小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

たまごのことわざシリーズ第41弾、今回は中国から。

<啐啄同時>(そつたく)

師弟の呼吸がピタリと合う事、またとないチャンスを意味します。“啐啄の機”なんて言い方もします。

「啐(そつ)」とはヒナが殻を割って出ようとする鳴き声、

「啄(たく)」とは母鳥が卵の殻をコンコンとつつく音です。

ヒナは卵から孵るときに、内側から殻をつついて穴を開けます。

ただ、

ヒナは体力もありませんので、

自分ひとりの力だけで殻から出てくることはできません。

親鳥が外から殻をつついて

カラを割ってやらなくてはいけないんですね。

とはいえ、まだ孵るタイミングじゃないのに

親鳥が早くつついて割ってしまったら・・・

ただの「割れタマゴ」になっちゃいます。

また逆に

親鳥が手伝い始めるのが遅れると、

ヒナ鳥は出られずに、体力を失って死んじゃいます。

つまり、“啐(そつ)”と“啄(たく)”が「同時

じゃないといけないんですね。

このことから、禅宗で、

「導く師と弟子との呼吸がぴたりと合うこと」

これを、たまごで例えたわけです。

ご家庭でも、おんなじですよねー。

「ちょっと英会話習ってみない?」

「えー、やだよ。」

なんて息子さんとの会話、ご経験ありませんでしょうか?

まずエジソンやイチロー、

はたまたポケモントレーナーでもガンダムでも良いのですが、

たとえば偉人のお話などから“技術習得”に興味を持って、

(やってみてもいいかなー・・・。)

と感じている“瞬間”に!

ズバリ!

「やってみない!?」

・・・・・・

お母さま、

あなたが誘えるかどうかが、大きなポイントになるんです。

それってむずかしい……!

そのとおり。

けども、それのタイミングを見抜くのがまさに信頼関係、

「啐啄」なんですね。

ちなみに、孵化直前のたまごにスピーカーで“卵をつつく音”を聴かせると生まれるのが一日早くなり、また、“親鳥の鳴き声”を聴かせると安心して生まれるのが一日遅くなるそうです。

ヒナも、命をかけて音を聞き逃さぬよう、ここぞ!というタイミングを計っているんですねー。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2016年11月12日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

偉人とたまご鶏のエピソード、今回はナポレオンさんです。

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マレンゴ風料理、って聞いたことありますか?

マレンゴとは、イタリアの地名です。

かつて、ナポレオン・ボナパルトはフランス軍を率いオーストリア軍に打ち勝ち、

このマレンゴ村で小休止を取りました。

残念ながら戦場まで食料供給が追いつかず、

焼け落ちた農家で手に入ったのは

チキン・たまご・トマト・ニンニク・川エビ(ザリガニ)」という

限られた食材だったんですね。

ナポレオンお付きの料理人デュナンさんは、

たったこれだけの食材に工夫を凝らして、

すばらしい即興料理を作りました。

それを気に入ったナポレオンは、後にたびたび

「あのマレンゴの料理をまた食べたいぞ。」

とリクエストを出したんです。

そこから、この食材に玉ねぎなどを加えた料理が、

「マレンゴ風料理」の定番となりました。

限られた食材を使う、というルールの中、いかに美味しいものを作れるか。

いわば“料理の大喜利”ですね^^

現在にいたるまでいろんなアレンジに多くの方がチャレンジされていまして、

とても面白いです。

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漫画「大使閣下の料理人」(講談社)では、『フランス料理は豪華な食材を使うぜいたく料理のイメージがあるが、限られた食材からでも最大限の美味しさを引き出す知恵、これもフランス料理の神髄なんです』とマレンゴ風料理を表現しています。

なるほど、今に至るまでこの料理が引き継がれていることで、フランス料理の奥深さが良くわかりますね。

ナポレオンさんは大のたまごと鶏肉好きだったそうで、

エルバ島を脱出してパリへ戻る道中には

目玉焼きを好んで食べたというエピソードも残っています。

 

