小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

先月末に、こんなニュースがありました。

【中国トンデモ事件簿】鶏ばかり盗み続けて20年 8回逮捕されても鶏泥棒をやめない驚くべき理由とは…-産経ニュース  
中国江蘇省淮安市で11月下旬、鶏ばかりを狙った連続窃盗犯が御用となった。捕まったのは、この20年間、鶏を盗み続けて8度も実刑を受けた52歳の男。(中略)  男はざっくばらんに記者との雑談に応じ、自ら、鶏を盗む秘訣(ひけつ)を語り始めた。  「20年間も鶏専門で盗みをやるうちに独自に腕を磨き、鶏の言葉が分かるようになった。だから、盗むときに、誰にも気づかれないんだ」(中略)  「盗むとき、鶏はいつもおとなしくて、捕まえても鳴かない。それは俺が鶏語を理解できるからだ」 (後略)(http://www.sankei.com/world/news/151128/wor1511280004-n2.html)

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興味深いですねー。

鶏は非常に警戒心が強く、危険を感知するとかなりの素早さで逃げようとします。

また、“鳥目”なんて言葉がありますが、ニワトリさんは夜に目が見えないなんてことはなく、夜目に関してはだいたい『人並み』くらいは見えるんだとか。

というわけで、このドロボウが言うように鶏を盗むのはかなりタイヘンなハズでして、それをスイスイと捕まえて20年間続けられるというのは確かに大変な才能だと思います。

惜しむらくは、この「ニワトリさんと会話ができる才能」なるものを盗みに使ってしまった事でしょうか。

といっても、じゃあ養鶏してる農場ならこの才能が発揮できるかというと、そうでもないんですよねー・・・・・・。

『ニワトリをソッと捕まえる』というシチュエーション自体があまり無いですし。

たとえば、

「忘年会シーズンなので、悪いけど来週からちょっと多めに産んでくれない!?」

「オッケー。そのかわり正月はやすませてねーコケコッコー♪」

なんて交渉ができるのなら、

大金だしてスカウトしたいくらいの逸材なんですが・・・・・・^^;

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの海外ニュース 2015年12月16日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

たまごの容器は特許のカタマリです。卵を割らずに運ぶ知恵が詰まっているんですね。

では、そんなパック容器が無かった時代。たまごはどうやって運んでいたのでしょうか?

「玉子のつとは玉子と見えるなり」

という

江戸川柳があります。

「つと」は「苞」という字を書きまして、つまり『わらで包んだもの』のコトなんです。 農耕技術が発達した江戸時代以降、東北地方中心に沢山の技術が生まれました。

上記の川柳であるように、たまごも輸送の際には「つと」を使用したんですね。 こんなカンジだったようです↓

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めっちゃ美しいですねー。 たまごマニアの自分としては、飾っておきたいくらいです。

この動画で、藁民具作家の伊藤佐吉さんという方が、実演をしてくださっています。 いやー、これはすごい。見るだけで芸術ですが作るのもとっても難しそうです。

来年ウチのたんぼのワラで、チャレンジしてみようかな^^

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:たまごの新容器が面白い!【ハンガリー】 – たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2015年12月12日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

以前「電子レンジを使った美味しいゆでたまごの作り方」をご紹介しましたが、今回もお鍋と水を使わずに美味しい茹でたまごを作る方法をご紹介します。

それは、オーブンを使った直火「焼きたまご

作り方はカンタン、

生卵を所定の時間網で焼く。

それだけです。

オーブントースターだと、だいたい12、3分くらいでしょうか。

お湯で茹でた“普通のゆで玉子”よりも弾力食感がしっかりしていて香ばしく、たまご本来の味が凝集された甘みの強い、美味しい味になります^^

後片付けもラクチンです。

 

◆東南アジアでは屋台で売ってます◆
この焼きたまごは、ベトナムやタイ、フィリピン・カンボジアなどの露店で良く見かける、東南アジアでは比較的メジャーな料理方法なんですね。

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カンタンにできて味が美味しい上、意外性もありますので、

バーベキューなどアウトドアにもピッタリの料理。

ぜひお試しあれ!

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

12月3日はワンツースリー!で「マジックの日」です。そこで恒例!「世界の卵マジック」をご紹介。

◆エッグ オン ファン
動画はNY出身、「煙の調教師」の異名を持つ天才マジシャン、ヴィート・ルポさんのトリック。 この卵マジックは日本にも江戸時代からありまして、「たまごと扇子」の名で知られています。 日本では扇子を使うんですね(この動画では使っていませんが)。 動画をご覧いただくと判りますが、とにかく不思議、私が知っている卵マジックのなかでもサイコーにビックリするトリックであります。 特にすぐ目の前で見た時のインパクトはすんごいです。

余談ですが、このマジックにはアヒルの卵が最適でして、このトリックのためにアヒルを多数飼っているマジシャンもいるくらい。

 

◆口からたまご
口から大きなたまごが突然・・・!これまでもフツーにしゃべっていたのに!?しかもその後・・・!!

