小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

たまご・鶏のことわざ第61弾、今回はオランダの古いことわざ。

<最初の卵を産むには、最初の卵から始めないといけない>

(To lay down the first egg, you have to start with the first egg)

道理や順序を違えてはいけない

そういう意味ですね。

日本で言うと「千里の道も一歩から」でしょうか。

基礎ができていないのに

ついつい

『もっとラクで早い手段があるんじゃなかろうか。』

そう考えてしまうこともありますが、

やっぱり一手、一手順番に、ですよね~。

卵はお母さんニワトリの「卵管」という場所で2週間ほどかかって卵になります。

ほぼ毎日一個ずつ生まれますから、

でき始めの卵から→生まれる寸前の卵まで、

順々に『2週間分のたまご』がお腹に詰まっています。

最初に黄身

その次に白身

最期に卵のカラができます。

今日生まれたたまごは、

黄身ならば「2週間前」に

親鶏さんが健康で良い環境だったかどうかが影響し、

卵のカラが丈夫かどうかは

「昨日」の環境が影響します。

できる順番、このルールには例外は無いのです。

そういう意味では、

上記のことわざは人生訓として良い例えだな~と感じますね。

ちなみに、

このことわざを元にした巨大アートがあります。

オランダ人アーティストのハンク・ホフストラさんという方が、地元の街に作った物。

10年ほど前の短期間だけでしたが、かなりの反響があったとか。

ぜひ直接見てみたかった!

子供達にもことわざメッセージが伝わりやすいかもしれないですね~。

僕たちにとっては、

まず今日のお客様ひとりひとりに満足してもらうこと、

それを忘れてはいけないよ。

そういう基本に、立ち返りなさいよ、というメッセージです。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:町に巨大目玉焼き出現!【オランダ】世界のたまごアート-たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2020年06月12日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

タウン誌の「あわわ」様(https://awaawa.com/)に、

『ウチ飲みにオススメ!専門店にきいたカンタン&絶品おつまみ』特集として

美味しい玉子料理のレシピと当社の「あわそだち」たまごをご紹介頂きました!

このデビルエッグという料理は、

めっちゃカンタン

アレンジしやすい

つまみに絶品

とメリット沢山の料理で、アメリカでは専門のお皿まで作られている人気のパーティーメニューなんです。

コロナ禍でご自宅飲みが増えた、とう方にも、

またプロの技でステキな一品料理にも、

どちらにもグッドな料理です。

ぜひお試しくださいませ~。

また、ウチだけじゃなくて他の専門店さんの提案レシピ、

僕も何品か作ってみましたが、メチャ美味いです。

ぜひ地域の方は、あわわ誌をお手にとって美味しい料理を楽しんでくださいませ!

ここまでお読みくださってありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 取材・掲載・ご紹介 2020年06月11日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

上記は、スぺインの画家ディエゴ・ベラスケスさんという方が4百年ほど前に描いた

「卵を調理する老婆」という絵画です。

鍋っぽいところに卵の黄身と白身が見えていますね。

これが、めっちゃウマイ目玉焼きの作り方なんです。

揚げ卵って何!?

目玉「焼き」、と言いましたが、実はちょっと違います。

コレ、生卵をたっぷりの油で揚げ焼きしているんです。

なので厳密に言うなら「めだま揚げ」ですね。

スペイン語でウェボフリート(huevo frito)と言いまして、

たっぷりのオリーブオイルを熱してそこにソーッと生卵を割り入れ揚げた料理です。

揚げ物を作った翌朝なんかに僕もときどき作るのですが、これ白身表面がカリッとしていて黄身の中身はトロトロ半熟、普通の目玉焼きよりもずっとコクと香ばしさがあってメチャクチャ美味い!

こちらにスペインの方がご紹介している動画があります。

<用意するもの>

オリーブオイル

小皿・フライパン

<作り方>

1.フライパンに深さ1㎝くらいオリーブオイル(サラダ油でもOK)を入れ、約170℃に熱する

2.小皿に卵を割りそーっとフライパンの油に浮かべます

3.白身をフライ返しでまとめながら揚げる(1分くらい?)

4.黄身へもスプーンなどで熱い油をかけてやりながら熱する

5.なんとなく香ばしく火が通ったら完成!

あとは塩コショウでも醤油でも、お好みの調味料で♪

やってみるとわかりますが、ゼンゼン難しくありません。

かなりテキトーに作っても、ちゃんとできます。

そして、正直超ウマイです。

見た目は少々悪いですが、コクと香ばしさがあって

「玉子料理の中で最高の料理法だ。」

そう言いきる卵屋の社長もいるくらい。

またこの料理はサッと油で揚げる為、すっごく短時間でできるんですね。

ですから、普通の目玉焼きと違って

「あ!焼きすぎた…!」

ってことがありません。失敗が無く、目玉焼きより簡単です。

わざわざその為に多量のオリーブオイルを使うのがもったいないと感じるのでしたら、この料理は普通にサラダ油で揚げても美味しいので、ご家庭で天ぷらを作った翌朝にでも、ついでに作ってみて下さい。

生卵をただ揚げるだけ、

というシンプルな料理なのに美味しくてきっとビックリしますよ。

唯一の欠点としては、

普通の目玉焼きより…ちょっとだけカロリーが高いことくらいでしょうか。

たまの贅沢、というイメージですね。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:フェルメールのあの名画には卵が隠れていた! | たまごのソムリエ面白コラム

