小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

ちょっと信じられないかもしれませんが、実はたまごはアレひとつがまるごと、一個の細胞なんです。

「たまご」として大きなものは鳥類以外ほぼ存在しませんので、鶏卵やダチョウ卵は“地球最大クラスの一細胞”であるわけです。

なんだか不思議ですねー。

 

◆痛風にならない!? 卵のすごい秘密◆
ちなみに、でっかい細胞である事のメリットがひとつだけあります。 それは“痛風”に関して。

痛風の原因となる『プリン体』は、どの生物でも細胞一個”ごとに同じ量が含まれます。 なので、たくさんの細胞からできている「お肉」や「魚介類」などはプリン体が多く、

反面、卵はまるごと一個の細胞ですから、圧倒的にプリン体の量が少ないわけです。

たとえばマグロ100g中には157mgのプリン体が含まれますが、卵100gあたりのプリン体はなんと0.0mg。検出限界以下です。

無い、と言っても良いほどです。

でっかい細胞である卵の中身、大部分は栄養分。

プリン体が無いかわりに、

細胞が分裂していって生命となるための大切な素材がたっぷり詰まっているんですねー。

良いことづくめ!です^^

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごのビックリ科学 2015年08月11日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

すこし前ですが、同じ市内の中学校さんで講演をさせていただきました。

たまごのお話しや、当社の取り組みもお話ししましたが、一番伝えたかったことは、『どんな仕事でも自分の考え方しだいでめっちゃ面白くもなる!』ということ。

当社も、「たまごを届けること」が目的じゃなくて、「美味しい料理をたべて幸せになってもらうこと」が仕事の本質です。おなじ仕事を毎日していても、考え方ひとつで全然ちがう取り組みになるんですねー。

つたないお話を聞いてくださった学生のみなさま、先生方、興味を持って下さったこと、本当に感謝いたします^^

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2015年08月8日

たまごのソムリエ・こばやしです。毎日あついですね!

地獄から来た鶏」と異名を持つ生き物がいます。

いや、正確にはいました。

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それは、昨年発見された新種の恐竜で、

正式名は「アンズー・ワイリエイ(Anzu wyliei)」と言います。

体長3.5メートル、頭に雌鶏のようなトサカがついていて鋭い爪と細い足をもっていたようです。

ダチョウに似た足で、かなり速く走ることができたのでは、と考えられています。 そして肉食

ニワトリみたいで、

メッチャ足が速い肉食恐竜。

うーん、こんなのに襲われたらひとたまりもないですね。足がめっちゃ速いのって、ティラノサウルスとはまた違った恐怖があります。

あさってからいよいよジュラシックパークシリーズの最新作「ジュラシックワールド」が公開となります。 私も楽しみなのですが、もし「地獄から来た鶏」アンズーさんも出ているならば、すっごくワクワクするのですが・・・・・・観に行ったときにチェックしなくては!

ちなみに恐竜のDNAは「鶏」と最も近いとも言われており、「ティラノサウルスの子孫はニワトリだ!」なんてよく言われます。 ニワトリDNAからさかのぼってティラノサウルスを現代に復活させる!なんてハナシもあるくらい。 上記の“鶏”異名もあながちヘンではないのかも!?

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 鶏さん・鳥さんのコト 2015年08月5日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

パキスタン北部の都市ペシャワールの若者は、ラダマン(断食)明けの伝統行事として「たまごファイト」なるゲームをするそうです。

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どんなゲームかというと、

それぞれが自作の固ゆで玉子を持ち寄って、お互いにぶつけあう。 割れた方が負け。

勝ったもの同士がまた戦い、最後に残った一個・・・じゃなくて一人が優勝。

これだけのシンプルなルールです。

やってみると判りますが、結構コツがいります。

たまごの選び方、

たまごの持ち方、

ぶつけ方・・・・・・

いろんな要素があって、結構たのしいゲームです^^

パキスタンの若者は、それぞれが自分のたまごをオリジナルカラーで染め上げてゲームに臨むんですが、なんだかミニ四駆やポケモンバトルみたいで面白いですね。

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◆世界中にある卵ぶつけゲーム◆

この「エッグファイティング」は、実は世界中で行われておりまして、「エッグタップ」「エッグジャーピング」なんて名前で呼ばれています。ヨーロッパでは、中世の時代から、競われていた記述が残っているんですね。

ちなみに英国では「エッグジャーピング世界大会」なる催しもあるそうです。 世界中から猛者が自慢の卵をもって駆け付けているんでしょうか!?

非常に気になります。 行ってみたい!

(参照:Pakistan children “egg fighting” to celebrate Ramadan

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2015年07月31日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

日本人にとって「目玉焼き」といえば、プルンとした白身の真ん中にあざやかな黄身が乗っている片面焼きの目玉焼き。

が、海外に行くと、実は両面焼き(ターンオーバー)の目玉焼きを多く見かけます。

では、これってどう味が変わるのでしょうか・・??

最大のメリットとしては、「パンに乗せた時」に黄味が垂れてしまったり崩れたりしにくいこと。

また、白身のパリッとした香ばしさと黄身のとろとろ感の両方が味わえるというメリットもあります。

加えて、調理スピードが早い!という利点も見逃せません。片面焼き目玉焼きの三分の一くらいでできます。

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また、更に発展形として、「二つ折り」があります。

二つ折りにして上からギュッと軽く押してやります。黄身はつぶれますが、全体に広がって焼けます。

これは、両面焼きより更に崩れにくく、サンドイッチとして黄身と白身が混然一体となったハーモニーを味わえます。 おススメです。

普段の目玉焼き朝食にちょっと飽きちゃった、そんな方はこの二つの方法を一度試してくださいませー♪

カテゴリー | ソムリエ日記 , 料理別・たまごのこだわり , 目玉焼き 2015年07月14日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。たまご・鶏のことわざ第29弾、今回は中国から。

<陶犬瓦鶏>(とうけんがけい)

直訳すると、『陶器でできた犬と素焼きの鶏』という意味です。

要するに、「見た目は立派だけど役立たず」な事を表わします。

なるほど、ドロボウが来ても吠えないし、朝を告げず卵も産まない・・・これでは役に立たないですねェ。

日本で言うならば、「張子の虎」でしょうか。

すこし前ですが、某国軍艦に搭載された最新式ソナーの中身が、実は漁師さんが使う旧式の魚群探知機だった・・・・・・なんてニュースがありました。これなんかは正に“陶犬瓦鶏”と言えるんじゃないでしょうか。

 

◆犬とニワトリさんの仲良しコンビ◆

中国の故事成語では犬とニワトリさんはセットで表現されることが多く、また「人間に最も近しい動物」のツートップとして描かれます。

中国の古典で“犬鶏”という言葉が出ると、『村里』のことを意味するくらいの近しさっぷりです。

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そういえば以前ご紹介した<鶏鳴狗盗>(けいめいくとう)も鶏と犬の組み合わせでしたねー。

 

何千年も人間の生活と共にあったニワトリさんの文化が、さまざまな形で現代に残っているのはとても興味深いです。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2015年07月10日