小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

早いもので本年最終日です。

今年はなんと7件の全国放送・3つの新聞含む全国誌掲載にてご紹介いただきました。

また、一年間「養鶏の友」という業界紙で言いたいことを言わせて頂きました(汗)

おかげさまで、長いご縁だけでなく新たな出会いも沢山あり、本当に多くの方にお世話になりました。

ありがとうございます。

できなかった事も多く、「まだまだだな・・・」と感じる事多々ありますが、

来年はお世話になった皆さまに恩返しの年にしてまいります!

来年もよろしくお願い申し上げます!

カテゴリー | ソムリエ日記 2019年12月31日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

今年6月に出させて頂きました番組「マツコの知らない世界」さんにて紹介をいたしました、極上のゆでたまごの作り方ですが、放送内では時間の限りもありお伝え出来なかった細かな部分の調理方法を、ご紹介しますね。

直後にフェイスブックにてはご紹介していたのですが、サイトにては未紹介でした(汗)


TV「マツコの知らない世界」でご紹介した「究極の茹で方」詳細(※ご家庭でベストの作り方です)
<究極のゆでたまご作り方>
・Mサイズを準備(白身と黄身の黄金バランス)
・冷蔵庫では香りの強い食材から離して保管
・常温である事
・最低3日経過したものを使用する(炭酸ガス抜き→白身のpHを上げる為)

・おしりに押しピンで穴をあける(2~3㎜程度深さ)
・塩を入れる(ヒビ割れた場合のカバー。酢と書いてあるレシピもあるが、phが下がるため剥きにくくなるリスクがある)
・水量は高さ18mm程度(※少ないとすぐに冷やせるため・また沸騰でぼこぼこと揺れてぶつかり割れるのを防ぐ)
・沸騰した状態から必ず卵を投入
・最初の1分半、卵を転がす。(同一方向へ6秒で鍋一周くらいのゆっくりでOK)→ふたをする(蒸す)
・ゆで時間は6分30秒
・ゆで時間後10秒以内に水→氷を入れすばやく冷却(水が少ないので上から足すだけでOK)

・剥く時は鈍端(平らな方)からぶつけて割る(空気が入っている部分なので、ゆでたまごそのものに衝撃が加わりにくい)
・その後水の中で剥くときれいに剥ける(水の嵌入・殻と白身の間に水が入るため自然に剥きやすくなる)

その他補足:
固ゆでなら…→産卵後3日目が最高(それ以前は剥きにくく、それ以上だと黄身外縁が灰緑色になりやすい)
半熟トロトロなら…→産卵後“3日以上”であれば大丈夫だが“産卵後8日以内”がとろみが強くなるので濃厚食感になる


以上です。食感は半熟トロトロ、黄身が最もコク濃厚さを感じる粘度となるゆで時間ですが、お好みでご変更くださいませ。

ではステキな卵ライフを~♪

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

こんにちは!たまごのソムリエ・小林です。

ロシアのオペラに「黄金の雄鶏(Золотой Петушок)」なる作品があります。日本では「金鶏」と呼ばれていて、有名な作品です。書かれたのはリムスキー・コルサスさん。

ざっと解説すると、こんなお話です。


ある国に王様がいました。「隣国との緊張がずっと続いている・・・そろそろのんびりしたいなぁ。二人の王子はサッパリ頼りにならないし、何か良い案は無いものか。」と考えていました。

そんなとき、宮殿に奇妙な占星術師が現れました。「それならこの黄金の鶏はいかがでしょう?これは未来を予測し危機がせまるとコケコッコーと鳴いて知らせてくれます。」

それは良さそうじゃな、と王様はさっそく「今はどうなのじゃ?」とニワトリに質問すると、「コケコッコー!寝転がって治めてなさい。」と鳴く。なるほど今は安心なんじゃな、こりゃ楽じゃ、気に入った!と占星術師に「なんでも褒美を取らせるから後で申せ。」と大喜び。それからは毎日「寝転がって治めな。コッコー」との声を聴いて、安心しきってのんびりくらしていました。

ところがある日…!

「コッコー!警戒しろ!注意しろ!」とニワトリさんが鳴きました。

「こりゃ隣国が攻めてきたのだ!息子たち、出陣せよ。」と二人の王子に軍を指揮させ送り出します。

ところが……いつまでたっても音信が無い。帰っても来ない。その内に「コッコー!警戒しろ!危ないぞ!」とまた黄金の鶏さんが鳴くものですから、仕方なく残った兵をかき集めて自分も出陣をしました。

国境近くの谷間に来たところ、なんと…!

お互いで殺し合い、刺し違えた王子二人と壊滅した軍を発見したのです。

いったい何があったのか…!?

そこへ、隣国の軍と謎の女性が現れます。

「わらわは女王じゃ。」と言う。よく見るととても美しい。いや、めちゃくちゃスーパー美しい。控えめに言って絶世の美女。たちまち王様はメロメロになってしまいました。

“おそらく二人の王子も、彼女を奪い合って刺し違えたに違いない。”

息子のカタキ!…のはずなのにひとめで心を奪われた王はもう復讐心なんてどこかにふっとんでしまっています。なんとか彼女の気を引こうと、慣れないカラオケやダンスまで披露する始末。

その熱意(?)のおかげか、ついには女王を花嫁として連れ帰る事に成功します。

さて、ウキウキと国に帰った国王を待っていたのは占星術師でした。

「『なんでも』って言いましたよね!?褒美にその美女をください。」

ええ…!?なんでもったって限度があるじゃろう。そんなことできるか!と王様は占星術師を殴り殺してしまいます。

すると…!天に雷鳴が響き暗雲がたちこめ、金のニワトリさんが「コケコッコー!じいさん、頭を突つくぞ!」と鳴きながら王の頭を貫きます。王は死んでしまいました。

女王は笑い声と共に消え、金の雄鶏も消える。後には途方に暮れた民衆だけが残されました。

俺たちはこれからいったいどうすれば……。

というラストです。


〇裏メッセージがある

このお話、もともとはロシア民話です。有名作家だったコルサスさんがなぜこれを歌劇に仕立て上げたかというと、この物語、要するに

世界から立ち遅れる帝政ロシアへの体制批判

だったのですね。

自分の快楽を求めるおバカな王様のもとで、民衆が困り果てる。

なんと情けない…

みんなコレで良いの?

