小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

毎年書いてます、干支と卵の豆知識です。

牛ステーキの肉汁したたる濃厚な旨味、大好きな方も多いかと思います。

レア、ウェルダン、いろんな焼き方がありますよね。

実はこれ、そもそもは『ゆでたまごの茹で加減』を表す言葉。

レア(rare)は半熟卵を表す古い英単語で、ウェルダン(well-done)は固ゆで玉子を表す英単語でした。

それがいつしかお肉の焼き加減に・・・

英語辞書にもちゃんと載っています↓

面白いですね~。

半熟とろとろ玉子も、『レアたまご』と呼ぶとなんだか格調高いような気も……しますね。

『ウェルダンエッグのサラダ』なんてメニューに書いてあると、ちょっと興味を惹きます。

僕ならまず頼んでみます。

そして注文してみたら、何のことはないゆでたまごが乗っているサラダ・・・

ちなみにこの情報を知ったのは、農林水産省のサイトから。(https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2009/spe1_01.html)

意外といろんな食のこだわり情報が載っていて、あなどれないです。

ここまでお読みくださってありがとうございます。

(関連:鼠と卵の惜しい関係 | たまごのソムリエ面白コラム

(関連:犬とたまご鶏のコラム | たまごのソムリエ面白コラム

あけましておめでとうございます!たまごのソムリエ・こばやしです

昨年は子(ね)年で「子だくさんに色々増える年」と言われていたわけですが

とんでもないものが世界中で増えてしまったものです…

今年はウシ年ですから、のんびり安心の一年であってほしいですね~

「丑(うし)」という字はもともとギュッと指を握り曲げたようすを表すのだそうですね

私共もこぶしを握り強い意志を以て

歩みはゆっくりでも時世に合わせた

御繁盛のお役立ちとなれますように

今年一年精進してまいります

本年もよろしくお願い致します!

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2021年01月5日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

報道でも出ていますが、今年は鳥インフルエンザが国内で多く発生しておりまして、まだ冬の入り12月だというのに12県30農場で感染・殺処分という大変な年になっております。

私共の出荷拠点がある四国・徳島でも先日発生し、当社にても要注意・厳戒態勢がつづいております。

そして、お客様から「僕達が食べても大丈夫なの?」というお問合せを頂くことがあります。

結論から言いますと、

「卵や肉を食べてヒトが鳥インフルエンザに感染する可能性はゼロ」です。

内閣府・食品安全委員会の発表でも、ハッキリと明言されています。(https://www.fsc.go.jp/sonota/tori/tori_infl_ah7n9.html)

でも、なんでうつらないの……?という事ですが、下記のような理由があります。

理由①コンセントが違うので、エネルギーが取れない

『ウイルス』とは、そもそも生き物として不完全で、取りついた生体エネルギーが無いと活動することも増えることもできません。いわば、生体から電源を取って充電したバッテリーで動くロボット。アニメ「エヴァンゲリオン」では、電源でつながって戦う巨大ロボットが、電源コードが切れると数分動いて活動限界で停止するシーンがありましたが、あんなカンジです。

そして、ウイルスは生き物の体内に入るとまず電源を取ろうとする(結合)のですが、鳥とヒトでは、コンセントの規格(受容体)がまったく違うのです。

ですので、鳥インフルエンザウィルスが人の体内に入っても、バッテリーで動ける間は活動しますが、人の体内からエネルギーもパーツも取れないのでしばらくすると、そのまま停止してしまうんです。

大事なポイントですが、「増殖」もできません。

たとえ100個のウィルスが人体に入っても、その数以上にはならないのです。

対して、ヒトインフルエンザウイルスの場合は、100個体内に入ったら、それが増殖して一千億個にも一兆個にもなって悪さをします。これが、「症状がでる」ということなんですね。

※世界でみると、「鳥インフルエンザが人に感染!」というニュースが出る事があります。

それは、体内で増えたわけではなく、最初から数千億個のウィルスを吸い込んで、それがバッテリーが切れるまで体で暴れまわったからです。 なので発症者は、農場で気づかずに吸い込んでしまった養鶏従事者がほぼ100%。そこから他のヒトにもうつりません。

ここを混同したり意図的に伝えずに、「鳥インフルは人にもうつる!コワイ!!」とあおるメディアが時々ありますが、これはデタラメ、ひどい話です。

繰り返しますが、

体内で増える → 別の誰かに乗り移る → そこでまた増える

こうやって増えるからウィルスはコワイのです。ですが、鳥インフルエンザウィルスが人体に入ってもそうなりません。

鳥インフル → ヒトの体内に入る → ほどなく活動停止

こういう構図ですので、

卵や鶏肉を食べても100%安全なのですね。

(ちなみにもちろん逆も言えまして、ヒトのインフルウィルスも鳥の体内では増えません。)

そして鳥インフルエンザ発生でなぜ殺処分を行っているのかというと、

鳥インフル → 鳥の体内に入る → 増える → さらに別の鳥に感染

となる、鶏→鶏の増殖を防ぐため。あくまで『家畜防疫』の観点からです。

 

理由② 胃酸で100%死ぬ

鳥インフルが人体に影響しないもう一つの理由として、酸にめっぽう弱いことが挙げられます。ヒト体内の胃酸などで消化されてしまうんですね。

まぁ、そもそも人体に入っても問題とならないので、だから何だという話ではありますが…

以上の2つの理由により、

卵や鶏肉を食べても人体に感染する可能性はゼロ、と明言されているわけです。

鳥インフルエンザのまん延は、小さくは僕たちの業界にとっての緊急事態でですが、マクロの観点では日本の食料自給率にも関わる重要な問題です。

大事な鶏さん達には絶対に健康でいてもらえるように万全を尽くします。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:鳥インフルエンザの怖くない話 | たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , 鶏さん・鳥さんのコト 2020年12月21日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

本日14日発売のプレイボーイ誌に、「温泉玉子の特集」として小林の温玉話が載ります!

