こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
まずは能登半島地震で被災しました方に
心よりお見舞い申し上げます。
昨日夜の時点で
3万戸超が停電しているとのこと
早期の復旧を願っております。
また、インフラと併せ
食糧などの確保も心配ですね。
以前、熊本地震の際にも
書かせてもらったのですが、
たまごは常温でも
比較的長期たべる
ことができる
『保存食』でもあります。
普段の生活で
推奨するわけではありませんが
たとえば停電によって
冷蔵庫の保存ができない
なのに食料入手が困難
このような状況の場合
たまごは非常に有効な
たんぱく栄養源になり得ます。
冷蔵できなくなった
賞味期限を過ぎてしまった
このような状況でも
災害時には捨てずに
ぜひ栄養源として活用ください。
◆賞味期限よりずっと長持ちすることも
鶏卵日付表示等検討委員会
という政府主導の委員会が
ありまして
イギリスのハンフリー博士の
研究に基づき、
「鶏卵の日付等表示マニュアル」
とうものが設定されました。
上記のような計算式に
もとづいてまして、
ようは
保存温度によって
生食の賞味期限が
変わるのです。
全国の卵屋では
この結果にもとづき
「2~3週間程度」の賞味期限
を設定します。
ですが、
保存温度によっては
それよりもはるかに長もち
するんです。
生食できる期限と
保存温度の関係を
上記の数式にあてはめると…
上のような表になります。
今回震災被害のあった
石川県の今日の気温は
最高気温9℃。
すると理論上は
常温で57日間も
生食ができるのです。
仮に春先くらいの
温かさになったとしても
20℃で30日間は生食で
食べられるのです。
もちろん、
ぼくたち卵屋では
混乱を招くことのないように
このような長い賞味期限を
つけることはありません。
通年して賞味を2週間程度に
設定していまして、
それでも
消費と供給スパンから
問題ないわけですが、
今回の震災のように
短くない期間
停電が続く場合は
賞味期限を過ぎたからと言って
たまごを捨ててしまっては
ホントもったいない!です。
※あと、
鶏卵の賞味期限は
「生食できる期限」です。
もしご不安なら
加熱すれば期限以降も
食べられます。
繰り返しますが、
ふだん推奨するわけでは
ありませんが
停電状態でも
今の気温では
たまごは痛まず大丈夫な
また生食でも栄養が取れる
可能性が高いです。
※ただし、
・加熱後のたまご
・ひびの入ったたまご
これらは長もちしません。
停電で冷蔵できない場合は
食べない方が無難です。
大変な状況かと存じます。
ぜひ栄養面にもお気をつけて
くださいませ。
ここまでお読みくださって
ありがとうございます。