小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

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こんにちは!たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグのこばやしです。盆明けに法事がありまして、二日間更新が開いてしまいました。

さて、写真は見ての通りニワトリさんの絵なんですが、実は“chicken(チキン)”という文字でできています。

文字をデザインして見やすくしたり、文字の形に工夫をして独自のアート表現をすることを「タイポグラフィ」と言います。

この面白いフォントを利用したタイポグラフィを作ったのは、ロゴデザイナーのダン・フレミングさん。 他にもたくさんの“動物文字”を考案しています。皆さん読めますでしょうか!?

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ぜひ卵(egg)もやってほしい!

e・g・g、三文字とも丸っこいですからニワトリさんよりもカンタンじゃないかなァ・・・(^^)

そういえば日本には(というか中国ですが)漢字の「象形文字」がありますので、良く考えてみたら上記の“タイポグラフィ”と方向性が一緒ですよね。 漢字の」だって、なんとなく形がたまごっぽいです。

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もしかすると昔々の「タイポグラフィ」文字なのかも!?

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2013年08月20日

こんにちは!たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグのこばやしです。

写真は、英国で開発された、『パーフェクトなソフトゆでたまごが作れる専用容器』。シェフィールドハラム大学のデザイナーさんと鶏卵販売のMakers Pork Farms社の共同開発により創られました。

卵のパックも兼ねているので、購入者はフタを開けてお湯を注ぎ待つだけで、美味しい完璧な柔らか茹でたまごが食べられるという寸法です。

いわば、ゆでたまごのインスタント、カップラーメン版(?)みたいなものですね。

サンドイッチ発祥の国イギリスでは、我々日本人とは比較にならないほど沢山の「ゆで玉子」が食べられています。 英国が誇る文学「ガリバー旅行記」でも、ゆで玉子の割り方に関するこだわりが延々と書かれていますし、同じく英国文学「シャーロックホームズ」でも、ゆでたまご料理を食べるシーンが何度も出てきます。ホームズが料理店で「茹で方の違い」に文句をつけるシーンまであります。

当然英国人の茹で加減に対するこだわりも相当なもので、「パーフェクトなゆでたまごを作るには?」という料理記事や発明、研究がビックリするほどたくさん出されています。

当ブログでも、「完璧なゆでたまごを作る装置を発明(英国)」「完璧なゆでたまごを作る公式発見(英国)」など、そのこだわり愛情っぷりを何度かご紹介してきました。

 

◆でも作れない英国人の悩み・・・
「専用容器って・・・、そうまでしないとダメなん!?」

・・・・・・と、思われるかも知れません。

実は英国スーパーマーケットの調査では、「英国に住む若者の8割が、ゆでたまごの作り方を知らない」というデータがあります。

料理離れ、というか料理に興味を持たない大人が増えているようです。 この辺りは、インスタント食品やレトルトが広く普及している日本も同じ問題を抱えているのかもしれませんね。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

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こんにちは!たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグのこばやしです。

お盆中は、短めのエントリになっております。

冒頭の写真は、私が米国で見かけた看板。

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すごい立体感ですが、近づいてみると、写真をプリントした厚紙を組み合わせてあるだけ。 比較的安価に、まるで本物かのようなシズル感を演出しています。

 

これは美味しそうですねー!

コレちょっとしたPOPなどでも、応用できそうです。

売れる看板・見せ方のプロである、ストリートマーケティング研究所

の高橋芳文所長は、

立体にすると、より伝わりやすくなります。それは、平面的なものよりも“見た目”に対する刺激が強いからです』 『立体看板は気持ちが良い“快”のイメージを伝えるのに、とても適しています

と、その著書の中でおっしゃっています。

こういった立体看板は割と高価なものになりがちですが、上記写真のように「平面の組み合わせ」で工夫することで、お金をかけずにお客さんの目をひく素敵な立体POPができるのではないでしょうか。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(参考『儲かるお店の「すごい!」見せ方』(PHP研究所))

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2013年08月15日

こんにちは!たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグのこばやしです。

以卵投石なんてコトワザもありますが、卵はとにかく弱い!というイメージがあります。

そこで、このGIF動画ですよ!

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見ての通り、ワイングラス・花瓶・電球・そして卵に、レンガやバットやボーリング玉がぶち当たります。

結果は・・・!

なんだか、虐められっ子が大逆転したような、スガスガしさ、一種の爽快感がありますね!(^^)

ちなみにニワトリさんの卵は長軸方向で荷重7kgもの力に耐えることができますが、更に全体的な面圧だと数十キロの握力にも耐えうる頑丈さがあります。

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→(参照)なぜたまごは握りつぶせないのか? その2 – たまごのソムリエ日記

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2013年08月14日

こんにちは!たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグのこばやしです。

お盆ですね!

徳島はいよいよ阿波踊りスタートです。

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こんな風に、昼間っから踊りの浴衣を着ている人が町のあちこちでたーくさん。 浴衣&スクーターで疾走、なんて人もいますので、かなりシュールです。

私は今年は忙しく、「見るアホウ」として「踊るアホウ」見物に回る予定です。(^^;)

そして、駅前周辺以外の地域は、一気に静まり返ります。 今日までの2ヶ月くらいは、町中のいろんなところで練習のお囃子が聞こえてきていたんですねー。 本番になるとみんなそっちへ行っちゃいますので、毎年しずまり帰った町中に気づいて「あ、そうか今日から踊りだな。」と判るんです。

今年は天気も良さそう! 私もワクワクしてます。

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※徳島県民は、もれなく全員阿波踊りが踊れます。ウチの息子(5)も保育園で習って踊れます。めっちゃ上手。 彼は早く踊りたいのですがまだ開始前なので、「書き割り」でガマン中(^^;)

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2013年08月13日

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こんにちは!たまごのソムリエ、小林ゴールドエッグのこばやしです。「風立ちぬ」、観てきました! いやー、これはオッサンキラーですね。 泣きました。 そして私は工学部出身なので、みんなでワイワイと研究した時のことも、懐かしく思い出しました。(^^)

さてさて、たまごが出てくる、映画の名シーン紹介第三弾です。今回はちょっとこじつけ混じり、ジブリ映画「風立ちぬ」観ました記念で、「崖の上のポニョ」から卵・ハム・ネギのラーメンを食べるシーンについてご紹介します。

ジブリ映画は、「食事シーンがとにかくおいしそう!」と定評があります。

ジブリ公式ブログによると、宮崎駿さんはほうれん草を乗せたラーメンが好みなんだそうですが、残念ながらアニメーションとしてうまく描けないため、仕方なくネギにしたのだとか。

同じ意味で、卵は非常にアイキャッチとして優れています。見た目で「たまごだ!」と判りやすくて、味も想像できます。さらに赤青黄の三原色がそろって見た目鮮やかに美味しそうに演出できます。 宮崎監督は「たまごが乗っかっているのはちょっとしたごちそうなんだよ。」と語っています。宮崎監督は昭和16年生まれですので、「卵イコール贅沢」という実感を特に持っていらっしゃる世代でもあります。 「ごちそう」と言ってもらえるその言葉、たまご屋の僕としてはスゴクうれしいです。

ハムが二枚ありますよね?

当初上ッ側のハムを取って食べているシーンを最初アニメーターさんが描いたのですが、「スープで温まっている下側から食べるのが自然だ。」と監督から指示がとび変更されているのだそうです。

スゴイ細やかさですねー!

ちなみにこのポニョラーメンは海外でも興味津々の様で、作り方を紹介した海外の動画まであります。

 

◆なぜジブリ映画は美味しそうなのか!?
このような細やかさの積み重ねの外に、ジブリ映画の食事シーンが美味しそうに見える大きな理由があります。

それは、「場の雰囲気」を最大限伝えていることではないでしょうか。シズル感、という言葉があります。ジュージューと焼ける音であったり、立ち上る湯気、キリッと冷えたジュースの水滴・・・、こういった「五感」を刺激する美味しそうな雰囲気の事を言います。

ジブリ映画はこの「シズル感」が抜群に豊かなんですね。 例えば「天空の城ラピュタ」の冒頭の肉団子スープ。 これも「一度食べてみたい!」という人が多いのですが、実はこのスープ、時間にしてわずか数秒しか映っていません。なのにとても魅力的に映るのは、周囲のざわめき、それまでの労働で流した汗と疲れ、そこから解放されてどことなく浮かれている雰囲気・・・、こういった「空気」が臨場感となって「美味しそう」感・「自分も食べてホッとしたいなぁ。」感をつくり出しているのではないでしょうか。

トトロの「もろきゅう」、つめたく冷やしたキュウリだってそうですよね? セミの鳴き声、深緑のざわめき、風、太陽、そして何より会話と満面の笑顔!そういった雰囲気すべてをTV画面の向こうに感じるからこそ、「あのキュウリ食べてみたい!」と感じるわけです。

他にこの「シズル感」をうまく活かしているなー、と感じるのがコカコーラ。 コーラそのもののウマさ、なんて決してPRしません。 暑い中の清涼感、そして「みんなでワイワイ飲むと美味しいよ!」という雰囲気だけを全力で伝えています。そう見えます。実際にはコンビニで買って一人暮らしのアパートに帰ってさみしく飲むかどうか、なんて関係ないんです。 「ああいうのエエなぁ。」という想いが美味しさにつながるんですね。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連)たまごのソムリエ日記 たまごの名シーン【映画編】の一覧