小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

温かい料理がうれしい季節ですが、

「冷めた玉子料理」は、お弁当などいろんな面で活躍の場がある、美味しさを求められるシーンもわりかしある料理であったりします。

本日は、冷めても美味しいスクランブルエッグ・いりたまごのコツを少しご紹介します。

まず第一のコツは、「マヨネーズ」

卵2個に対してマヨネーズ大さじ1を入れるだけで、冷めてもふんわりと柔らかくて美味しいスクランブルエッグになります。

第二のコツは、「ちょっと砂糖を足す」

冷めた料理は特に「甘み」を感じにくくなりますので、いつもよりすこーし甘めの味付けにする、これだけでちょうど良い味になります。

また、砂糖によって卵タンパク質の熱変性が抑えられるため、黄身の固まる温度が高くなり、ふんわーりした食感をコントロールしやすくなるというメリットもあります。

ぜひお試しくださいませ^^

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:お弁当の玉子焼きを美味しくつくる、3つのコツ – たまごのソムリエ面白コラム

(関連:たまご焼きはなぜ甘いか?(お砂糖の意外な効果) – たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2016年02月13日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

ゆでたまごがロデオしているこの画像は、ドイツの調味料メーカーが販売する激辛マスタードの広告。

「あなたの料理がロックンロールする!」とキャッチコピーが付いています。

どんな料理でも、このマスタード『Löwensenf』を付けるだけで、ロックンロールしているような刺激的な味になるよ!という事ですね。

ちなみに、おなじ広告シリーズとしてソーセージ、ミートボールがありまして、観客席にダイブしたり、ギターを叩き壊したりまさにロックしている面白広告となっています。

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うーん、いいですねェ。

辛いもの好きの自分としては、ゼヒたまごに付けて食べてみたい・・・・・・!

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2016年01月30日

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こんにちは。たまごのソムリエ・こばやしです。

たまご鶏のことわざ第33弾、今回は中国から。

<斗酒隻鶏(としゅせきけい)>

直訳すると、一斗の酒と一羽の鶏

と言う意味ですが、

 

これは古く中国では

死者を弔う際に用意されたもので、

転じて『亡き人へ哀悼をし、しみじみ想う

という意味になります。

 

友人を亡くし、斗酒隻鶏の想いに暮れています。』…なんて風に使います。

この言葉は、以前紹介した故事成語の“鶏肋(けいろく)”と同じく、

三国志の英雄・曹操さんが由来となっているんです。


むかしむかし、

橋玄(きょうげん)さんという方がおりました。

 

将軍にまでなったすごくエライ方でして、

まだ無名だった曹操さんに会い

こんなスゴイ人物は天下に見たことが無い。 きっと乱世の英雄となるだろう。 老いたワシの妻子を託したいくらいだ。

・・・とたいそう高く評価し、

曹操さんが世に知れ渡るきっかけを作ったというエピソードがある方です。

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この『斗酒隻鶏(としゅせきけい)』の言葉は、

曹操さんが将となったのち、

亡くなられた橋玄さんのお墓を、

大礼を尽くし祀った際に捧げた一文です。

 

この橋玄さん、

豪胆な性格だけれども

下位の者には決して威張らず

いつもへりくだった態度で接し、

 

橋玄さんの地位を利用して出世した一族の者は

一人もいなかった、

と言われる清廉な方でした。

 

そんな方が

『曹操はスゴイやつだぞ。』

と周りに伝えていたわけですから、

そりゃぁ評判にもなるってものでしょう。

 

出世した曹操さんが

その恩をずっと忘れずにいたことも、良い話ですね。

 

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2016年01月27日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

ご縁ありまして、海外の農場にお邪魔しております。

日本は冬ですが、こちらはとても暖かい気候。

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100年を超える老舗農場で、地元のファンは絶大です。

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写真は6代目のシャロンさん。

ウチが創業53年目ですから、ほぼ倍・・・・・・すごい。

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見た目は歴史を感じさせる古い装いですが、

色んな所に気づかいと工夫が活きています。

抜けるような晴天ですが今は雨季で、

季節によっての色んな対策や、

飼料の工夫、困りごと対応など、いろいろ勉強させて頂いております^^

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2016年01月22日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

