきたまご

も、低温でじっくり作って

とろとろの食感にしたり、

 

たまごかけごはんでも

48時間かけるレシピ

なんてものもあります。

 

ああ、これ家じゃ作れないな

そう思わせる工夫で、

ぜひ利益の源になる

玉子料理を人気メニューにしてみてくださいませ。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2021年11月10日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

「アニメの『玉子焼きを箸から落とす』シーンをチェックする」

というアニメファンの話題があるのをご存知でしょうか?

 

会話でショックを受けて

ガーン…!

となったときに、

食べていたお弁当の玉子焼きを

ハシから取り落とす。

こんなシーンが

いろ~んなアニメで見られるんですね。

 

なんとあの大ヒット映画「君の名は」でも

「玉子焼き落とし」があったとのことで

いや~、正直気が付きませんでした。

というか、気にしたことがありませんでした。

 

『逆に定番イメージがあるから、最近使われなくなってきているのでは?』

と心配されるくらい、

多くのアニメであったようです。

 

面白い視点ですね~。

たまご屋としてとても興味深いです。

実写のドラマではあまり無いですので、

アニメ特有の表現なんですね。

 

おそらく、

・お弁当の定番と言えば玉子焼き

・遠目にも「黄色」で見た目に判りやすいので、アニメのシーンで描きやすい?

などが理由でしょうか。

 

海外のアニメファンの人からすると、

「あの黄色い四角ってナニ??」

ってなりそうですが、

日本人なら、ちらっと映っていても

「あ、玉子焼きだ。」って分かりますもんね。

〇定番だからこそ意外性を

この事から

ご飲食店さんの繁盛メニューを考えますと、

「玉子焼き・出汁巻きたまごはありふれている」

「定番だと思っていて期待値は高くない」

という点があります。

 

お弁当などでも、「わー!玉子焼きだ!」

ってならないですよね。

 

ですから、逆にそこで差別化が出せると

「!」という驚きになります。

 

たとえば玉子焼きをつくったら

必ず一日寝かせて

お客様にお出しする和食店さんがあります。

しっとり重厚な食感になって

ちょっとビックリのおいしさです。

 

オーナーシェフさんのこだわりが

いつも非常に面白い繁盛店さんの

人気メニューになっています。

 

保水性のたかい食材

焼き麩などを荒く砕いてまぜて

めちゃめちゃジューシーな

出汁巻き玉子

なんてのも面白いです。

 

また、焼き上がりの色味が

まったく違う。

黄金色になったり、

真っ白になったり

そんなたまごもあります。

ぜひ、

ビックリシーンで「定番」に使われるくらい

フツーだと思われている玉子焼きを、

 

食べてビックリ!ファン化の源と

してみてくださいませ~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

(関連:たまご焼きはなぜ甘いか?(お砂糖の意外な効果)たまごのソムリエ面白コラム