さて、温泉玉子ですが、最近特にいろんなメニューで使われるようになりました。

ピザやパスタ、サラダ、ハンバーグやカレー……、

黄身と白身のとろみ食感が味をまろやかにしてくれますし、見た目にも映え、より美味しそうに料理を演出できます。

ご取材の際に調べていて
ふと気づいたのが、

温泉玉子は
「ビスマルク風料理」の
日本風ヘルシー代替なのでは

ということ。

ビスマルク風とは、ハンバーグやピザ、アスパラソテーなどいろんな料理に目玉焼きを添えたものを言います。

ドイツの鉄血宰相、ビスマルクさんが好んで食べた料理方法ですが、欧米では根強い人気があります。

(鉄の宰相、ビスマルクの目玉焼き愛 【ビスマルク風料理】 | たまごのソムリエ面白コラム)

そして、油を使ってひと手間かかるビスマルク風料理の目玉焼きから、

「よりヘルシー」

「手軽に割り込むだけ」

……の『温泉玉子乗せ料理』に、
日本では独自進化した
そんな流れが見てとれます。

実は、世界的に見ると、温泉玉子を食べるのは日本人だけなんです。英語でも温泉玉子は「onsen tamago」。

海外の方にはあの白身の食感が受け入れられない様ですが、日本では大人気のたまご料理です。

「こっちのほうがいいじゃん。」

となるのは自然な発想かもしれません。

 

〇健康にも有利!“温泉玉子”

以前ご紹介しましたが、野菜から採れるカロチノイド系のビタミンは、卵と一緒に食べることで吸収率が5倍ほど上がります。

温泉玉子は食感・味ともにサラダと相性が抜群なのですが、健康の面からもメリットが大きいです。

シーザーサラダなんかは有名ですが、和風のじゃこや海藻と組み合わせた和風温玉サラダも根強い人気ですよね。

視覚的な誘引力も比較的高く、温玉トッピングで価格を上げても写真などでシズル感を出すことで、2割売り上げがアップした例もあります。

店舗メニューにての粗利獲得にもメリットが大きいです。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:たまごとサラダでビタミン吸収がめっちゃ良くなる!【米国研究】 | たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2020年12月14日

雀卵斑(じゃくらんはん)ってご存知ですか?

スズメのたまごの模様」という意味ですが、

これ、「そばかす」の事なんです。

なんでこんな名前なのかというと、

雀の卵の模様がそっくりなんですね。

雀のたまごは、うずら卵と殻の色目が似ていますが、

模様がより淡く細かいので、

たしかにお肌のそばかすっぽさがあります。

日本人はそばかすが出る人がさほど多くないですが、そばかすの方が多い欧州では「かわいい」の代名詞なんだとか。

そういえば、日本では江戸の昔からツルツル肌をたとえるのに「卵肌」、つまり「ゆで玉子」と評しています。

なにかと卵はお肌の表現の対象になってますね~。

ちなみに卵は肌に理想的なアミノ酸を含み、高い抗酸化作用も持つ、美肌フードです。卵の薄皮、“卵殻膜”に多く含まれる「シスチン」も、肌に高い効果があるとのことで近年注目されています。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連)たまごの〇〇に美肌効果が! | たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2020年12月11日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

12月3日は、ワン・ツー・スリーでマジックの日です。

今回は第7回目!「世界の卵マジック」をご紹介します。(その1)(その2)(その3(その4)その5(その6)

 

〇生卵とミルク缶のコメディマジック

「説明書」に書いてある通りに缶を使ってやるよ!

まず、たまごとミルクを入れて頭の上に。次に「さかさまにして!」と…え~~!

かなり盛り上がるたのしいマジックです。

観ている方もかなりドキドキしますが、楽しさがあって良くできています。パーティなんかでやっても楽しいでしょうね~。

こういうお客さん参加のマジックはいろいろありますが、観ているだけよりもずっと楽しい想いでになります。

 

〇 ゆでたまごの賭け


6つのたまごを好きなように並べ替え、サイコロの順番に割っていきますが……

これまたハラハラするたまごマジックです。これ見せ方が上手いのですごく不思議です。

この前提として、eggbet(卵の賭け)という遊びがありまして、茹で玉子の中にひとつ生卵を混ぜて、一つずつ手に取って自分の額にぶつけて割っていく、言うなれば「ロシアン卵」です。負けたら卵まみれ。欧州ではお祭りなんかでたまご対決大会になることも。

それくらい外からでは茹でと生の見分けはつきません。なのに不思議ですよね~。

たまご屋としては、もう少し丁寧に割って欲しいですね(笑)

いかがでしたでしょうか!?

また来年の12月3日をお楽しみに!

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること , マジック 2020年12月4日