(関連:シュークリームは揚げ物だった!?名画に見る美味しさ | たまごのソムリエ面白コラム

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

SNSでも話題の「こぐまのケーキ屋さん」先月の更新で、「たまごってふしぎ!」というおはなしがありました。

こぐまの店長さん曰く、

「たまごってふしぎ」

塩味でも美味しい料理になるし、砂糖を入れると甘いお菓子になる、

きになってきになって、

仕事もてにつかない姿がとってもカワイイです

たまごの不思議な魅力に焦点を当ててくれましたこと、

うれしいですね~。

たまごは、ざっと考えても、

・起泡性(泡立つ)

・熱変性(熱で固まる)

・両親媒性(水とも油とも相性良く混ざる)

・マスキング効果(味をまろやかにする)

・食感滑らかさ寄与

などなど、色んな機能があります。

出汁をとじこめジューシーな玉子焼きにもなりますし、

ふわふわのケーキやメレンゲにもなり、

水と油をミクロで混ぜ固定するマヨネーズにもなります。

生でも美味しく

茹でても焼いても美味しい料理になる。

ちょっと他の食材には無い色々な化学変化をします。

そのおかげで、世界中には3万を超える卵レシピがあると言われているんです。

長いこと卵屋をやっていますが、ホント奥が深いと感じますね~。

こぐまの店長さんのように、

「ふしぎだなぁ。」

と気になってしょうがない事ばかりです。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2020年06月5日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

本日6月2日は、「オムレツの日」です。

0 6 0 2 でオ ム レ ツ なんです。

もう一つの意味としては、6月が一年中で一番オムレツが良く食べられる月なんだそうです。

なんで6月なんでしょうね…!?

どうやって集計したのかも少し気になります。

オムレツを一言で言うと、

「近代フランス料理の父」

オーギュスト・エスコフィエさんが現した一言が的確です。

『オムレツはスクランブルエッグを卵の薄皮で包んだもの』

なるほど。

なので、最初はスクランブルエッグを作るつもりで

てばやく混ぜ中央に寄せ、

最期にその周りを薄く包むつもりで焼いていきます。

これが美味しいオムレツのコツを一言で表したものですね。

ご家庭で作られるオムライスもステキですが、

黄身トロふわのオムレツ、

たまに作ると絶品ですよ!

(関連:映画「ディープブルー」に学ぶ、最高のオムレツをつくるコツ | たまごのソムリエ面白コラム

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

フレンチ料理店のオーナーさんと打ち合わせをしていた際にうかがったお話。

「ワインと卵は合わせにくい」

…のだそうです。

料理の組み立てとしてフレンチでは

「ワインを楽しむ料理」というのはとっても大事なコンセプトの一つ。

ただ……

ワインと卵、

特に赤ワインと玉子料理をわせるのが難しいのです。

赤ワインの重厚な渋みと風味が、卵の甘旨味とは合いにくいのです。

とはいえ、方法が無いわけではありません。

方法1:マヨネーズがあると相性が良くなる!

マヨネーズはフランス発祥との説が有力なだけあって、ワインとよく合います。実際フランスではコース料理の前菜として、ゆでたまごとマヨネーズをアレンジした『ウッフマヨ』という料理があります。ファンも多く仏国では毎年コンテストも開かれるくらい。実際は白ワインの方がよく合うそうです。(参照:たまごマヨネーズ最優秀賞受賞の前菜を作ってみよう!-たまごのソムリエコラム

 

方法2:コショウなどスパイスを効かせる!

「香り」が一つのカギのようで、スパイスを効かせることでワインと玉子料理との相性は良くなります。例えば「悪魔風(ディアボロ風)」と呼ばれるフレンチの料理がありますが、これはふんだんにコショウを使った料理。「プーレ・ディアブル(若鶏の悪魔風)」が有名ですが、たまご料理でも「デビルエッグ(悪魔のたまご)」と呼ばれるものがあります。これは、固ゆでした卵を半割りして黄身を取り出し、コショウなどスパイスであえ白身に盛りつけた料理。これなんかはワインと相性が良いようです。(参照:伝統の「悪魔のたまご」料理レシピ-たまごのソムリエ面白コラム

 

方法3:そもそもワインと合わせない!

あはは、身もふたもないですね。フランス料理には古くから沢山の玉子料理が存在します。フランスはオムレツ発祥の国、玉子料理の文化もかなり深いですが、「別に合わせなくっても良いじゃないの。」という感じの料理が沢山あるのです。

そもそも

卵はお酒全般と合わない…というわけじゃないんですね。

ワインと同じくファンの多いお酒文化「カクテル」、この語源は「コクティエ」、フランス語で「卵屋」を意味する言葉からとの説があります。

18世紀にフランス系の薬屋が、米国でブランデーに卵を混ぜたものを売ったところ大ヒットした事から名付けられたとの説ですが、蒸留酒とたまご、例えばブランデーやウイスキーと卵は非常に相性がグッド!なんです。

また、玉子焼きと日本酒、ビールと玉子料理の相性の良さを挙げる方も多いです。

そして…

方法4:直接!ワインと卵を合わせる

ワインに卵を混ぜるお酒があります。

「フリップ」というカクテルがありまして、これはワインと卵の黄身そして砂糖をシェイクしたもの。

お酒に卵を混ぜるカクテルは沢山存在しますが、ワインと卵黄または卵白を合わせたカクテルにも、有名なものがいくつかあります。

そう、直接混ぜるならば卵とワインは相性が良い…!と言えるのかもしれません。

料理別専用卵など83種のたまごをお届けしていることと、

料理を美味しく食べて頂くお手伝いをすること、

これが僕たちの取り組みでして、これを表す価値が「たまごのソムリエ」なのです。

ですが、本家ソムリエの方では卵とワインの相性に苦心されていらっしゃるとは……(汗)

ありがたい話です。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2020年06月1日