そんな皮肉メッセージが込められているわけです。そうすると、黄金のニワトリはさしずめ“価値ある情報や技術”の象徴でしょうか。自分がラクをする為だけに貴重な情報を使う、享楽にふけり最後は自分が「危機」として金鶏の叫び声と共に処理されてしまうわけです。

一個十数億円、有り余る宝石財宝・技術の粋を尽くした卵飾り『インペリアルイースターエッグ』を毎年妻に送り続けた、当時の皇帝ニコライ2世。『黄金のニワトリ』を自分の怠惰の為だけに利用した作品中の王様は、まさに彼を彷彿させます。

この戯曲が書かれたのは1907年頃で、そのちょうど10年後にロシア革命が起こり最後の王朝であるロマノフ朝は終わりを迎えます。ニコライ2世は革命後に銃殺されてしまうわけですが、その際にこのオペラ「金鶏」のラストを思い出した方も多かったのかもしれません。

〇皮肉を込めるなら卵か鶏!?

そういえばスイフト作「ガリバー旅行記」も体制批判が裏テーマにある作品ですが、作中で英国を皮肉る題材として使われたのが「ゆでたまご」でした。(『ガリバーを戦争に巻き込んだ「ゆでたまご」』たまごのソムリエコラム

ニワトリや卵、身近にあるものはイメージしやすいですから、こういった寓話や皮肉には大変使いやすいのかもしれません。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:米国フリーマーケットで発見のイースターエッグ、なんと推定価値34億円と判明! | たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2019年12月18日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

たまご鶏のことわざ第60弾、今回は中国から。

<月に一鶏を盗み以て来年を待つ>

毎日鶏を盗み続けている男がいました。

知人がそれを見咎め注意したところ、

「わかった。じゃあ毎日じゃなくて『月に一羽だけ』盗むことにして、来年になったらスッパリ辞めるよ。」

と返答されてしまった…。

孟子さんと言う方のお話です。

この事から転じて、

「悪事ってのは、なかなかやめられないものだ」

「少しずつ止めよう、なんてただの詭弁だ」

という表現として用いられます。

まぁそうですよね。

悪事じゃなくっても、

たとえば禁煙やダイエット

「来年から!」なんて言葉が、どれだけ信用性が無いかなんて、みんな知っていますよね(笑)

そういえば今年はピエール瀧さん、沢尻エリカさん、田代まさしさん再逮捕など芸能人の麻薬所持逮捕が相次ぎました。

心理医のゆうきゆうさんはその著書で、

「やめられないこと」から脱却するには、とにかくそこからスッパリと『距離を置くこと』だけが唯一の解決方法だ。と述べています。

回数を減らす、という中途半端な対策は、本人も苦しいだけ、依存から抜け出すことはできないんだそうです。

今月は師走ですが、タバコに、スマホゲーム、お酒中々…やめられないあなた様・・・「来年から」なんて考えずに『今!』の決断をする勇気をもってみてはいかがでしょうか!?

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2019年12月12日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

MBS系列情報番組「ミント!」さんにて当社のご紹介を頂きました!

12月2日放送・「ナゼトキ!」のコーナーです。

4月からスタートした情報番組ですが、どのコーナーも視点がホント面白いです。

当社の洋菓子専用ハーブ卵もご紹介いただいたのですが、実際にご使用いただいている、そして開発の際にも多大なご意見をいただいた繁盛洋菓子店の社長さんからもコメントをいただきまして、本当にありがたいです。

スタジオにては月亭方正さんからもかなりご評価の言葉を頂きました。うれしいですね~。

今後も頑張ってまいります!

カテゴリー | ソムリエ日記 , 取材・掲載・ご紹介 2019年12月10日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

本日は12月3日、

ワン・ツー・スリーでマジックの日です。

今回は第6回目!「世界の卵マジック」をご紹介します。(その1)(その2)(その3(その4)その5

〇 鶏とたまご
布をスーッと持ち上げて二つ折りにします。鶏の絵が出てきますが、その布をちょっと傾けると……! どんどん続けることができる、なかなか不思議なマジックです。 出展自体はとても古くて、古典と言ってもよいマジックですが、身近な卵を使っているのと優秀なトリックのためファンの多いマジックです。

これ、他の素材、たとえばリンゴとかバナナだと美味く見せられないんですね。これまでご紹介したマジックと同様、卵でなければ、という内容なのですね。あの丸っこい形状と、遠目にも何が出たのか分かる、というのはマジックにおける卵の大きな利点ではないでしょうか。

〇 卵とお皿
2枚のお皿を重ねてくるくると回すと、中から…! さらに回していくと、最後にはちょっと素敵な結末に…♪

一つ目のマジックと似てますが、全く違うテクニックを使った手品です。従来はサイコロを使ったトリックが有名ですが、卵にした方が見やすくって良いカンジです。

いかがでしたでしょうか!?

また来年の手品の日に、卵マジックをご紹介しますね~。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること , マジック 2019年12月3日