あなたの料理メニューに、
独自の名前をつける
創業者の名前をつける
こんなことであなたのお店の価値を
高くすることができる。
たまご料理で、そんな実例があります。
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
キリン「一番搾り」の開発秘話がニュースになってますね。
一番興味深かったのは、
社内ではフツーの生産用語だった
『一番搾り』って言葉に、
「これってすごく刺さるよね!」
って気づいたのが、
外部のアートディレクターさんだったということ。
なかなか自分達では気づかないけども、
クールな呼び名だったり、
ステキな価値だったりします。
ぜひ社内のフツーなことを、
見直してみませんか!?
さて、
先日『意外と新しいたまご料理の絶妙ネーミング』のご紹介をしました。
たまご料理メニューの価値を高めるため、
例えばあなたのお店のメニューに
「人の名前」を付けてみては
いかがでしょうか!?
お店の料理には、
「値ごろ観」というものがあります。
「この料理だとだいたいこれくらいの値段かなぁ。」
という『イメージ』ですね。
例えばラーメンなら「千円の壁」と呼ばれます。
かなり仕掛けをしないと、
なかなか一杯千円を超えられないんですね。
オムライスも千円前後の
“軽食”イメージです。
3千円~5千円取るのは至難の業です。
ここを崩すのに、
オリジナルネームが有効なんです。
例えば、
「ポーチドエッグ乗せトースト」
だと、まぁ…普通?
そんなにスゴイ料理に感じないですよね。
でも、言い出しっぺの名前が付くと、
『朝食の女王』とも呼ばれる
有名店の高級料理
「エッグベネディクト」
になります。
これは
ウォールストリートの名物仲買人
レミュエル・ベネディクトさんが考案したもの。
ちなみに「ベネディクト」は
キリスト教の聖人の名前で、
西洋ではなじみがあります。
料理名としても良イメージなんですね。
日本で言うとなんでしょうね?
石田三成のあだ名が付いた
『治部煮』みたいなもんでしょうか。
あと、「サンドイッチ」も人の名前ですね。
トランプ好きのサンドイッチ伯爵さん
が食べ始めたという由来。
こちらのネーミングは普及しすぎて
高級感とはいきませんが。
〇ポイントはストーリーのあるネーミング!
要は、メニュー名・商品名で
「他とは違う」
「意味と価値がある」
という事を感じてもらえれば良いのです。
例えば、京都の古く抹茶で有名な
スイーツブランドは、
「辻利兵衛本店」と創業者の名前をつけています。
400年の老舗・とらやさんの銘菓には
豊穣のお祭りの名前を冠した
「左義長」(とんど)
なるお饅頭があります。
何も言わなくても、
伝統を重んじる意思と、
「他とは違う」
というこだわりを感じますね。
あなたのお店のメニューにも、
あえて
「ご創業者の名前」
「娘さんの名前」
「お祖父さんの名前」
「創業地の名前」
はたまた、
「感銘を受けた旅行先の地名」
なんかも面白いんですよ。
あの亀屋万年堂さんのヒット商品
『ナボナ』は
創業者が訪れ感動した「ナポリ」のこと。
いいですか?
ただヘンな名前をつける、
という訳じゃありませんよ?
違いと想いをネーミングに込める!
ということです。
『めっちゃ具沢山の
サンドイッチなんだぜ!』
と伝えるために、
「〇〇サンド」なんてメニュー名じゃなく、
デンマークの山盛り具のサンドイッチ
「スモーブロー」をあえて名乗ったり
伝統を伝えるためなら、
古代ローマのサンドイッチ
「オッフラ」
と呼ぶのもアリです。
高知でトマトを作られている
「織田トマト」さん、
自分達の想いを込めて
あえて品種や
地域のブランド名ではなく、
商品にご自身の名前がついた
絶品トマトを
生産販売されています。
カッコいいですよね!
メニュー名は、
あなたのお店の味、
こだわりを知っていただく
画竜点睛さいごのひと筆です!
ボクは以前、お客様と
『煮たまご』新メニューの
打ち合わせを
したさいに、
これだ!
“伝統と新しさ”
を感じてもらえる!
と、
「おじいちゃんとにたまご」
というダジャレメニュー名
を提案したことがあります。
即却下でした。
ねらいは悪くなかったと
(勝手に)思ってますが、
大事な商品名は、
あまりふざけすぎない方が良さそうです…。
ぜひ、あなたのお店のこだわりが
パワーアップしますように!
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。