小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

ご縁ありまして、海外の農場にお邪魔しております。

日本は冬ですが、こちらはとても暖かい気候。

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100年を超える老舗農場で、地元のファンは絶大です。

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写真は6代目のシャロンさん。

ウチが創業53年目ですから、ほぼ倍・・・・・・すごい。

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見た目は歴史を感じさせる古い装いですが、

色んな所に気づかいと工夫が活きています。

抜けるような晴天ですが今は雨季で、

季節によっての色んな対策や、

飼料の工夫、困りごと対応など、いろいろ勉強させて頂いております^^

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2016年01月22日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

年初恒例の、干支と卵についてのコラム第二弾です。

聖書を読むと、面白いことに「猿」は出てこないんですね。

たとえば旧約聖書の有名エピソード『ノアの方舟』に猿は乗っていません。 ゾウからキリンからあらゆる鳥獣が乗せられているにもかかわらず、おサルの記述は無いんですねー。 数々の聖書絵画にも、もちろん出てきません。

まあ、おサルさんが生息しているのは中南アフリカ・アジア・中南米で、聖書が普及した中近東・ヨーロッパには生息していなかったことも理由だとは思いますが、それにしてもライオンゾウだって描写されているわけですから不自然といえば不自然な気がします。 もしかすると「ヒトに近い種」であるだけに、逆に良いイメージが無かったのかもしれません。

そして、鶏卵。

意外なことに、これもほぼ記述が無いんですね。

面白いことに、ニワトリさんの方は、たびたびに渡って旧約聖書・新約聖書両方に登場するんですね。

一番有名なものは、一番弟子ペテロにキリストが『今夜鶏が鳴く前に、あなたは三度私を知らないと言うだろう。』と伝えるエピソード。

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新約聖書中最も有名なエピソードですが、

鶏さんの声が“夜明けの象徴”となっていまして、

人々の生活の中に、鶏さんが文化として広く根付いていることが良くわかります。

なのに、卵となるとコレがまったく別でして、聖書中の『卵』の記述を調べてみても、

旧約聖書ヨブ記・39章 → ダチョウの卵

旧約聖書エレミヤ書・17章 → シャコの卵

旧約聖書イザヤ書・34章 → ふくろうの卵

新約聖書ルカによる福音書・11章 → サソリの卵

・・・・・・といった風に、他のタマゴばっかりなんですね。

シャコまであるのに・・・・・・^^;

聖書上じゃなく実社会では、

卵とキリスト教はとっても深いつながりがあります。 キリスト復活を祝うイースターの行事は卵が主役のお祭りですし、キリスト教での「生命と復活の象徴として卵を祀る」行事は、欧州中にあります。

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ですが、こと聖書においては、鶏と違って『卵』はなぜかかなりマイナーな存在なんですねー。

うーん。

不思議です。

あくまで小林の考察ですが、

土着の信仰として「卵を神聖視」する風習は世界中にありますので、比較的新しい宗教としてそれらを駆逐していく立場にあったキリスト教(とその教会)は、区別の為にあえて卵の表現を避けた

が、どっこい民間ではずっとその風習が残っていてふたたび卵=神性のイメージが、キリスト教文化に溶け込んでしまった。

なんて事があった・・・・・・のかもしれませんね。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2016年01月16日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

毎年年初は干支と卵に関してコラムを書いています。本年は申(さる)年ですが、

サルと卵、というと「さるかに合戦」です!

えェ・・・!?

なんのこっちゃ。

と、思われることでしょう。

実は、1887年教科書に『さるかに合戦』が掲載された時はなんと!栗のかわりに卵が火の中から爆裂してサルを攻撃するというストーリーだったんですね。

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ちなみに足をすべらせる牛糞ですが、このときは昆布がその役をしていました。

 

◆なぜ卵だったのか・・・・・・!?◆

実は卵は、急加熱するとカラ内部の水蒸気圧が高まって爆散します。

例えばぜっったいやってはいけない実験として有名なのが、「電子レンジ加熱たまご

仮に沢山の卵を電子レンジに入れて加熱すると、電子レンジごと爆裂→部屋の天井までふっとぶ という結果になります。

いやー、そう考えると卵の方がクリよりも、戦闘力がある仇討ち向きのキャラクターともいえそうです。

最近は、さるかに合戦の「仇討ち」概念がNGということで、父ちゃんカニも死なずラストも「みんなで仲直り」するというマイルドな結末となっているようで、そもそも野蛮だから教科書への掲載自体もダメ!となってきているようです。

なんだか骨抜きでちょっと残念ですね。 ぜひ原作の頃のバイオレンスあふれる(?)ワクワクストーリーもたまには復刻しても良いのではないでしょうか!?