もともとはインドの大道芸、とも言われている、コメディマジックとしてインパクトの強いマジックです。

下記の動画は30秒ほどですが、非常に不思議な驚きがあります。 ステージマジックですので、ライブで観た人はかなり楽しめたのではないでしょうか。

この卵トリック、いろんなバリエーションがありまして、マジシャンの中には、舞台で助手やお客さんの口からどんどん取り出したり、カゴ山盛りの卵を自分の口からドンドン出す人もいます。

いかがでしたでしょうか?

また来年の12月3日に、卵マジックのご紹介をしますねー♪

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:1・2・3!で「マジックの日」なので卵マジックのご紹介【その1】 – たまごのソムリエコラム

(関連:1・2・3!で「マジックの日」なので卵マジックのご紹介【その2】- たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること , マジック 2015年12月3日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

鍋に焼き芋、ダイエットの敵、美味料理の多い時期でもありますよねー^^

さて、山盛りのたまごを目の前に置かれ、「卵を食べつくせ!」と責められる、そしてそれをガマンする。

そんな儀式を毎年行っている神社があります。

埼玉県にある鷲宮神社と言いまして、

最近は「らき☆すた」という人気アニメに登場し、若い人のあいだでも良く知られた神社となっているようです。

この儀式は「強卵式(ごうらんしき」と言います。

強卵頂戴人”なるお祓いを受けた人達が、神様の使いである天狗から、まずお酒を「飲め!」と責められます。

一滴残らず全部飲み干すまで、許してくれません。

なんだか体育会系の先輩みたいですねェ。

なんとか飲み干すと、今度は大皿に山盛りのたまごが出てきます。

この卵を食べつくせ!」と天狗にまたまた責められるのですが、今度は「食べません。この卵は、神様にお供え申し上げます。」と断わらなくちゃいけないんです。

えー・・・!?

「何を言う。食べろ!食べつくせ!」と何度も天狗に責められますが、ゼッタイに食べちゃいけません。 パワハラ先輩にはNO!という勇気です。(ちがうか)

そんな姿を見て、天狗は「立派な心がけじゃ。」としてその事を神様にご報告申し上げる・・・・・・。

・・・・・・という筋書きの神事です。

酒は飲んでもタバコは吸うな。

・・・・・・じゃなかった、タマゴは食べるな。

というわけです。

 

◆なぜ卵はことわるの・・・・・・!?◆
なぜ卵なのかというと、この鷲宮神社は「お酉さま」とも呼ばれ、すなわち鳥に関係があるわけです。 かつて源頼家公が病気を患ったさいに、母である北条政子が鶏肉と卵を断って祈願をしたところたちまち回復したとの故事もあり、この鷲宮神社にお参りをする際は『卵を断つ』ことが正式な祈願の方法なんだとか。

また、古来より卵は「生命の源」、神性を表わす象徴でもあります。 そのあたりのイメージも影響しているのではないでしょうか。

 

◆各地にある卵の「神社エピソード」◆
卵に絡んだ神社のエピソードはちらほらありまして、卵食を禁じる島根県の“美保神社”や滋賀県の田村神社、逆にお供えを奨励する群馬県“電電神社”や埼玉県出雲祝神社ちかくの“ハヤタの稲荷”などがあります。

ちなみに鷲宮神社の御祭神『天日鷲命』さまは、我が四国徳島県の忌部(いんべ)氏の祖先だそうで、なんというかご縁と親しみを感じております。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:えびす様はニワトリ嫌い? – たまごのソムリエ面白コラムエ

(関連:「生卵供える稲荷」伝承が今夏映画に – たまごのソムリエ面白コラム

(関連:闘鶏でお祈りをする神社-たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2015年11月26日

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『発明できるものは、今や全て発明されてしまいました。特許庁は廃止すべきです。』

 

・・・・・・という書簡を大統領に出した特許庁長官がいます。

出し主は、米国特許庁長官、チャールズ・H・デュエル氏。

この書簡が送られたのは1899年

ライト兄弟が世界初の動力飛行機を飛ばす4年前のことです。

7000を超える人工衛星、3万を超える航空機が頭上を飛ぶ116年後の現代に生きる我々は、そこからどれだけの世の中を揺るがす膨大な発明があったのかを体感しています。

「もうはまだ」

という言葉があります。

これが限界だよな

と思っちゃったらそこで終わりなんですね。

どこまで行っても、まだまだ追求できる先がある。

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可能思考”という言葉があります。

できない理由よりもできる方法を常に考える」という発想のことを指します。

身近な「たまご」という食材ですが、

たんなるタマゴだろ。 もう良くすることなんてムリだよ。

そう考えちゃったらオシマイですよね。

もっと美味しい食事になる

もっと健康な生活を送ってもらえる

もっとワクワクしてもらう

そのためには・・・・・・!?

・・・・・・と考えていくと本当にまだまだ可能性がたーくさんあるなー。

本日も、つぎの新商品たまごの試食をしながら、ぼんやりとそんなことを思い出していました。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(参照:『当たった予言・外れた予言』ジョン・マローン著・文藝春秋社)

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2015年11月21日