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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
ツイッターを中心に「たまごの黄身の大きさはたまごの大きさに関わらず同じ」ってのはホントなのか!?という議論が巻き起こっています。
発端は、あるスーパーさんに貼られていたPOP。「たまごは大きくても小さくても黄身の大きさは変わりません。」「黄身を多く使う料理は小さいサイズがお得です。」ということが書いてありまして、これに驚いた方が写真をツイートされたという事なんですね。
糸井重里さんなどの有名人や、一般の方が卵を使って調べた結果をアップされています。
おおむねの結果として、「卵が大きいと黄身も大きくなる。すなわち黄身の大きさが同じ、というのはマチガイのようだ。」という結論になっているようです。
さて、この問題についてですが、たまごに関わる者としての見解を申しますと、これは『事実でもあり間違ってもいる』というのがお答えです。
カンタンに言うと、『たまごが大きくなると黄身も白身も大きくなるが、黄身の方が増加割合が少ない』ということです。
この事は特にMサイズ以上の卵について顕著で、ざっくり図にすると上記のようなカンジです。
実際に卵の価格にはその「重さ」が重要にかかわっていまして、1パック単位でみるとMサイズよりもLサイズ、それよりも2Lサイズの方が価格が高くなります。 なので、高い卵(大きいサイズ)を買った場合には、単価あたりの採れる黄身の量は少なくなっちゃうという事なんですね。 『黄身だけ使いたいなら小さいサイズの方がお得、白身を使いたいなら大きいサイズがお得』、というスーパーさんのPOPは正しいわけです。
『たまごが大きいと黄身も大きくなるが、黄身の割合は減る』
という事だとご理解くださればよいかと思います。
◆境目があるから更にややこしい
そしてややこしいことに、MSサイズ以下の小さい卵ではこの傾向が逆になります。卵が小さいほど黄身の割合がもっと少なくなるんですね。
なので、「黄身が採りたいならとにかく小さな卵を選べ」、というわけでも無いんです。小さすぎるとコレまた白身が多くなっちゃいます。しかも、小さいと「殻」の比率だって増えますから、単価あたりの黄身とれ量はもっと減っちゃいます。
◆見た目と実感の差がある
あと、色んな方のツイートを目にして思ったのですが、“見た目”に関しては卵独特の事情もあります。 小さい卵は張りがある事が多く、黄身が“球形”の「立体的な形」をとりやすいのです。反面、大きいたまごは重力の関係から下面に引っ張られるため 球がつぶれてドーム型になりやすいんです。なので、小さい卵の黄身は真上から見るとより小さ目に、大きい卵の黄身はより大きく見えてしまう、という実情もあります。
◆結論
まとめますと、
・「卵の大きさ」と「黄身の大きさ」は比例する
・でも黄身よりも、白身の方が大きさの比例係数が高い(白身の方がより増える)
・卵は重さ(大きさ)でも値段が変わるので、黄身が欲しい場合は比較的小さいサイズ(Mまで)が、白身が欲しいならより大きいサイズを買った方が“単価的にお得”である
・黄身だけを採りたいなら「Mサイズ」が最もお得。MSサイズ以下は逆に不利になる場合もある
・外観上は、より差を感じやすい
という事です。
◆最後に
ツイッターをきっかけとして、沢山の方が卵の構造に興味を持って下さっていること、また著名な方含め多くの方が実際に試してくださったこと、たまごに関わる人間として本当にうれしく思います。 私達はずっと前より「たまごは料理によって使い分けをすべきである。」という事をお伝えしてきました。 願わくば、卵の事実に興味を持って下さった皆様が、もっと美味しい玉子料理を食べて頂くためにこの「卵の使い分け」「育て分け」に興味を持って下さいますことを願っております。
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。
(関連:改訂増補たまごの知識 幸書房)
こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
ごぞんじの通り今年は未(ひつじ)年ですが、「ひつじ」の語源ってご存知ですか!?
実はむかしむかし、ヒツジはウシの仲間だと思われていました。また従順で飼いやすかった事から、「飼われた(養われた)ウシ」→「養牛(ヒタシウシ)」と呼ばれていたのだそうです。 そこから訛って「ヒツジ」となったのだとか。
ちなみにヤギも牛の一種と考えられていました。こちらは山に住むため「野牛(ヤギュウ)」と呼ばれ、そこから訛って「ヤギ」・・・になったんです。えー!
ヒツジもヤギもウシ・・・。
ぜんっぜん見た目が違うんですが、いっしょくたに全て「牛」で括ってしまうとは、昔の人は何とおおらかだったのでしょうか^^;
ちなみに「ニワトリ」さんの語源はそのまんまでして、「庭にいる鳥」だからニワトリ・・・・・・。古事記や万葉集にもこの呼び名で載っています。
「家にいるから『イエツトリ』と呼ぼうぜ。」
ということもあったようですが、ニワトリの方が呼びやすかったのか徐々にすたれてしまったようです。
そして「鶏(ケイ)」という発音はニワトリさんの鳴き声が『ケイケイ』と鳴くことから付いたもの。
実際には『クゥーーー、コッコッ』というカンジです。似てるっちゃ似てますねェ。
「牛(ギュウ)」という発音も牛の鳴き声から付いたものですので、そういう意味では牛と鶏サンは似ているとも言えますね^^
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。
明けましておめでとうございます!たまごのソムリエ・こばやしです。
今年はひつじ年ですが、漢字では「未」と書きます。
これ、ナゼなんでしょうか!?
実はこの字、「ひつじ」とは何の関係も無いんですね。昔むかしの中国で、学の無い庶民に“十二支”を理解させるためにイメージしやすい動物を当て「未=ひつじ」としたのが始まりなんとか。
じゃあ元々の「未」の文字にはいったいどんな意味があるのかというと、
最古の漢字字典『説文解字(せつもんかいじ)』(後漢・西暦100年発行)によると、“未”は『味』を意味し、『果物が少し熟して味がし始めた頃』を指すのだそうです。
おお・・!そういえば「味」の右側って「未」ですね!
ということは、今年は「味の年」・・・!
私達もより一層がんばって、美味しいたまごをお届けしたいと思います。
本年もよろしくお願いします。m( _ _ )m
こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
大晦日、仕事納めです。
本年もたくさんの方にお世話になり、いっぱいの元気と学びをを頂戴いたしました。誠にありがとうございます!
また私どものたまごを食べてくださった多くの方、本当にありがとうございます。
来年も更なるワクワクと美味しさを追求して参ります。
よろしくお願い申し上げます(^^)
こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。
たまご・鶏さんのことわざ第25弾、今回は英語圏から。
<黒い雌鶏が白い卵を産む>(A black hen lays a white egg)
これは、『トンビが鷹を産む』の事なんです。つまり“平凡な両親から優秀な子供が生まれる” という事を英語圏でこう表現します。
これはなかなか興味深いですねェ。“白たまご イコール 優秀” ということなんですよ。
◆“白い卵”と“赤い卵”
日本では白い卵の方が沢山普及していることもあって、赤い卵の方が貴重・希少というイメージがあります。
しかし、欧州ではどちらかというと赤たまごの方が主流の国が多く、白卵はレアだったりするんですね。
そもそも鶏さんの始まりは「セキショクヤケイ」と言われる野生種、その名の通り赤い色の系統が原種であり、白い鶏さんはどちらかというと、新しい種という見方もできます。品種改良を経て近年に多く飼育されている種なんですね。上のことわざは、もしかするとこのような“鶏の歴史”を反映しているのかもしれません。
ちなみに、一般的に「たまごの殻の色」は、「鶏さんの羽毛の色」と同じ系統になります。 赤い鶏が赤い卵を、白い鶏が白い卵を産むのがフツウです。
◆白いたまごのメリットたくさん
余談ですが、料理によっては、実は「白いたまご」の方が美味しくできるものがあります。
卵の香り成分に、「魚っぽい香り」があります。これは「トリメチルアミン」という物質なのですが、白たまごを産む親鶏の種は、この香り成分を分解する酵素をたくさん持っています。 なので、例えば洋菓子などでも特に繊細な香りを重視する時は、香りにクセの無い白たまごの方が向いている場合もあるんですね。
また、近年の種では白鶏さんの体つきがやや小さいため、飼料コストが少なくてすむというメリットもあります。
(逆に赤たまごの方が「特徴がしっかりした風味になりやすい」とも言えます)
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。
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