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:ダチョウのたまごを電子レンジすると・・・ – たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2016年01月12日

 

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本日夜中放送のNHK情報番組『マサカメTV』さんで出演させていただきます!(再放送です)
テーマは「ジョーシキの殻を破る卵」
ゆでたまごを5秒、2秒、さらに一瞬でむく秘技!をご紹介いたします^^
お笑いコンビの「なすなかにし」さんとご一緒させていただきました!
その他コーナーも、たまご愛あふれる面白コンテンツ満載ですので、ぜひ録画などにてご覧になってくださいませ?!

 

NHK総合「マサカメTV」
放送日1月8日(金)午前2:45?
(7日26:45?)
つまり本日夜中です^^

カテゴリー | ソムリエ日記 , 取材・掲載・ご紹介 2016年01月7日

あけましておめでとうございます!たまごのソムリエ・こばやしです。

本年は申(さる)年ですが、「申」は「伸(しん)」の語源、草木がすくすくと伸びていくさまが元になった言葉なんですね。

私共も、理念とする「美味しさと健康をお届けする」へ向けてまっすぐに取り組んでまいります。

本年も、料理になった時に最も美味しくなるたまご、元気になるたまごをお届けしてまいりますので、よろしくお願いいたします!

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2016年01月4日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

今年も、もうあとわずかです。この一年で見ると、たまご関連の健康ニュースが相次いでとりあげられていました。なぜなのでしょうか?

◆迷信があらためて否定された◆
本年のはじめ、3月ごろまでにかけて、日本では「たまご 一日3個食べても大丈夫!」といったタイトルのニュースがいくつもありました。

なぜ今年に入ってそのようなニュースが増えたのかと言うと、それは「コレステロール」に関する公式発表のため。

今年はコレステロール関連の大きな報告が上がっておりまして、

その一つは、合衆国厚生省と農務省が設置した米国食生活指針諮問委員会が出した「米国における食生活の指針」報告書。

最新の研究と膨大な量の過去研究論文を再検証した結果「食事によるコレステロール摂取と血中コレステロールの間に明らかな関連性はない」と結論付けました。

これを受け、取りすぎに注意!と言われていたコレステロールについて、米当局は『摂取量を制限する必要はない』という新たな見解を発表したんですね。 「コレステロールは過剰摂取を心配する栄養素ではない」と明言しています。

また、日本においても、動脈硬化学会が20年間の研究報告を再調査した結果、今年のはじめに「コレステロール値は食事で変わらない」という声明を出しました。 それを受け、厚生省はコレステロールの摂取上限を撤廃したんですね。

 

◆コレステロールを摂らないと老化が進む!?◆

コレステロールは、細胞膜をつくる重要な要素でして、これが不足するとお肌の細胞も一気に老化がすすみ、シワも増えることが知られています。

年をとっても元気でいるためには、ぜひともとるべき栄養源!なんです。

卵は栄養バランスの非常に良い食材ですが、コレステロールが比較的高いことを心配する人も多かったんですね。

それが、むしろプラスになる。

加えて、以前から卵の良質なコレステロールとあわせて、

卵黄中の「コリン」という物質が血中からコレステロールを素早く片付けてくれるため、血中コレステロールも下がるという事実が以前から知られていました。

動脈硬化などのリスクも、卵を食べることで心配することなく良質のコレステロールを摂取して老化防止につなげられる。

そういった点で、卵の良さが、再確認された一年だったんですねー。

来年は、もっとたくさんの方が、この事実を知ってくださると、

とってもうれしい!

です。

来年も、何卒よろしくお願いします^^

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの健康情報(研究など) 2015年12月29日