年初恒例の、干支と卵についてのコラム第二弾です。

聖書を読むと、面白いことに「猿」は出てこないんですね。

たとえば旧約聖書の有名エピソード『ノアの方舟』に猿は乗っていません。 ゾウからキリンからあらゆる鳥獣が乗せられているにもかかわらず、おサルの記述は無いんですねー。 数々の聖書絵画にも、もちろん出てきません。

まあ、おサルさんが生息しているのは中南アフリカ・アジア・中南米で、聖書が普及した中近東・ヨーロッパには生息していなかったことも理由だとは思いますが、それにしてもライオンゾウだって描写されているわけですから不自然といえば不自然な気がします。 もしかすると「ヒトに近い種」であるだけに、逆に良いイメージが無かったのかもしれません。

そして、鶏卵。

意外なことに、これもほぼ記述が無いんですね。

面白いことに、ニワトリさんの方は、たびたびに渡って旧約聖書・新約聖書両方に登場するんですね。

一番有名なものは、一番弟子ペテロにキリストが『今夜鶏が鳴く前に、あなたは三度私を知らないと言うだろう。』と伝えるエピソード。

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新約聖書中最も有名なエピソードですが、

鶏さんの声が“夜明けの象徴”となっていまして、

人々の生活の中に、鶏さんが文化として広く根付いていることが良くわかります。

なのに、卵となるとコレがまったく別でして、聖書中の『卵』の記述を調べてみても、

旧約聖書ヨブ記・39章 → ダチョウの卵

旧約聖書エレミヤ書・17章 → シャコの卵

旧約聖書イザヤ書・34章 → ふくろうの卵

新約聖書ルカによる福音書・11章 → サソリの卵

・・・・・・といった風に、他のタマゴばっかりなんですね。

シャコまであるのに・・・・・・^^;

聖書上じゃなく実社会では、

卵とキリスト教はとっても深いつながりがあります。 キリスト復活を祝うイースターの行事は卵が主役のお祭りですし、キリスト教での「生命と復活の象徴として卵を祀る」行事は、欧州中にあります。

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ですが、こと聖書においては、鶏と違って『卵』はなぜかかなりマイナーな存在なんですねー。

うーん。

不思議です。

あくまで小林の考察ですが、

土着の信仰として「卵を神聖視」する風習は世界中にありますので、比較的新しい宗教としてそれらを駆逐していく立場にあったキリスト教(とその教会)は、区別の為にあえて卵の表現を避けた

が、どっこい民間ではずっとその風習が残っていてふたたび卵=神性のイメージが、キリスト教文化に溶け込んでしまった。

なんて事があった・・・・・・のかもしれませんね。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2016年01月16日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

毎年年初は干支と卵に関してコラムを書いています。本年は申(さる)年ですが、

サルと卵、というと「さるかに合戦」です!

えェ・・・!?

なんのこっちゃ。

と、思われることでしょう。

実は、1887年教科書に『さるかに合戦』が掲載された時はなんと!栗のかわりに卵が火の中から爆裂してサルを攻撃するというストーリーだったんですね。

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ちなみに足をすべらせる牛糞ですが、このときは昆布がその役をしていました。

 

◆なぜ卵だったのか・・・・・・!?◆

実は卵は、急加熱するとカラ内部の水蒸気圧が高まって爆散します。

例えばぜっったいやってはいけない実験として有名なのが、「電子レンジ加熱たまご

仮に沢山の卵を電子レンジに入れて加熱すると、電子レンジごと爆裂→部屋の天井までふっとぶ という結果になります。

いやー、そう考えると卵の方がクリよりも、戦闘力がある仇討ち向きのキャラクターともいえそうです。

最近は、さるかに合戦の「仇討ち」概念がNGということで、父ちゃんカニも死なずラストも「みんなで仲直り」するというマイルドな結末となっているようで、そもそも野蛮だから教科書への掲載自体もダメ!となってきているようです。

なんだか骨抜きでちょっと残念ですね。 ぜひ原作の頃のバイオレンスあふれる(?)ワクワクストーリーもたまには復刻しても良いのではないでしょうか!?

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:ダチョウのたまごを電子レンジすると・・・ – たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2016年01月12日