小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

写真はたくさんの目玉焼き・・・・・・ではなくて、目玉焼きっぽい飴です。

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こんなカンジで小さいのをつまんで食べます。

英国で売られている商品ですが、面白いですね!

以前も目玉焼きそっくりのお菓子の作り方を紹介しましたが、こんな遊び心で卵に関心を持ってもらえるのは、ちょっとうれしいです(^^)

(関連:子供も大喜び!エイプリルフールのニセたまご料理 – たまごのソムリエ日記

(参照: My Sweetie Jar http://www.retro-sweet.co.uk/)

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2013年09月12日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

本日は、たまごを産む親、ニワトリさんのお話。

現在日本では大きく二種類の目的でニワトリさんが飼われています。

それは、

食肉用の、お肉が美味しいニワトリさん

採卵用の、卵が美味しいニワトリさん

このふたつです。

昔は「肉も卵もどっちも!」という品種がいて結構な数が飼育されていたのですが、けっきょく「どっちも中途半端」でして、どんどん効率化が進む中で肉・卵それぞれの“専用種”に特化していったんですね。

 

◆いろいろ違う
年齢も全然違います。 採卵向けのニワトリさんは、約二年ほど飼育されます。その期間に日々卵を産むんですね。2歳を超えたニワトリさんは、だんだん産卵率も下がり規格外の卵も増えてきます。  いっぽう、お肉になるニワトリさんはわずか50日ー60日ほどで“出荷”されます。 こちらはめっちゃ若いウチにお肉になっちゃうんですね。

また、体格も違います。 品種にもよりますが、基本的にお肉になるニワトリさんは体が大きく、卵を産むニワトリさんは小さいです。 時代と共に差が開いてるんですね。

   肉用鶏→ 品種改良によりどんどん大きく
   採卵鶏→ 品種改良によりどんどん小柄に

結局のところ、同じ量の餌を食べても、

   肉用鶏→ 体に栄養をため込んで、大きく育ってほしい
   採卵鶏→ 卵に栄養をどんどん送って、良い卵を生んでほしい

・・・・・・という相反する要望があるわけです。

 

◆採卵鶏さんのお肉は美味しいのか!?
では、卵を産むニワトリさんのお肉は食べないのか?、というとそんなことは無いんですね。

約2年間のあいだ卵を産み終わったニワトリさん(「成鶏」と呼ばれます)は、お肉になる専用の若鶏さんに比べるとずいぶん肉質が固いです。年とともにそうなっちゃうんですね。

私も試しに1羽さばいてみた事がありますが、全部唐揚げにしたところ、胸肉はそう変わりがありませんでしたがモモ肉なんかは「歯が折れるかと思う」くらい硬くてビックリしました。

ただ、味の豊かさは抜群です。 噛んだ時の旨みの深さ、味の豊かさは段違いに良いんですねー。

ですから、例えばシチューなどの煮込み料理に、卵を産み終わったニワトリさんの肉を使うと、メッチャ美味しくなるんですね。

他にも、この「卵を産んだあとのニワトリさん」はその歯ごたえの硬さと旨みの強さから、ハンバーグになったりラーメンのスープ、ハムなどに利用されています。

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◆地鶏ブームが影響する!?
肉食文化水準が高いヨーロッパ、例えばフランスでは、なんと鶏肉専門のお肉屋さんがあります。

そこでは、若鶏は「プーリー」、成鶏は「プール」と呼ばれ、どちらも同じくらい重用されているんですね。

日本でも、地鶏ブームから肉質がちょっと硬くても味がしっかりした鶏肉の良さを理解する方が増えており、それが二年を経て成長した採卵鶏肉の美味しさ理解にもつながってきているようです。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 鶏さん・鳥さんのコト 2013年09月11日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

テレビカメラが我が家に来るそうですので、夜に掃除をしてます。(^^;)

ついでにちょっと模様替えも・・・、ってんでスペースの調整にあれこれ頭を悩ましています。下の写真は、ある「脚立」なのですが、

 

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こんな風になってると、スペース取らなくてスンゴク便利ですねー。

どの道具もこうなってると便利なのですが・・・!

 

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2013年09月10日

こんにちは!こばやしです。

本日は卵アレルギーについて書きます。

「いやー、△△県の○○卵ってタマゴはスゴイらしいよ。卵アレルギーで困ってる子供が知り合いにいてさァ、評判聞いて試しに食べさせてみたら症状がぐっと軽いんだって。」

・・・・・・なんて話を時々耳にします。

これってホントなんでしょうか?

試しにその卵の販売サイトを見てみると、「お客様の声」みたいなコーナーで「卵アレルギーの人でも大丈夫なんです。」なんて書いてあったりするんですね。

これ、とっても恐ろしいことなんですね。

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◆ニワトリさんである限り不可能!?
結論から言うと、現状「卵アレルギー症状が出ない鶏卵」は存在しません

(1) たまごアレルギー症状を示すタンパク質は、反応の強弱併せて全鶏卵中の65%もあること
(2) それだけ多量の成分が、たかだか水や飼育環境、飼料を変えただけで変性してしまうことはあり得ないこと

 (1) たまごアレルギー症状を示すタンパク質は、反応の強弱併せて全鶏卵中の65%もあること

  (2) それだけ多量のタンパク成分が、たかだか水や飼育環境、飼料を変えただけで変性してしまうことはあり得ないこと

少なくともこの二点が、分っています。鶏卵はインフルエンザワクチンの製造にも必要ですので、もし「アレルギー症状の出ない卵」があれば、真っ先に医療用としてすでに使用されています。が、残念なことに現状そういったワクチンは存在しません。

 

◆「たまたま」は絶対ではない

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「いや、でも実際ウチの子に食べさせたら大丈夫だったのよ。ホントなの。」

そういう方もいらっしゃると思います。

そういったケースは十分あり得ると、こばやしも思ってます。

実は、アレルギー症状自体は、

食べるお子さんのコンディション、によっても左右されます。

そもそも、なぜ小さな子供さんに卵アレルギー症状が出やすいのか? というと、それは

 “消化機能”が未発達だから。

卵を食べると消化により「タンパク質⇒アミノ酸」と分解されるんですが、消化器官が未熟な子供のうちは、「中途半端に分解された中間物質」(ペプチド)が体内でたくさん作られてしまいます。 これが特にアレルギー症状をひきおこしやすいのではないか、とも言われています。 であれば、症状の強さは毎日の「消化吸収コンディション」にも左右されるとも言えます。

加えて、「アレルギーに困って卵を探すうちに成長しちゃった。」というケースも考えられます。 卵アレルギーを持つ子供さんの8割から9割が、成長と共にアレルギー症状がでなくなります。 耐性が付くんですね。

「普通の卵は食べられなかった(去年)」→「今取り寄せている卵は大丈夫だ。スゴイ!(今年)」

・・・・・・なんてケース、そのお子さんが頑張って成長したわけで、どの子供が食べても大丈夫、じゃァないんです。

また、赤ワインに多量に含まれるレスベラストールや海藻由来のヨード成分など、摂取することでアレルギー症状全般を緩和させる食べ物がありますので、食事を摂った時の献立や状況でもアレルギー症状の強弱は変わります。

ですから、冒頭のお話、

「この農場の卵は、食べてもアレルギーが出ない。出なかった。」

・・・は、

たまたま」症状の軽い体調だったのかもしれない。そうなる年齢になったのかもしれない。

たまたま」活性を下げる加熱料理だったのかもしれない。

ただ、

だからといって

この○○卵 だ か ら、食べても大丈夫だよー。」

・・・・・・という意味にはならないんですね。

「たまたま」のベストシナリオだけでは、お子さんは守れません。

次に食べた時に、お子さんがアレルギー反応で、とてもツラい思いをするかもしれないんです。場合によっては命にかかわります。

アレルギー物質を薄めて接種することで体を慣らす、そういう治療法もありますが、あくまで医師の指導立会いの下でなされていることです。

私も、お子さんの卵アレルギーについて本当に悩んでいらっしゃるお母さん、お父さんからのご相談を、何度もいただいております。 でも、結局被害を受けるのはお子さんなんですね。

繰り返しますが、65%もあるアレルゲンを“変質”させる飼育法なんてものは存在しません。 あるとすれば、医療分野が先行です。 ぜひ、上記のような伝聞評判を鵜呑みにされないように、お願いいたします。

疑ってかかってください。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:子供をアレルギーにしない、「お母さん」の食事 | たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの健康情報(研究など) 2013年09月9日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

本日はカステラについて。

得意先さんの新発売カステラがかなり好調とのこと、次々とお客さんが手に取る売り場をみて私もニヤけています。(^^)

あの甘ーくてふんわり美味しい「カステラ」が日本に伝わったのは室町時代の後半。ポルトガルの宣教師より伝えられました。

今ではポルトガルでも食べられることは無いそうで、わざわざカステラの作り方を習うため来日修行するポルトガルの菓子職人さんもいらっしゃるようです。

さて、このカステラ、

なんと!江戸時代には「ご飯のおかず」だったんです。

お吸い物に入れたり、大根おろしをかけて食していたんですね。

えー!

それって、どんな風味になるんでしょうか!??

まァ考えてみれば「あまちゃん」にも何度も出てくる「お寿司屋さんの玉子焼き」(厚焼き玉子)は、カステラみたいないわゆる「ふわふわの甘い玉子焼き」です。 それで立派なおかずになるわけですからカステラだって充分「おかず」として成り立つのかも・・・・・・

お吸い物に・・・、ってのは「麩」を味噌汁に入れるカンジなんでしょうか!?「パンの入ったスープ」だってあるし、これはけっこうイケそうです。

・・・・・・と、ここまで書いてもまだ試してみる気が起きません(^^;)

カステラを買ってきても、大好きな自分としては「そのまま楽しみたい!」んですねェ・・。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , おいしさ雑学 2013年09月7日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

このどうみてもエビフライにしか見えないものは、なんと山の中に落ちている自然物。 埼玉県立自然の博物館の公式アカウントで公開された、「松ぼっくりの芯」なんだそうです。 リスやムササビにとって松ぼっくりはごちそうで、美味しく食べちゃったその残り部分だとか。 それにしてもエビのしっぽ部分まであるのは驚きですねー。(^^;)

 

◆マヨが秘訣!エビフライの超カンタン調理法
さて、子供にも大人気の「エビフライ」ですが、ご家庭で作るのはちょっとメンドクサイですよね。

キューピーが平成17年に日本調理学会で発表した研究によると、筋切りしたエビの表面に小麦粉→マヨネーズ→パン粉の順番で付け、オーブンで5分焼くと、揚げなくてもカリッとしたエビフライができます。

油を用意する必要がない!ので、とってもラクチンなんですね。

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マヨネーズは黄の乳化作用によってお酢と脂が自然になじんでいますので、揚げ油がなくても同じ状態が美味しく作り出せるんですね。 こちらも「揚げてない」という意味では「ニセ」フライですが、美味しさは本物です。

ぜひお試しくださいませ。(^^)

詳しくは、キューピーさんのサイトで見られます。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連):卵の代わりにマヨネーズを使った衣で 揚げ油が不要! | 裏ワザ | キユーピー マヨネーズキッチンhttps://www.kewpie.co.jp/mayokitchen/urawaza/urawaza03.html

普通にたまごでおいしいフライが食べたい方は、コチラをどうぞ。↓

009「ピカタ・天ぷら専用たまご」

カテゴリー | ソムリエ日記 , おいしさ雑学 2013年09月6日