◆なにかと食べ物の逸話が多いナポレオン

さて、ボナパルトさんは、何かと料理と絡んだエピソードを持っている方です。

以前ご紹介した仏ベシエールの巨大オムレツイベントも、

ナポレオンさんが兵士をねぎらうため、

町中の卵をかき集めてオムレツをふるまった故事から続いているお祭りです。

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ちなみに皆さんが食べている『缶詰』

これを作らせたのもナポレオンなんですね。

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遠征する兵士の“栄養失調”が問題となったことを受けて、

巨大な懸賞金をかけて保存食のアイデアを募ったんです。(当初はコルクで栓をしたビン詰めでした)

もっとも、ナポレオンさん自身は食事に無頓着で、

戦場ではローストチキンとパン・ワインを馬に積んでおいて、

腹が減ったらサッとかじっておしまいだったとか。

たくさんあるナポレオンさん“食”のエピソードは、

けっして美食家だからというわけじゃなくて、

人心掌握の手腕がすばらしかった、ということのようです。

現代でも食事は大事なコミュニケーションのひとつ。

「上司のおごりで一杯」なんてのもそうですよね。

ナポレオンさんも、

部下と仲良くなるにはまず胃袋から、

そんな信条で接していたのかもしれませんねー。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

11月3日から6日(日)まで、フジグラン石井店にて開催中のイベント「四国うまいもの味めぐり」にて、こだわりたまごの販売を致します!

私も売り場にてたまごのご紹介をしております、

また、数は少ないですがかなり珍しいレアたまごの詰め放題なども実施します、良ければぜひお立ち寄りくださいませー。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2016年11月4日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

『煮抜きにおろし金』

という言葉をご存知でしょうか?

「煮ぬき」とは、ゆでたまごの事。

上方では、昔こういう呼び方をしていたんですね。

では、

煮ぬき(ゆでたまご)とおろし金

って、何のつながりがあるのでしょう??

それは、

「お父さんが赤ちゃんにほおずりしているようす」

これを例えて表現したものなんですねー。

お父さんのおヒゲが、赤ちゃんのやわツルほっぺに当たっている。

赤ちゃんもキャッキャ笑っているけど、

ちょっとだけ

イヤーン!

となっているようす^^

あーモウ!かわいいなァ。

みなさんもほほえましくご覧になったことがあるのではないでしょうか。

これが、

「煮ぬきにおろし金」

なんですね。

なかなかステキな表現です。

僕もほおずり、めっちゃ息子にやってました!

お友達のパパさんの

こんな様子を見かけたら、

ぜひ「ねえ知ってる!?」

・・・と、お話してみてくださいませ^^

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2016年11月1日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

なんと!アヒルの卵を集めたところ、表面に幽霊の模様が・・・! というニュースが米国でありました。

いよいよ週末・月末がハロウィンです。

日本でも最近はいろんなイベントが開催され、今年はポケモンGOでも「ゴース祭り」、オバケモンスター多発設定となって話題となっていますね。

そんな中、米国で話題となっていましたのが、この幽霊たまご。

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ニューメキシコ州で、飼っているアヒルのたまごを集めたところ、その表面に“カマを持った死神”のような模様が…!

そもそもなんで、こんな模様ができたのか・・・!?

たまごは、年齢や生育条件によってさまざまな模様が生まれます。

ウズラなどは、周りに擬態するために世界一ともいわれる複雑多様な模様をつけるなど、鳥によっても色々です。

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今のアヒル種はほぼ白色の殻ですが、昔は擬態目的もあって異なる色をしていました。 先祖返り、のような形で絶妙な具合にユーレイ模様になっちゃったのではないでしょうか。

それはそれでスゴイ偶然ですが。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(参照:Duck lays egg with a spooky image | WWLP.com)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの海外ニュース 2016年10月30日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

フジテレビ系の朝番組「ノンストップ!」さんにて、今週の月曜日に「究極の美味しい卵かけごはんの食べ方」として当社のご提案を紹介いただきました!

世の中に、おいしい世界が増える事、たまごかけごはんワールドが広がる事、とってもうれしいです。

ご紹介いただきましたフジテレビさま、ご覧下さった方、ありがとうございました!ぜひお試しくださいませー^^

カテゴリー | ソムリエ日記 , 取材・掲載・ご紹介 2016年10月27日