こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
東京オリンピックで
僕がひそかに楽しみに
していた事のひとつが、
中国選手団のコスチューム
なんです。
黄色+赤色で、
親しみを込めて
「トマトのたまご炒め」
と呼ばれていまして、
北京五輪→ロンドン五輪→リオ五輪と3度続き
今回はどうかな…?
とひそかに期待しておりました。
ちなみにリオでは、こんなカンジでした↓
そして今回は…
あれ!? ちょっと「たまご」成分が減りましたね。
黄色がクツとネクタイに!
それでもステキですけどね!
さて、今回のテーマは
たまご料理の「色味」です。
美味しさは4つあります。
味
香り
食感
そして、色です。
例えばシチューの色が真っ青だったら、
ゼッタイ食べたくないですよね!?
料理には、
美味しそうに見える色味
があります。
たとえば暖かい料理には
暖色系の赤が欠かせません。
そこに、
「たまご」の鮮やかな黄色って、
暖色系「赤」「橙色」と相性サイコー
なんです。
めっちゃ食欲をそそる色の組み合わせ
として有名です。
黄色+赤
マクドナルドなんて典型的ですよね。
ところが、
たまごって、
加熱すると
ちょっと色味が
薄くなっちゃうんです。
そして更に
加熱が長引く料理だと
暗い色味になってしまいます。
料理人の皆さまがちょっと悩まれる
そんな色味の点を改善するコツ
3つをご紹介します!
その1: 加熱しすぎない
たまご内の硫黄分が熱ではなれて
鉄分とくっつくことで
緑灰色っぽい色味がでてしまいます。
ほら、固ゆで玉子をつくるとき、
熱を入れすぎると、
黄身が暗っぽくなりますよね。
あれです。
上の写真でも少しそうなってます
ちなみに一時間ゆでると、
↓こんなふうになります
ここまでくるとひどすぎですが、
多かれ少なかれ、
こういった影響は出てしまいがちです。
たまご料理の加熱が適切かを
ぜひ「色味」の観点で
見直してみるべきです。
煮玉子なんかで大量に茹で調理する
お店さんも多いですが、
その際は、
・冷やす水を別に先に取っておく
・氷を使ってすばやく冷やす
などで一気に加熱を止めてしまうことが大事です。
その2: お酢をちょっと使う
たまごは鮮度によってpHが変わります
そして、たまご中のpHが低いと
黄身は灰色になりません。
一般的には、
新鮮なたまごほどpHが低くて
古くなると高くなります
ただ、いつも新しい卵ばっかりを
料理で使えるわけじゃありませんよね。
そこで、
玉子焼きなんかの場合は、
ほんのチョットだけお酢を混ぜててやると
pHが下がって
色味が悪くなるのを防いでくれます。
その3 : 加熱で鮮やかな色味になるたまごを使う
マリーゴールド類の飼料抽出物を配合した
ゴハン(飼料)で育つと、
ニワトリさんのたまごは、
「加熱した時に鮮やかな色味」
になります。
どれくらい違うかって言うと、
この左右くらい変わります。
ダンゼン右が美味しそうですよね?
鶏さんに吸収された
色素含むたくさんの栄養素が
たまごの黄身に入るんですね。
そのおかげで、
鮮やかな色味の料理を楽しめます。
加熱する料理で「見た目の美味さ」
ぜひUPしたい!
なら飼料にこういったものを
食べさせている卵があるかどうか
取引のある農場さんに聞いてみても
良いかもしれません。
重要なのは、
求める「おいしさ」のために
たまごの使い分けをすべきだという事です
使い分けをすると、
お客様のワクワクと
料理の美味しさが
めっちゃ増えるんです。
以上3つの方法、
いかがでしたでしょうか。
見た目は大事です。
かき氷のレモンとブルーハワイは
同じ味です。
目をつぶれば味の差はわかりません。
逆に言うと、
見た目に魅了される美味しさって、
僕たちが思っているより
ずっと
ずっと
大きいんです。
ぜひ、
たまご料理の見た目の美味しさ
追求してみて下さいませ。
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます!