小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

あと少しで新年ですね!

みなさまも明けて、初詣に行かれるかと思います。

さて、この神社に必ずある鳥居

そもそもなんで「鳥」の字が付いてるんでしょうか??

この鳥とは実は「ニワトリ」のこと。

「古事記」「日本書紀」によると、

天照大神(あまてらすおおみのかみ)が天岩戸(あまのいわと)に隠れてしまった際、

知恵の神オモイカネさんが「常世の長鳴鳥(とこよのながなきどり)」ことニワトリさんを一列にならべさせ、その長い美声で天照さまを誘い出そうとしたと記されています。

一説によると、

この伝説にちなんで神前の祭壇にニワトリさんの「止まり木」が置かれたことが、鳥居の起源となったと言われています。

つまり、“鳥居”は鶏さんの座る場所・・・!

そう考えると、たまご屋であるワタクシは、鳥居をくぐる際にまた別の感慨がありますね!

多くの鳥居がならび、トンネルみたいになっている京都の伏見稲荷神社“千本鳥居”ならば、その上にはたーくさんの「神なる鶏」サンたちが止まっているわけです。

面白い!^^;

ここまでおよみくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2015年12月25日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

フランスで定番の“前菜”たまご料理「ウッフマヨ(たまごマヨネーズ)

ゆでたまごにマヨネーズソースを合わせるシンプルな料理ですが、長い伝統から各店さまざまにこだわっていまして、ウッフマヨ最優秀賞なる賞もあるくらい。

その2013年受賞、クリントンやオバマ大統領プーチンさんも訪れたことがあるパリの人気店「オーベルジュ・ドゥシェ(Auberge d’Chez Eux)」さんが、HPでこの最優秀賞受賞のウッフマヨレシピを公開していましたので、翻訳の上ご紹介します。

日本の身近なもので作れるように、私流にちょこっとアレンジしていますのでご容赦くださいませ。

<準備するもの>tamagomayo2013how.jpg
たまご 2個(一人分)
マヨネーズ
塩コショウ
ミックスベジタブル
チャイブ(又はアサツキ)
おろし金 (千切り用)

<つくり方>
1)ゆでたまごを茹でます。 2個の内、 ひとつを『固ゆで』、もうひとつを『半熟』にします。(沸騰してから卵を入れ、8分後と12分後に出すとOK)
2)ミックスベジタブルにマヨネーズと塩コショウ少々を混ぜ、お皿に敷きます。
3)半熟ゆでたまごをタテにカットし、黄身の面を下にしてミックスベジタブルの上に乗せます。
4)塩コショウを少々かけ、その上から『固ゆで玉子』をおろし金(千切り用)でおろします。 上からチャイブのみじん切りをかけて、完成です。

「たまご」と「マヨネーズ」が主役の前菜ですが、見た目にも素敵です。 おろした茹で玉子の食感と丸のままの半熟たまご両方の食感があいまって、かなり面白い風味になります。

ミックスベジタブルの部分は、実際のレシピは季節の野菜を組み合わせています。(セロリ、ラディッシュ、アスパラ、ニンジンなど)

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最優秀賞を受賞するだけあって、大切な人への大事な食事にもピッタリです。ぜひ、おウチでステキなクリスマスディナーを!というときにおためしくださいませー。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:レストラン名誉!仏のたまごマヨネーズ最優秀賞って何だ!? – たまごのソムリエ面白コラム)

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

たまご鶏のことわざ、今回はカンボジアから。

<鳴くめんどりは、卵を産んだめんどり>
(モァンヌ ナー クトーツ、モアンヌ ノゥッ ポーン) 

鶏さんは、たまごを産んだ後によく鳴きます。 そこから転じて、『事件を起こした張本人は、証拠となる行動を起こすものだ』

という意味になります。

一番さわいでいるアノ人が、どうも犯人っぽくてアヤシイ・・・・・・。

そんなときに使うコトワザです。

ミステリーでときどき出てくる展開ですねェ。

「誰がやったんだ!けしからん。 刑事さん、はやく犯人をつかまえてください。」

なんて大声で言うヤツに限って、犯人だったり。

心理的にはワカランでもないですよね。

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心にやましいことがあるから、それを払しょくしようと思って普段取らない行動をとっちゃう。 たとえば『浮気したときだけプレゼントを買ってくるダンナ』は、まさに「卵を産んだ時だけ鳴く鶏」です^^;

_

◆産卵後よく鳴くのはホント◆
さて、 実際のところはというと、ニワトリさんは産卵後に長鳴きをします。 おんどりは朝になると時を告げるように鳴き、めんどりは卵を産んだ後に鳴く・・・・・・のだとか。

もっとも、私は商売柄めんどりさんと比べ雄鶏サンはあまり面識がないので、「そうらしい」と聞くばかりですが^^;

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

関連:たまごのソムリエコラム・・・たまご・鶏さんのことわざシリーズ一覧

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2015年12月19日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

先月末に、こんなニュースがありました。

【中国トンデモ事件簿】鶏ばかり盗み続けて20年 8回逮捕されても鶏泥棒をやめない驚くべき理由とは…-産経ニュース  
中国江蘇省淮安市で11月下旬、鶏ばかりを狙った連続窃盗犯が御用となった。捕まったのは、この20年間、鶏を盗み続けて8度も実刑を受けた52歳の男。(中略)  男はざっくばらんに記者との雑談に応じ、自ら、鶏を盗む秘訣(ひけつ)を語り始めた。  「20年間も鶏専門で盗みをやるうちに独自に腕を磨き、鶏の言葉が分かるようになった。だから、盗むときに、誰にも気づかれないんだ」(中略)  「盗むとき、鶏はいつもおとなしくて、捕まえても鳴かない。それは俺が鶏語を理解できるからだ」 (後略)(http://www.sankei.com/world/news/151128/wor1511280004-n2.html)

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興味深いですねー。

鶏は非常に警戒心が強く、危険を感知するとかなりの素早さで逃げようとします。

また、“鳥目”なんて言葉がありますが、ニワトリさんは夜に目が見えないなんてことはなく、夜目に関してはだいたい『人並み』くらいは見えるんだとか。

というわけで、このドロボウが言うように鶏を盗むのはかなりタイヘンなハズでして、それをスイスイと捕まえて20年間続けられるというのは確かに大変な才能だと思います。

惜しむらくは、この「ニワトリさんと会話ができる才能」なるものを盗みに使ってしまった事でしょうか。

といっても、じゃあ養鶏してる農場ならこの才能が発揮できるかというと、そうでもないんですよねー・・・・・・。

『ニワトリをソッと捕まえる』というシチュエーション自体があまり無いですし。

たとえば、

「忘年会シーズンなので、悪いけど来週からちょっと多めに産んでくれない!?」

「オッケー。そのかわり正月はやすませてねーコケコッコー♪」

なんて交渉ができるのなら、

大金だしてスカウトしたいくらいの逸材なんですが・・・・・・^^;

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの海外ニュース 2015年12月16日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

たまごの容器は特許のカタマリです。卵を割らずに運ぶ知恵が詰まっているんですね。

では、そんなパック容器が無かった時代。たまごはどうやって運んでいたのでしょうか?

「玉子のつとは玉子と見えるなり」

という

江戸川柳があります。

「つと」は「苞」という字を書きまして、つまり『わらで包んだもの』のコトなんです。 農耕技術が発達した江戸時代以降、東北地方中心に沢山の技術が生まれました。

上記の川柳であるように、たまごも輸送の際には「つと」を使用したんですね。 こんなカンジだったようです↓

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めっちゃ美しいですねー。 たまごマニアの自分としては、飾っておきたいくらいです。

この動画で、藁民具作家の伊藤佐吉さんという方が、実演をしてくださっています。 いやー、これはすごい。見るだけで芸術ですが作るのもとっても難しそうです。

来年ウチのたんぼのワラで、チャレンジしてみようかな^^

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:たまごの新容器が面白い!【ハンガリー】 – たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2015年12月12日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

以前「電子レンジを使った美味しいゆでたまごの作り方」をご紹介しましたが、今回もお鍋と水を使わずに美味しい茹でたまごを作る方法をご紹介します。

それは、オーブンを使った直火「焼きたまご

作り方はカンタン、

生卵を所定の時間網で焼く。

それだけです。

オーブントースターだと、だいたい12、3分くらいでしょうか。

お湯で茹でた“普通のゆで玉子”よりも弾力食感がしっかりしていて香ばしく、たまご本来の味が凝集された甘みの強い、美味しい味になります^^

後片付けもラクチンです。

 

◆東南アジアでは屋台で売ってます◆
この焼きたまごは、ベトナムやタイ、フィリピン・カンボジアなどの露店で良く見かける、東南アジアでは比較的メジャーな料理方法なんですね。

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カンタンにできて味が美味しい上、意外性もありますので、

バーベキューなどアウトドアにもピッタリの料理。

ぜひお試しあれ!

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。